2017年11月23日 公開

金銭教育はなぜ必要?金融リテラシーを鍛えるわが家の方法

日本ではタブー視されがちな「お金の話」。でも世界を見渡せば、幼稚園のころから金融リテラシーを鍛える教育を行っている国も少なくありません。今回は、わが家が金銭教育を重視する理由と方針、家庭での具体的な取り入れ方の方法についてご紹介します。

子どもの自立に欠かせない金融リテラシー

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IULIIA BLIZNETSOVA / Shutterstock.com
私たちは毎日、お金を使って生きています。お金がなければご飯を食べることもできませんし、将来の夢や理想の生活をかなえるためにも、お金が必要です。

日本では、お金に対してあまり良い印象を持っておらず、子どもの前でする話題ではないと忌避する方が少なくありません。でも、お金は本来「いろいろなものと交換可能なただの道具」であり、その便利さゆえ、生きていく上で使うことを避けては通れないものです。

大人になって突然包丁を渡されても正しい使い方がわからないのと同様に、お金という道具についても、発達段階に応じて使い方を学ぶことはとても大切なことです。

子ども自身が、「どうすれば経済的に自立できるのか」を知ることはもちろん、「お金に振り回されずに、自分らしく生きるにはどうすれば良いのか」を考える上でも、金銭教育は必要不可欠だと考えています。

わが家の子どもの金銭教育

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DONOT6_STUDIO / Shutterstock.com
金融リテラシーを育むためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。お金に対する価値観はさまざまで、その教育方法も「これが正しい」と言い切れるものはありませんが、一例として筆者が心がけていることをご紹介します。

子どもに仕事に対する対価としてお金を渡す

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S. M. Beagle / Shutterstock.com
わが家では、子どもに「お小遣い」という形でお金を渡すことはあまりありません。長女は年長児のころから、家の中でいくつかの「仕事」を持ち、その「仕事」に対する責任をはたした対価として、親からお金をもらっています。

「仕事」は、「自分以外の誰かの役に立つこと」で、「楽しく続けられそうなもの」を長女と話し合って決めています。小学1年生になった長女の今の「仕事」は、2歳の次女の着替えのサポートや布団の準備です。

家庭という小さな社会を通じて、お金は誰かが無条件にくれるものではないこと、お金は自分の「仕事」の対価として得た限りあるものだから、使うときはよく考えなければならないことなどを、学んで欲しいと思っています。

お金の話はオープンに

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Tom Wang / Shutterstock.com
筆者と夫は、子どもの前でもお金の話をします。新しいテレビを買いたいけれど予算はいくらが妥当かとか、帰省は早割りを使ったからこれだけ安くなったとか、保有している株についての話もよくしています。

そのためか、長女は物やサービスの値段を知りたがります。自分の習い事費や、学校用品にいくら必要なのかも把握していますし、「〇〇だから買わない方が良い」とか、「〇〇だからお買い得だと思う」といった意見も言ってくれます。

小さいうちからお金という道具に親しみ、自分にとって適切だと感じられる稼ぎ方と使い方を見出していくためにも、親がどんな考えで何にお金を使っているのかを隠さず見せることは、子どもにとって一番の教育になるのではないかと考えています。

お金の使い道を5つに分類する

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ClaudioValdes / Shutterstock.com
長女が小学校に上がったとき、お金の使い道は次の5つに分類できるということを教えました。

・必要なものを買う
・欲しいものを買う
・他の人のために使う(プレゼントや寄付など)
・未来に備えて貯める
・増やすために使う

お金の使い道には口出しをしていませんが、長女は「学校で使う文房具は必要なもの」「おもちゃは欲しいもの」「妹にあげるお菓子はプレゼント」「週末クレーンゲームで遊ぶためにお金を貯めておく」など、自分なりに分類してやりくりをしているようです。

最後の「増やすために使う」の部分は、長女がもう少し大きくなってから具体的な行動に移したいと考えていますが、銀行の利息の話や、株のしくみなどは折に触れて話をしています。

まだ目先の「欲しいもの」に使ってしまいがちですが、この5つの分類がいつでも意識できるように、今後も声かけをしていくつもりです。

金銭教育には親の努力も必要!

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Ilike / Shutterstock.com
子どもの金銭教育を進める上で課題となるのは、実は親自身も、「自分のお金に対する価値観」をはっきりとは理解していないという点です。

筆者も含め、大人も「なんとなくお金を使っている」人がほとんどで、お金の使い方について明確な指針を持っているという人の方が少ないのではないでしょうか。

そのため、子どもの金銭教育を始めようと思ったら、まずは親である私たち自身が、お金に対してどんな考えを持っているのかを、あらためて見直す必要があります。

また、定額制や報酬制、どこまでお小遣いでまかなうのかといったルールを一度決めたら、親はその約束をしっかり守り、「かわいそうだから、ルールを破ることになるけれど買ってあげる」といったイレギュラーな対応は、なるべく避けなければなりません。

親も努力が必要ですが、子どもの金銭教育を通じて、自分のお金に対する価値観に気づいたり、子どもの新たな一面が見えたりと、メリットも大きいと感じています。

お金とは、生涯上手に付き合っていく必要があります。子どもの成長に応じた金融リテラシーを身につけさせ、お金をしっかりとマネジメントできる人に育てたいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

青海 光 青海 光  都内在住、二児の母。大学卒業後、子育てをしながらIT企業でフ ルタイム勤務をしていましたが、夫の海外赴任に伴い退職。カオスなインドで3年ほど暮らしました。帰国後はライターとして 、育児やライフスタイルに関する記事を中心に執筆しています。楽しく・読みやすく・有益な情報をお届けします!