2018年07月03日 公開

イギリスの妊娠エコー検査で切羽詰まった!【妊娠検査編】

イギリス在住の筆者が、この国での妊娠出産バナシをイラストエッセイを交えてお届けします。今回は妊娠エコー検査(超音波検査)のエピソード。イギリスのエコー検査の回数や検査室に、びっくりの新事実が!?

イギリス在住の筆者が、この国での妊娠出産バナシをイラストエッセイを交えてお届けします。今回は妊娠エコー検査(超音波検査)のエピソード。イギリスのエコー検査の回数や検査室に、びっくりの新事実が!?

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イギリスでは、妊娠エコー検査(超音波検査)のことを、正式には「(pregnancy) ultrasound」と言います。ですが、会話をするときは大抵、簡単な「scan」という単語を使うことが多く、「自分のエコー検査」について話をするときは、「My scan……」のようなシンプルな言い方で会話するプレママさんたちが多いです。

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さて、私が妊娠する1年前に、日本に住む親友が先におめでたになりました。日本に里帰りしたときに、親友がエコー写真を見せてくれたのですが、数も多く、写真をピッタリ入るステキなアルバムに保管していました。

赤ちゃんが生まれてくるのを楽しみにしている彼女の想いが伝わってきて、「自分もいつか妊娠したら、こんなふうに思い出を残したいな」と強く憧れたのを覚えています。

が、しかし………!!!

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残念ながら、イギリスでの妊娠では、エコー検査は妊娠12週頃と20週頃の、なんとたったの「2回のみ!」という悲しき事実が判明。

この2回で、赤ちゃんが無事に元気に発育しているかということや、赤ちゃんのサイズから出産予定日を確定します。希望があれば、赤ちゃんの性別を2回目のエコー検査のときに尋ねることもできます(つまり、ここで聞き忘れたり、よく見えなかった場合は、「生まれてからのお楽しみ」になってしまいます!)。

そんなこんなで、私の「エコー写真アルバム作り」の夢は、儚く散ったのでした…..。

第1回目エコー検査

エコー検査第1回目の当日が、やってきました。

事前に病院から送られてきた手紙には、当日の注意事項などが書いてあり、その中に……「検査の1時間前に1 pint(パイント)の水を飲んでください」という一文が。

1パイントはイギリス式で568ml、つまり約600ml弱の水を飲んで行かなければなりません。

喉が渇いているわけでもないときの、この量は意外と多い……!

しかも妊娠してから異常なほどトイレが近い体質になってしまったのですが、もちろんトイレに行ってはダメなんです(また飲まなければいけなくなるという……)。

なにかの修行でしょうか!?

とにかく、心を無にして「水を飲む」義務を遂行しました。

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さて、エコー検査をする病院に到着し、私が順番待ちをしていると、1時間前から飲んでお腹に溜まった水も、出番はまだかと主張しだしました。

つまりはトイレです.….。

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エコー検査で赤ちゃんに会える楽しみと、トイレに行きたい気持ちが、限界に達しようとしていたとき、やっと順番がきて、名前が呼ばれました。

エコー検査室へ入ると、中は「え?ここ映画館?」という薄暗さ……。まずは体重を測定して、それから診察台に横になりました。

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胎児の心拍(や心音)の確認、両足両腕、頭、胃などの臓器、首の後ろの厚み、発育状態の確認などをテキパキとこなしていく超音波検査士さん。

しかし、お腹の中の赤ちゃんは眠たかったようで丸まっており、とても静か。まったく動きません。胎児の様子が見えにくかったのか、突然、超音波検査士さんが……。

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「え!?ジャンプ……ですか??」

ジェルをお腹に塗った状態でジャンプしたので、周りが汚れないかちょっと心配しながらも、言われるままにジャンプしました……。

いろいろな意味で、本当にテキパキした超音波検査士さんでした。

一通りチェックが終わると、「ここが頭で、ここがお腹で、足はここで……」と説明もしてくださり、赤ちゃんが存在して、しっかりと成長していることに感動しました。

この検査のときは妊娠12週で、まだ胎動などは感じません。妊娠していると言っても「つわりがある・検査薬が陽性だった」ことを信じるだけしかできない状態でした。

ですから、実際に目で赤ちゃんの存在を確認することができたこのエコー検査は、非常にありがたかったです。

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イギリスでは、妊娠出産費用は無料です。それに関する検査なども同様なので、このエコー検査も無料でした。

ですが、エコー写真は購入の必要があります。エコー検査室から出たあと、待合室の小さい発券機で引換券を購入して、エコー写真を受け取ってから、帰宅しました(もちろん、その前にトイレに駆け込んだことは言うまでもありません……)。

第2回目エコー検査

2回目のエコー検査も、やはり薄暗い部屋でした。

2回目は通常妊娠20週頃に行いますが、わたしはちょうどその20週ごろから日本へ里帰りを予定していたので、少し早い18週にエコー検査をしていただけることに。

前回のように、発育状態などをチェックし、スムーズに進んで行くエコー検査。

一連のチェック項目が終わると、2回目の検査では「赤ちゃんの性別は知りたい?」と聞いてくださいました。私たち夫婦は、事前に性別を聞くことにお互い賛成していたので、確認をお願いすると……

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じーっくりチェックしてから、自信満々に「この子は女の子ね!」と。

いろいろな日本のブログや体験記で、「多くの場合、性別をハッキリ言われることはない」と読んでいたので、あまりのキッパリ感に唖然。

もちろん100%とは言われませんでしたが、「自信があるわ!」とキッパリ。よほどハッキリ見えたのでしょう……。

イギリスでのエコー検査体験記、いかがでしたか。日本や他の国のエコー検査と違う点は、あったでしょうか?ぜひみなさまのエコー検査体験記もお聞かせください!

#Chiik や #Chiikエコー検査 をつけて、Twitter やFacebookのシェアでコメント&体験記お待ちしています。

次回は、妊娠中期・後期についてご紹介します。イギリスのマタニティファッションや、妊娠中に推奨されている食べ物など、これまた日本とは異なることも多くて……!?お楽しみに!!

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この記事のライター

いしこがわ理恵
いしこがわ理恵

在英12年目ハンドメイド好きの2児の母。武蔵野美術大学卒業。現在は教育に携わる仕事の他に、日本にルーツのある子どもたちを対象とした日本語子ども会活動・児童文庫活動も行っています。興味の範囲が幅広いので、常にいろいろな方向にアンテナをはりつつ情報収集が日課です。ハッピー子育てに役立つ情報をみなさまにお届けできれば嬉しいです。Instagram @rie.ishikogawa