2019年9月2日 公開

【取材】国際バカロレア認定の探究型学習「東京インターナショナルスクール」

東京・港区にある「東京インターナショナルスクール」をご紹介。都心の学校で国際バカロレアの探究型学習を受けられるインターナショナルスクールとして注目を集めています。校内の様子を交えて教育内容の魅力を詳しくご紹介します。

「東京インターナショナルスクール」の魅力は?

日本らしい建築様式で木製の門構えも魅力的なスクールです。
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国際バカロレア認定校

国際バカロレアについてはこちらの記事参照。
国際バカロレア日本大使(国際バカロレア機構 アジア太平洋区理事)であり、同校の代表である坪谷ニュウエル郁子さんが、自身の子どもたちに最適な教育を施す場として立ち上げたのが東京インターナショナルスクールの発端です。
1995年に設立(1994年プリスクール開設)、1996年に当時できたばかりの国際バカロレア初等プログラム(IBPYP)を導入し、認定校に。その後2002年に中等プログラム(IBMYP)も導入し、認定校になっています。

国際バカロレア導入の理由は、知識を詰め込むのではなく、人間力を育むための幅広い知識と教養を身に付けることをビジョンに掲げていたことが、教育方針と一致したからだとか。

教育機関認定の世界的な権威、CIS(Council of International Schools)とNEASC(New England Association of Schools and Colleges)認定校でもあります。

下目黒から三田を経て、現在の南麻布に建設した新校舎へ2013年8月に移転。山手線の内側の都心にあるというのも大きな魅力です。

今回は、東京インターナショナルスクールの副理事、坪谷良さんに学校内を案内していただき、カリキュラムや授業内容などを伺いました。

カリキュラム、授業内容

坪谷さん:国際バカロレアの探究型カリキュラムに基づいて展開しています。従来の教科とは違う枠組みとなっており、国語の授業でも、社会や理科などの要素も入れながら教科融合型で授業を進めていきます。

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学校では6つの学習軸が壁に掲示されていました。授業にどう展開するかは各学校の自由裁量。幼稚園から全ての学年が有機的に結びつくように、この軸に沿って探究していきます。細かい内容は各学校にいる国際バカロレアのカリキュラムコーディネーターが毎年作り変えていきます。

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国際バカロレアがめざす10の学習者像」が校内に掲げられています。「探究する人」「知識のある人」「考える人」「コミュニケーションができる人」など。子どもたちが国際的な視野を持ち、未来に活躍できる人材になるためにどのような姿勢で学んで欲しいかがわかります。

via www.tokyois.com
坪谷さん:伝え・表現することも大事にしています。環境問題を学習する際にも、その解決策を版画でポスターにするなど、アウトプットして、相手を説得するまでの過程を大事にしています。良い意見でも、どうプレゼンし、相手に伝えるかが重要。伝わらないと意味がないですよね。

授業でも表現力や伝える力を大事にするのは、海外のカリキュラムの魅力です。

読解や作文、数学まで、時事に合わせたテーマやトピックを入れて探究し、学習成果をさまざまな手法で学校内に展示しています。
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授業の成果物は常に学校内のあちこちに展示していました。図画工作として教科で独立するのではなく、テーマで区切っています。

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ミュージカルなどの発表の機会も。スポーツ・デー、ワールド・カルチャー・デー、チェリー・ブロッサム・フェアなど年間を通してさまざまな全校行事もあります。特に4月に開催されるチェリー・ブロッサム・フェアは公開されているので誰でも参加可能。バザーやゲームなどが行われ、毎年盛り上がります。

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ディベートの授業で使うシンキングハット。あえて立場を決めて議論することで、議論の発展のさせ方を学べ、多様なものの見方ができるようになります。
カリキュラム詳細(学年ごとの詳しいカリキュラム)

充実の教育環境

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音楽室のほか、アートルームやデザインルームがあり、3Dプリンターまで完備。小学校の低学年からは一人1台パソコンやiPadが使えるなど、教育ICT環境も充実しています。図書館や体育館、運動場も完備しています。

昼食は弁当持参か、ランチのケータリングサービスもあります。送迎にはスクールバスも完備。アフタースクールサービスもあります。寮はありません。

コース

Primary Schoolの教室。
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大きく分けると2つのコースがあります。

●Primary School(PYP)
K1〜G5 5-11歳(日本の年中〜小学校5年生)

●Middle School(MYP)
G6〜G8 11-14歳(日本の小学校6年生〜中学校2年生)

生徒の85%が外国人の初等・中等部

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生徒数・教員数

生徒数は、初等部から中等部まであわせて世界59カ国から365名(2019年現在)、教員は在籍する46名中40名が外国人(2019年現在)が在籍しています。

1学年1〜2クラス(各クラス学年により12〜20名前後)。教師は各クラスに1人の担任が付き、日本語・音楽・美術・体育は専任教師が担当します。

坪谷さん:東京インターナショナルスクールは都心にありますので、近くに住む外資系企業の駐在員家庭から通うお子さまが中心です。アメリカやオーストラリア、ヨーロッパ出身の方が6割程度と多いですが、アジア、中南米などさまざまな国からいらっしゃいます。3割ほどは他国に転勤か帰国などで2〜4年間で転校し、5年以上在学されるお子さまは少数派という学校です。

生徒の85%が外国人で出身国は59カ国(2019年現在)。日本在住・日本国籍を持っていても両親のどちらかが外国籍というケースも多い。

入学について

入学条件

入学は8月で、条件は、8月31日までに4〜13歳の年齢に達していること。出願は通年受付しています。

気になる学費は……?

