産後は身体を休めるために、できれば赤ちゃんのお世話以外はしたくないもの。しかし、実際にはなかなかそうはいきません。何もかもお任せして産後はゆっくり過ごすことができたら……。産後ケア入院施設が普及している台湾から、前後編に分けてレポートします。
日本より普及している産後ケア入院
それでも、日本と同じく、実母や姑にお世話をしてもらえる場合は、その方法を選ぶのが一般的です。台湾人の友人たちによると、入院する割合は3割前後ではないか、とのこと。台北がある北部では利用率が高く、保守的な南部では利用率が低いという地域性もあります。
普及しているとはいえ、台湾でも産後ケア入院は比較的新しいシステムなので、年々利用者と施設数が増えてきているという状況です。
どれくらいの期間産後ケア入院するの?
産後ケア施設は1日から入院できるところもありますが、だいたい10日間~1カ月入院する人が多いようです。できればゆっくり入院したいものですが、後編で述べるように費用面の問題もありますので、お財布と要相談となります。
施設の予約は出産の半年前までに取るようにするとスムーズだといわれています。人気の施設は既に満室であったり、一番高い部屋しか空いていなかったりすることがあるので、利用を希望する場合は、妊娠が分かったら即見学に行くことが多いようです。
ホテルのような入院施設とサービス
その他、小児科医や漢方医の回診があって母子ともにケアしてもらえたり、スパや母親教室があったりと、施設内で全て事足りる、至れり尽くせりのサービスを提供しています。
スパは洗髪してくれるヘッドスパやボディマッサージ、母親教室は沐浴の練習からヨガ、ベビーマッサージと施設により内容はさまざまです。これらの費用が最初から含まれているかオプションかは、予約前に確認が必要です。
食事はたっぷり1日5~6食
食事回数も多く、3食のほかに午前と午後のおやつが出るのは基本、夜食までついて1日6食出る施設もあります。経験者によると、常に食べている気分なのだとか。
ママはちゃんと休まざるをえない環境になるのが魅力!
後編では、気になる入院費用や独特の産後ルールをご紹介します。