日本でも英語漬けになれる環境として注目されているプリスクール。語学学習にとどまらない魅力が人気を集めているのだとか。インターナショナルスクールやプリスクール、オンライン英語教育プログラムなどを運営するGSA(Global Step Academy)に、プリスクール人気の背景や進学後の事情を詳しく伺いました。
Vol.1 プリスクールが子どもの英語教育で注目を浴びる魅力とは? ←今回はここ
Vol.2 インターナショナルスクールは日本の小学校と何が違うの?
Vol.3 自然環境で探求学習!「東京ウエストインターナショナルスクール」
プリスクールとは?英会話スクールとの違い
英会話教室やスクールは週1回30〜60分程度で、英語に触れる機会を作るのに対し、プリスクールは週2〜5回、各2〜5時間程度と英語に触れている時間が長いのが大きな違いです。
今回は、インターナショナルスクールやプリスクールなど国際教育のwebサイト「インターナショナルスクールタイムズ」編集長で、プリスクール理事長経験もあり、GSA(Global Step Academy)の学校事業統括責任者でもある村田学さんに詳しくお話を伺いました。
プリスクール人気の背景は?
村田さん:プリスクールは幼児英語教育目的を中心に人気が高まっています。2020年度より小学3年生から小学校で英語教育がスタートし、5・6年生からは教科として英語が授業に導入されます。小学校入学前にできるだけ英語力を付けたいと願う親御さんは多いようですよ。
英語で探究的に学ぶ、幼児教育熱の高まりもあります。昨今のプリスクールは、従来の幼稚園、保育園、こども園に対し、新たな第四の幼児教育軸になっています。従来の教育機関とは異なる英語で学ぶこと・外国人の先生・カリキュラムにも魅力を感じているようです。
プリスクールでは、大学や中高での海外進学も特に想定していないケースが多く、未就学児のうちに英語の習得と英語で探究的に学ぶ力を育んでほしいという希望が強いようです。
こうした要望に応えるために、私たちGSAグループはプリスクールを運営しているのです。
小中高のインターナショナルスクールに進むとなると、英語教育目的だけというよりも、多文化性理解などの国際教育ニーズの方が多いといえます。ただ、日本の義務教育課程を修了できないことから、さまざまなリスクやデメリットもあります。
プリスクールの教育内容
IEYCは子どもたちの主体性と創造力を高める探究型テーマ学習カリキュラムです。1-2カ月でひとつのテーマを取り上げ、算数や理科、社会、アートなどさまざまな科目を通して調べ・発表することで、学びを深めていく学習が特徴的です。
グローバル人材になることを目指す内容となっており、多様性の理解や言語の習得(英語・日本語)、コミュニケーション力なども重視しています。国内外のインターナショナルスクールや小学校に進学するための基礎的なスキルと知識も身につけることができます。
Global Step Academy International School(GSAIS)
450平米を超えるスペースに、体操場、多目的室、園庭があり、専門家によるダンス、音楽、体操、球技、国語、水泳などのクラスも実施。別料金で、スクールバス、昼食サービス、延長保育(7:30-17:30)あり。英語を母国語とする子どもたちの枠は生徒の1/3程度。
【対象年齢】 2〜6歳
【所在地】東京都立川市柴崎町6-14-26
【アクセス】多摩都市モノレール線柴崎体育館駅より徒歩1分、JR線立川駅南口より徒歩10分
Global Step Academy International School中央林間校
600平米を超えるスペースに、ライブラリなど施設も充実。専門家によるバレエ、音楽、体操、水泳などのクラスも実施。別料金で、スクールバス、昼食サービス、延長保育(7:30-17:30)あり。英語を母国語とする子どもたちの枠は生徒の1/3程度。バイリンガル看護師常駐。卒園生、帰国者対象の集中上級英会話プログラムあり。
【対象年齢】 2〜6歳
【所在地】神奈川県大和市中央林間2-5-18
【アクセス】東急田園都市線および小田急江ノ島線中央林間駅より徒歩5分
この他、ウィスダムと提携し、GSA Wisdom International School 三鷹吉祥寺校、市ヶ谷飯田橋校、目白校で展開。また、本田圭佑プロデュースのサッカースクールと提携したSOLTILO GSA International School (SGIS) もある。
プリスクール卒園後は?
<プリスクール卒園者の進学先>GSAIS
1:国公立大付属小学校 約30%
2:私立小学校 約40%
3:インターナショナルスクール 約30%
<インターナショナルスクール幼稚部卒園者の進学先>TWIS
1:国公立大付属小学校 約10%
2:私立小学校 約10%
3:インターナショナルスクール 約80%
進学例:<私立小学校>早稲田実業小学校、玉川学園IBコースなど。<インターナショナルスクール>千代田インターナショナルスクール東京、アオバジャパンインターナショナルスクールなど。
村田さん:保育園や幼稚園とは親御さんの出口戦略(小学校選び)が明確に違うようですね。私たちの運営するグループのGSAプリスクール卒園後の皆さんの進路を拝見するとプリスクールに通わせる保護者の考えがわかります。私立小学校またはインターナショナルスクールを希望される方が多いのが特徴です。
一方で、小中高があるインターナショナルスクールの幼稚部に通わせるご家庭は、小学部を受験せず内部進学にあたるインターナショナルスクールにエスカレート式で進む方が約8割を占めます。
小学校進学後におすすめのサービスは
村田さん:日本の小学校に入ると日本語に触れる機会が多くなり、英語に接する時間がどうしても少なくなります。プリスクールから日本の学校に進学した場合の英語力の維持と向上が課題になります。
それでも「小・中学校は日本の義務教育を受けたい」とインターナショナルスクールに進学されない方もいらっしゃいます。そのため、GSAグループの卒園児は、GSAオンラインスクールで英語で学び続けられる特典を付けております。プリスクール卒園児のお子さまにも好評をいただいております。
アフタースクールやサマースクールなどのシーズンプログラム、英会話教室も経営していますが、特にオンラインスクールは場所を問わず、全国どこにいても受講していただけます。
<オンライン英会話>
<アフタースクール(学童保育)>
取材協力:Global Step Academy
オンライン教育、インターナショナルスクール及び学童保育運営、国際教育メディア、 教育コンサルティング事業及びチュータリング事業を行う国際教育に特化したグループ企業。
2014年7月立川からGSA インターナショナルプリスクールの運営を開始。また、経営する「東京ウエストインターナショナルスクール」でも2019年度9月より、2歳児のプリスクールクラス(保育部)をオープン。こちらは、2019年9月に2歳になったお子さまが対象で、2020年4月に附属幼稚部のK3(年少)に進級するクラスの募集です。
2012年、国際教育メディアThe International School Timesを創刊し編集長に就任。その後インターナショナルプリスクールである Central Forest International School Tachikawaの理事長を経て、2016年8月、株式会社GLOBAL EDUCATIONAL PARTNERSに入社。2018年1月、取締役に就任。学校事業統括責任者。東京ウエストインターナショナルスクール理事及び、マーケティング最高責任者。