2017年03月31日 公開

端午の節句に“かっとびこいのぼり!”で遊びましょう!【小山一馬の簡単廃材工作】

5月5日は端午の節句(たんごのせっく)です。3月3日の桃の節句が女の子の行事なのに対し、端午の節句は男の子の行事。こいのぼりの工作をして元気いっぱいに遊びましょう!今回の工作は制作したこいのぼりがぴょ~んと“かっとぶ”ので、しっかりルールを守って遊んでくださいね!!

5月5日は端午の節句(たんごのせっく)です。3月3日の桃の節句が女の子の行事なのに対し、端午の節句は男の子の行事。こいのぼりの工作をして元気いっぱいに遊びましょう!今回の工作は制作したこいのぼりがぴょ~んと“かっとぶ”ので、しっかりルールを守って遊んでくださいね!!

ルールを守って、かっとびこいのぼり!で遊んじゃおう!

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制作した“かっとびこいのぼり!”を飾ってみましたが、実はこいのぼりたち、こんなにおとなしくありません! こいのぼりは柱から飛び出して、ぴょ~んと“かっとび”ます!

ルールは後で説明するので、まずは“かっとびこいのぼり!”を制作しましょう。メインの材料はトイレットペーパーの芯。廃材を利用した楽しい工作です。3月のひなぴょんゲームの時も書きましたが、工作をして終わりではなくその後の遊びに繋がると、作っている間も早く遊びたくてワクワクします! 

かっとびこいのぼり!作りで用意するもの

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材料・道具

・トイレットペーパーの芯(芯の色が白の方が仕上がりが綺麗ですが、茶色でも構いません)
・折り紙(普通の折り紙、ホログラムやアルミの折り紙など、好きな色の折り1枚)                                
・割りばし(2膳)
・輪ゴム(1つ)

・セロテープ
・のり(スティックのりがあると折り紙がしわになるのが少なくて済みます。) 
・はさみ
・マジック(折り紙の素材にもよりますが、油性の方が何にでも描けます。)
・穴あけパンチ(なければ千枚通しなどでも構いません。)

かっとびこいのぼり!を作ってみよう!

かっとびこいのぼり!本体の制作

①トイレットペーパーの芯に折り紙を巻く。

好きな色の折り紙の裏、全面にのりを付け、トイレットペーパーの芯の端から約3cmほどの部分に巻き付けていきます。のりを付けた折り紙の上をトイレットペーパーの芯を転がしていくように巻き付けると、綺麗に巻けます。

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②尻尾を作る。

トイレットペーパーの芯からはみ出た折り紙をはさみで切った後、何処か1カ所写真のように三角形に切ったら、反対側にも同じように三角形に切れば尻尾の完成。三角形の大きさは決まっていないので、適当で構いません。

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③顔やうろこを描く。

好きな色のマジックで、顔やうろこを描いてみましょう。片側が完成したら、反対側の顔は表情を変えても面白いですね。折り紙にホログラムを使った場合、水性のマジックだと描けないので注意!

また、上手く描けない場合には、丸いシールを使って目を作り、半分に切ってうろこを作るなどの工夫もできます!

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④輪ゴムを付けます!

“かっとびこいのぼり!”が“かっとぶ”ためには、輪ゴムを付けなくてはいけません。写真のように、頭の部分に穴を開けて輪ゴムを1本通して結んだら、“かっとびこいのぼり!”の本体が完成です。

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発射装置の制作

①発射装置といっても、割りばしを2膳つなげるだけです。食べる方の細い方を重ね、セロテープでしっかり巻き、つなげて完成。
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かっとびこいのぼり!を発射装置にセットし、飛ばしてみよう!

①割りばしにかっとびこいのぼりを通す。
②尻尾を親指でしっかり押さえる。
③輪ゴムを引っ張り、割りばしの先端に引っ掛ける。
④的や壁などに向けて親指を離し、発射!!
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ゲーム

①個人戦~誰が1番遠くに飛ばせるか? 用意した箱に何回で入れられるか?
②団体戦~同じ箱に向かって一斉に発射し、何個入るか?

遊び方の工夫

①壁に箱をくっつけて置くと、壁に当たってから落ちるので入りやすい。壁にくっつけないと入りずらくなるので難しい。

注意事項が大切!

発射装置にセットする時の注意事項

①かっとびこいのぼり!の輪ゴムを発射装置(割りばし)にセットする時は、必ず下に向けてセットをする。
②飛ばす方向が決まった時点で輪ゴムをひっかける。輪ゴムをひっかけたまま移動しない。

遊ぶ時の注意事項

①発射装置(割りばし)を持ったまま、走り回らない。転んで怪我をするばかりか人に怪我させてしまうなど、思わぬ事故に繋がりかねません。
②人や動物に向けて発射しない。必ず、的に向ける、壁に向けるなど、誰もいない方向に向けて飛ばす。
③何人かで遊ぶ時等は、上記注意事項の他、発射する順番を守らせる、発射する方向に行かない等、ルールを決めてから遊ばせる。

遊びから学ぶこと

遊びを通して子どもは「楽しかった!」で終わっても構いませんが、大人の役目として、「遊びを通して子どもに何を学ばせるのか?」ということまで考えるのが教育であると思います。

子どもが遊ぶ状況の中に、多かれ少なかれ危険が伴うことがあります。場所であったり、使用する道具であったりと、挙げればきりがないですし、心配してもきりがない。だったら「一切禁止しましょう」では、子どもの経験値が上がらず、何もできない積極性がない子どもになりかねません。

もちろん命に係わることは禁止にすれば良いのですが、大人が冷静に判断し、注意して観察していれば危険を排除することは簡単なことかもしれませんし、子どもも面白く遊ぶ中でいろいろなことを学び、経験値が蓄積されることでしょう。

今回のように、制作した物が飛ぶことにより、ある程度の危険が伴う遊びでも、しっかりと大人が言い聞かせ、注意を促し、必要であれば観察することで、多くの危険を排除することができますよ。

危ないことはダメ!ではなく、何をどうしたら危ないのか、どうすれば危険が排除できるのかということや、順番を守って遊ぶなどのルールは、制作や遊びをきっかけに教えることが大切だと思います。

今回の制作はいわば、危険なことを認識し、ルールを守る事を教えることも目的とした工作です。

作者プロフィール

小山一馬
造形作家/武蔵野短期大学幼児教育学科准教授
主にダンボールなどの廃材を使用して作品を発表しながら、
幼児教育者を育成する短大にて、図画工作などを教えています。
表参道ヒルズ「キッズの森」にてワークショップを定期的に開催中!
詳しくは表参道ヒルズホームページの「イベント&トピック」をチェックしてみてください!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター