2018年01月06日 公開

姉妹育児のリアルレポート~姉妹はライバルであり友だち

女の子は育てやすいとよくいわれますが、どんな点が育てやすいのでしょうか?女の子はよい面もありますが、もちろん難しい面もあります。実際に4歳差の2人姉妹を育てていて、自分自身も姉妹で育った筆者の経験から、姉妹育児で気を付けたいポイント、効果的な声がけなどを紹介します。

女の子は育てやすいとよくいわれますが、どんな点が育てやすいのでしょうか?女の子はよい面もありますが、もちろん難しい面もあります。実際に4歳差の2人姉妹を育てていて、自分自身も姉妹で育った筆者の経験から、姉妹育児で気を付けたいポイント、効果的な声がけなどを紹介します。

女の子は男の子より育てやすいってほんと?

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筆者は現在、4歳差の姉妹を子育て中。「男の子より、女の子のほうが育てやすいよね」とよくいわれますが、具体的にどんな点が育てやすいのだろう?と考えてみました。

・病気をあまりしない
・怪我や子ども同士のケンカをあまりしない
・よく食べる
・話しはじめるのが早い
・自立が早い
・母性本能があり、小さい子のお世話をしたがる

男の子を育てたことがないのですが、周りの男の子のママの話を聞いていると、よく病気をしたり、あまり食べなかったり、言葉が遅いのでどうしても手が出てしまうといった悩みをよく耳にします。もちろん個人差はありますが、そのような話を聞くたびに、確かに女の子は育てやすいと感じています。

姉妹は常にライバルであり、一番の友だち

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次女が生まれたとき、長女は4歳。4年間1人っ子で、いつもぬいぐるみ相手におままごとやお世話ごっこをしていたので、妹ができて本当に喜んでいました。抱っこをしたがったり、ミルクをあげたがったり、泣くたびに「泣いているよ!お腹すいたんじゃない?」と気にかけてくれる優しいお姉ちゃんでした。

特にまだおしゃべりができず、従順な2歳くらいまでは、姉として、妹をよく可愛がってくれていました。

でも、おしゃべりができるようになり、イヤイヤ期の2歳に突入すると、姉に対して反発することも増え、二人の間でおもちゃの取り合いやママの奪い合いがスタート。

4歳差であっても、相手に負けたくないというライバル心がメラメラ。常に相手の行動を意識するように……。

とはいえ、ぶつかることがありながらも、やっぱり一番の友だちなのもまた事実。ケンカしたすぐそばから、ケロッと一緒におままごとをしている姿は微笑ましいですね。

姉妹育児のよい点

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姉妹育児のよい点は、上述した通り一番の友だちがすぐそばにいるので、同じようなおもちゃで一緒に遊んでくれる点です。

女の子はおままごとが大好き!姉の指示のもと、妹は役を与えられて、架空の物語を2人で延々と演じています。外出先も女の子が喜ぶ場所に行くことができますしね。

また、女の子はママと同じ性なので、考え方、嗜好性を理解・共感しやすいです。お菓子づくり・プリンセスの映画鑑賞・ショッピングなども、子どものためだけではなく、ママも一緒に楽しめるのがよいですよね。

筆者自身も2人姉妹。お互い母親になった今でも頻繁に連絡を取り合い、日々のことや悩みなどを話しています。娘たちも、大きくなっても一番の友だちでいてくれるといいなと思っています。

姉妹育児の難しい点

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姉妹育児で難しい点は、女の子特有の「嫉妬深さ」ですね。

お互いが常にライバルなので、どちらかが特に上手にできた、どちらかが一方的に褒められた、可愛がられた、という点にかなり敏感に反応します。女の子はママの言動をよく見ているので、そのニュアンスや、感情の動きなどに気付いてしまいます。

そのため、姉妹が一緒にいるときは、どちらかを一方的に褒めたり、またどちらかだけを叱ったりはしないように気を付けています。

また、おもちゃを買うとき、服を買うとき、大人からすれば、お姉ちゃんのおさがりが回るからひとつ買うだけでよいと思ってしまいますよね。

しかし、妹の立場からすると、「自分はお姉ちゃんと対等」と思い込んでいるので、同じものを欲しがります。同じ数にもこだわります。それがどうしても欲しいものではなくても、相手に嫉妬して、同じものを欲しいといい張るわけです。

仕方ないので、我が家では、新しいものを買うときは、なるべく同じもの、同じ数を買うようにしています。姉妹で同じ服を着るのが嬉しいようなので、よくお揃いの服を買っています。

姉妹育児で気を付けたいポイント

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姉は、自分がお姉ちゃんであるという事実・立場を理解し、面倒を見なければいけないという責任感を子どもながらに感じています。そして、「自分が見本にならなければ」と必要以上に、頑張ってしまいがち。「お姉ちゃんだからママに甘えちゃいけない」と我慢してしまうことも……。

「ママは、その頑張りに気付いているよ」ときちんと認めてあげて、そのことを伝えてあげるとよいでしょう。

一方、妹はいつもお姉ちゃんを観察し、真似をするので、ママにどうすれば褒められるのか、逆に叱られるのかを見て、自分はそれをしないようにと要領のよい子になります。

そして、妹は自分が年下であるという条件を理解し、ママに上手に甘えられます。筆者も妹なのでこの点がよくわかります。

どちらがよい悪いではなく、そういう特性を認識したうえで、バランスよく接することが大事なのだろうと思います。

効果的な声がけ

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これは姉妹に限らないことかもしれませんが「お姉ちゃんなんだから〇〇できるでしょ」という言葉は使わないようにしています。

おもちゃの取り合いでケンカになったとき、大人から見れば、もうそんなことでケンカしないで欲しいという気持ちから、頭ごなしに姉だけを叱ってしまいがち。でも本人からすれば、好んでお姉ちゃんになったわけではなく、貸したくない本人なりの思いがあるので、叱られると反発します。「お姉ちゃんは損だ!」という気持ちになってしまわないように、ケンカになったときは、まず姉の気持ちを聞くようにしています。

姉妹が一緒にいるときは、姉が上手にできたことなどを「やっぱりお姉ちゃんは上手にできるね、すごいね!〇〇ちゃんも真似して頑張ってみようか」と声がけしています。妹に向って、姉を褒めることで、自尊心を高めつつ、妹がお姉ちゃんを尊敬する気持ちを育てることに繋がります。

そして、お姉ちゃんと2人きりのときには「わがままな妹がいてお姉ちゃんはいつも大変だよね、頑張ってくれててママ助かっているよ、ありがとう」と伝えています。

お姉ちゃんが満たされていれば、妹のお世話も積極的にしてくれるので、特に姉に対して、愛情表現をすることが大切なのではないでしょうか。

よいお手本に……

女の子の口調はママそっくり!と思うときありますよね?特に姉はお手本にする姉がいないので、ママをお手本にするしかないのです。妹は姉を真似するので、姉妹の言動は自分の鏡というわけです。

姉妹の言動で、気になる点があったら、それは自分が無意識にそうしていることだと認識して、少し自分の言動をかえりみる必要があるかも⁉
ママを成長させてくれる……それが姉妹育児の最大のメリットといえるでしょうか。

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この記事のライター