2019年03月09日 公開

英語の摩擦音・破裂音【子音の発音方法と具体的な単語】

英語の子音にも含まれる破裂音や摩擦音は、日本語にない音も多くあります。日本語だけを使って生活をしているとなじみのない音を聞き取ることは難しいのですが、英語を学ぶうえでは欠かせません。英会話を上達させる破裂音・摩擦音の発音方法と、代表的な単語をご紹介します。

英語の子音にも含まれる破裂音や摩擦音は、日本語にない音も多くあります。日本語だけを使って生活をしているとなじみのない音を聞き取ることは難しいのですが、英語を学ぶうえでは欠かせません。英会話を上達させる破裂音・摩擦音の発音方法と、代表的な単語をご紹介します。

破裂音とは?

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破裂音はその名の通り、破裂するように口を開いて音を出します。一度、息の通りを完全にふさいで、解放した瞬間に出るようなイメージです。

摩擦音とは違って日本語にもある音で、「パ」「バ」「タ」「ダ」「カ」「ガ」などがこれにあたります。英語の破裂音は以下の6種類です。

破裂音:[ p ] [ b ] [ t ] [ d ] [ k ] [ g ]

それぞれの発音方法を見てみましょう。

[ p ] [ b ]の発音方法

・日本語の「パ」と「バ」に近い音で同じ発音方法
・唇を完全にふさぎ、そのあと唇を破裂させて出す音
・[ p ] は無声音、[ b ]は有声音

[ t ] [ d ]の発音方法

・日本語の「タ」と「ダ」に近い音で同じ発音方法
・歯茎と舌先でふさぎ、その後破裂させて出す音
・[ t ]は無声音、[ d ]は有声音

[ k ] [ g ]の発音方法

・日本語の「ク」と「グ」に近い音で同じ発音方法
・口の奥の方にある軟口蓋と舌の後ろの面をふさぎ、破裂させて出す音
・[ k ]は無声音、[ g ]は有声音

破裂音の代表的な単語

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破裂音を使った単語には次のようなものがあります。舌と唇の動きを意識しながら発音してみましょう。

・[p] pretty(プリティ), pink(ピンク), point(ポイント)など
・[b] big(ビグ), bear(ベァ), beam(ビーム)など
・[t] time(タイム), treatment(トリートマント), tiger(タイガ) など
・[d] drum(ドラム), dinosaur(ダイナソー), dinner(ディナ) など
・[k] kitty(キティ), kite(カイト), keep(キープ) など
・[g] grass(グラス), ground(グラウンド), go(ゴウ) など

摩擦音とは?

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摩擦音は息の通り道を狭くし、その道を流れる空気の摩擦によって音を出します。摩擦音には日本語にない音もあるため、苦手に感じる方も少なくありません。英語の摩擦音は、以下の9つです。

摩擦音:[ f ] [ v ] [ θ ] [ ð ] [ s ] [ z ] [ ʃ ] [ ʒ ] [ h ]

[ f ] [ v ] の発音方法

・下唇と上歯を合わせ、そこから出る息で音を出す
・[ f ]は無声音、[ v ]は有声音

[ θ ] [ ð ]の発音方法

・歯と舌先を使い、そこから出る息で音を出す
・[ θ ]は無声音、[ ð ]は有声音

[ s ] [ z ]の発音方法

・日本語の「サ」と「ザ」に近い音で同じ発音方法
・舌と歯茎の間から出る息で音を出す
・ [ s ]は無声音、[ z ]は有声音

[ ʃ ] [ ʒ ] の発音方法

・舌先と後方の歯茎の間から出る息で音を出す
・[ ʃ ]は無声音、[ ʒ ]は有声音

[ h ] の発音方法

・日本語の「ハ」と同じ発音
・息を吐くようにして発音する
・[ h ]は無声音

摩擦音の代表的な単語

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摩擦音を使った単語には、次のようなものがあります。

・[ f ] fox(ファクス), food(フゥード), for(フォー)など
・[ v ] never(ネヴァ), drive(ドライヴ), violin(ヴアイァリン) など
・[ θ ] think(シンク), author(オーサ), the(ザ)など
・[ ð ] father(ファーザ), brother(ブラザ), those(ゾウズ)など
・[ s ] case(ケイス), source(ソース), business(ビズニス)など
・[ z ] crazy(クレイジ), zebra(ジーブラ), zoo(ズー)など
・[ ʃ ] wish(ゥイシュ), sure(シュァ), champagne (シャムペイン)など
・[ ʒ ] Asia(エイジャ), television(テラヴイジャン), leisure(リージャ)など
・[ h ] head(ヘド), hand(ハンド), hospital(ハスピトル)など

摩擦音や破裂音を含む早口言葉にチャレンジ

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破裂音や摩擦音などの発音方法は言葉で説明を受けても、理解するのはなかなか難しいものです。実際に音を聞き、自分で発音していくことでだんだんと自然に使えるようになっていくでしょう。

子どもの頃から英語独特の音にたくさん触れることができれば、将来のリスニング力、スピーキング力アップにも期待できます。ご家庭でも、英語の早口言葉や歌などを遊びの一環として取り入れてみてはいかがでしょうか。

最後に、破裂音と摩擦音の練習ができる早口言葉を2つご紹介します。ぜひ親子で楽しみながら練習してみましょう。

【破裂音 [p] の練習 】
Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
(ピータ パイパ ピクト ァ ペク ァブ ピクルド ペパズ)
ピーター・パイパーはピーマンの漬物を選びました。

【摩擦音 [f] の練習 】
Five frantic frogs fled from fifty fierce fishes.
(ファイヴ フランティク フラーグズ フレド フラム フィフティ フィァス フィシズ)
5匹のカエルが50匹の魚から逃げた。

子どもの頃から摩擦音や破裂音に慣れていこう

英語の子音に含まれる破裂音や摩擦音についてご紹介しました。日本語にはない音も含まれるため聞き逃しがちですが、繰り返し注意して聞くことで自然に聞き取れるようになります。子どもの頃から歌や映画、早口言葉などを利用して、英語の発音に慣れていきましょう。

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この記事のライター