2018年8月13日 公開

【教科化される小学校英語授業】使える英語力を育てるために

小学校5、6年生を対象に「外国語活動」として行われている英語。いよいよ2020年度より、国語・算数と同じ”必修教科“となります。教科となる英語授業では、何を重要視するのでしょうか。小学校の英語授業で行われるカリキュラムと、家庭学習での取り組み方をご紹介します。

英語授業の教科化とは?

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急進するグローバル化に対応できる人材をより多く育成するために、文部科学省は英語の教科化を段階的に進めています。

これまで小学校5、6年生を対象に行われてきた「外国語活動」。国語・算数などのような必須科目ではないため、成績がつかない小学校がほとんどではないでしょうか。

しかし、2020年度より小学校3年生から外国語活動は必修科目となり、専用教材を使って学習します。そして小学校5年生から英語は“科目”として扱われ、成績がつくようになります。

2018年度より教科化に向けて、外国語活動の早期化を段階的に実施する小学校も多いです。低学年から外国語活動をはじめて、2020年度の教科化までにベストな指導法を確立しようとする動きは、全国ではじまっています。

教科化で想定される授業数

文部科学省の資料によると、高学年では年間70単位時間、週2コマ相当の学習時間を確保するよう示されています。

教科書・資料を使った10~15分の短時間学習も含めると、週3コマの英語授業となる予定。現行の指導要綱にある、”中学校での英語授業数である週4コマ”にせまる授業数です。

「聞く・話す・読む・書く」の基礎を培うことはもちろん、実際に英語を使う運用能力を養うことが2020年度からの英語指導には求められます。小学校から教科として日常的に英語を使うことで「コミュニケーション能力を高め、使える英語力を身につけること」を目指しています。

学ぶ語彙は600~700語

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教科化されると、小学校5、6年の2年間で学ぶ単語(熟語・慣用句含む)の目標数は、600~700語。現行の中学校の英語教育カリキュラムで目標とされている1,200語と比較すると、かなり多く感じます。

確かに、2年間でそれだけの英単語を暗記すると考えると、なかなか大変です。しかし、小学校3年生からの外国語活動のなかでは、英語を使ったコミュニケーション授業も多く行われます。単語を暗記するというより、日常会話のなかに単語が組み込まれているため、自然に覚えられてしまう単語も多いです。

使える英語力を身につけるカリキュラム

かつての英語教育は、スタートが中学校からでした。高校・大学と進むにつれて、6年、10年と英語を学ぶ期間は積み重なっていきますが、重点を置かれていたのは「聞く・読む」力。「話す・書く」というコミュニケーション能力の育成は、不十分だった傾向があったのです。

そのため英語の成績は良くても、会話ができないことは珍しくありませんでした。「日本人は何年間も英語を学んでいるのに、なぜしゃべれないのか?」と、来日経験がある外国人のなかには不思議に思う人も多かったようです。

「話す・書く」のコミュニケーション能力は、吸収力が高く、照れも少ない小学校のうちにスタートするのが効率的。英語学習の開始年齢を下げることで、実際に使える英語力を定着させるのです。

2020年度からは、小学校3年生も実践的な会話表現に挑戦します。まずは、ジェスチャーや表情をつけて会話を楽しむことからはじめます。アルファベット・好きな色・ものについての会話・英語を使ったクイズなど、パパママが中学校で学習しはじめたことを小学校3年生から学ぶのです。

小学校の英語教育だけで、日常会話・買い物・道案内・自己紹介・過去形を使っての会話など、「基礎会話」ができるようになるカリキュラムが組まれています。

変わる大学受験

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2020年度より、大学入試の英語の評価方法が大きく変わります。名称も変わり、大学入試センター試験から大学入試共通テストになります。

これまでの大学入試センター試験では、マークシート・ヒアリングテストで「聞く力・読む力」の2技能を評価していました。しかし大学入試共通テストでは、「聞く力・話す力・読む力・書く力」の4技能が試されます。

判定方法は、民間の検定試験の成績を元に行われます。TOEIC、TOEFL、TEAP、IELTS 、GTEC 、ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定が成績提供システムに対応した資格試験です。

2023年度まで「民間試験のみで評価するか、民間試験+大学入試共通テストの合算で評価するか」は、各大学の判断に委ねられます。

先生の指導力は?外国語指導助手との連携

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現行の外国語教育は、ALT(外国語指導助手)と担任教諭が協力して行っています。ALTとは、各自治体の教育委員会から学校に配置される外国語指導助手です。

発音・表現方法をネイティブの感覚で教えるための外国語(英語)を母国語とする、補助教員となります。ただ多くの担任教諭が日本語を母国語とするため、ALTとの連携指導に不安を持つパパママもいるのではないでしょうか。

文部科学省は2014年度より「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画(2013年公表)」に基づき、英語教育に携わる教員の中から英語教育推進リーダーを育成し、各学校の英語指導力の向上を進めています。

外部専門機関と連携した研修・実践授業を修了した英語教育推進リーダーは、所属校で校内研修を行い、学校教員全員の英語指導力を向上させます。担任教諭の英語力と指導力の底上げ+ALTの増員で、世界に通用する英語力を培っていきます。

小学校低学年までの早期教育について

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小学校3年生からスタートする外国語教育の事前準備として、幼児期から英才教育を考えている、はじめているご家庭も多いかと思います。

「日本語もままならない時期に、英会話スクール・通信教育などで英語を詰め込みすぎると、母国語の習得に悪影響がある」といった意見も聞かれますが、親子のコミュニケーションを母国語でしっかり取れているのであれば、心配はないでしょう。

筆者の実体験や周囲での状況を見ると、「幼児期の英語学習」はメリットが多いと感じます。小学校入学前に英語が話せなくとも、話すための基礎力はしっかり育っています。身近なパパママがあげる3つのメリットは以下の通りです。

1.小学校、中学校に進んでも英語で話すことに抵抗がない

2.発音すること自体に楽しさを感じる時期なので、先生の真似をたくさんしてネイティブ発音が身につきやすい

3.遊びながら英語に触れるカリキュラムが多く、英語に対して楽しいイメージを持てる

親子で一緒に取り組もう

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「LとRの違いをはっきりとさせる」「Fは唇を噛む」など、日本語にはない発音方法が多い英語。アルファベットの練習・単語の暗記・文法などを覚えることはできても、人前で英語を話すのは恥ずかしい子どもは珍しくありません。

幼児期・小学校低学年から、日常的に親子で簡単な英会話をすることをおすすめします。英語でのコミュニケーションに抵抗が少なくなるはずです。

例えば、おやつの時間に「How many chocolate?」「Five.」といった短い会話を交わすだけでも十分です。

パパママが表情やジェスチャーをつけて、恥ずかしがらずに話すことが大切。英語で意思を伝えることに楽しさが感じられたら、学校の授業も積極的に参加できるはずです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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aotanaoao aotanaoao  小学1年生の娘を育てる兼業主婦です。遊びながら知育できることを日々模索中。 英会話教材、学習テキストを使ってマイペースで家庭学習を楽しんでいます。