入学時に必要な費用は登録費など80万円、年間授業料はPYPでおよそ220~230万円、MYPでおよそ230〜240万円です。その他バス代が年間往復で34万円(いずれも2019-2020年度)。

アフター・スクールやランチ、行事などにかかる費用は含まれていません。
School Fees (2020-21年度の費用一覧)

卒業後の進路は……

現在は中等部(8年生)までのため、卒業後の進路は横浜インターナショナルスクール、アメリカンスクール、聖心インターナショナルスクールなど、近隣の高等部も設置しているインターナショナルスクールが中心です。

日本人の入学について

坪谷さん:初等部・中等部からは学校の方針上、英語は母国語レベル、もしくはそれに準ずる方しか受け入れていません。英語の水準を保つ為、英語を母語にしない生徒の受け入れ人数は言語ごとに限られています。

日本でも英語でグローバル・スキルを磨きたいなら……

東京インターナショナルスクールの関連会社である株式会社東京インターナショナルスクールグループでは、パートナー企業と共に日本人向けのキンダーガーデンやアフタースクール事業も手がけています。

いずれも、探究型学習が魅力で、継続的に英語でグローバル・スキルを培うことができます。近くに学校があるようでしたら、ぜひご利用を検討してみてください。

キンダーガーデン

英語で過ごす園での1日/東京インターナショナルスクールキンダーガーテン

対象:年少~年長
スクール:中目黒校、勝どき校、札幌円山校、夙川校、大濠校

3年制の全日制幼児園です。1日5時間英語の環境で過ごしながら、探究型学習を中心とした学習を行います。
詳しくはこちら

アフタースクール

英語で過ごすアフタースクールの1日

対象:年中~小学4年生、週3日以上通学
スクール:中目黒校、南麻布校、勝どき校、駒沢校、都立大校、札幌円山校、夙川校、大濠校、都立大校

英語で学ぶ学童保育、アフタースクールです。1日3時間、充実した5つのプログラムで英語力とグローバル・スキルの獲得を目指します。

詳しくはこちら

シーズンスクール

対象:年少~小学4年生、長期休み中に開催
スクール:中目黒校、南麻布校、勝どき校、駒沢校、札幌円山校、夙川校、大濠校

夏休み、冬休み、春休みなど学校や園が長期のお休みの際に開催されます。英語ネイティブ教師と一緒に英語で探究するスペシャルプログラムです。テーマは1週間ごとに変更されます。通して学習することで広く、深い探究が可能になります。

詳しくはこちら

LTE(Learning Through English)

対象:2歳~小学4年生、週1回通学
スクール:中目黒校、南麻布校、勝どき校、駒沢校、札幌円山校、夙川校、大濠校

発達段階に応じて設定されたテーマを英語で探究することで、楽しく効果的に基礎的な英語力とグローバル・スキルを獲得できるコースです。

詳しくはこちら
そのほか、アフタースクール卒業生や帰国子女など一定レベルの英語力を持つ小学5年生~中学1年生対象の「アカデミック」コースも開催。

取材協力

学校法人東京インターナショナルスクール
【所在地】東京都港区南麻布2-13-6
【アクセス】東京メトロ白金高輪駅徒歩6分
https://www.tokyois.com/

株式会社東京インターナショナルスクールグループ
【所在地】東京都目黒区下目黒2-20-28 東信目黒ビル5F
https://tokyois-kg-as.com

世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする | 坪谷 ニュウエル 郁子 |本 | 通販 | Amazon

著者は東京インターナショナルスクールの創立者で現理事長の坪谷ニュウエル郁子さん。東京インターナショナルスクールでの国際バカロレア導入事例も紹介されています。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

志田実恵 志田実恵  エディター/ライター。札幌出身。北海道教育大学卒業(美術工芸)。中高の美術教員免許所持。出版社でモバイル雑誌の編集を経て、様々な媒体で執筆活動後、2007年スペイン留学、2008〜2012年メキシコで旅行情報と日本文化を紹介する雑誌で編集長。帰国後は旅行ガイドブック等。2014年6月に娘を出産。現在は東京で子育てしながらメキシコ・バスクの料理本の編集のほか、食、世界の子育てなどをテーマにwebを中心に活動中です。