2020年1月25日 公開

子どもが英語ネイティブと接する機会に!ホストファミリーを体験

外国の方とのコミュニケーションは大人になるほど怖いもの。小さいうちから克服してほしいし、視野を広げてほしい。何より楽しさを知ってほしい。日本でもできる国際交流としてホストファミリーになることを提案します!筆者はアメリカからのゲスト2人を受け入れました。事前準備から楽しむ極意など、参考情報をまとめました。

ホストファミリーとは?

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ホストファミリーとは、海外からの留学生や旅行者を一時的に家族の一員として受け入れる家庭のことです。学校などの交換留学生から、大学生や社会人まで、さまざまな形態がありますので、ホストの期間も受け入れ方も多岐に渡ります。

子どもはおうちに海外のゲストが宿泊する経験ができます。海外文化に親子で触れたいけれど、旅行や留学はすぐには無理という方や、英語学習の実践の場が欲しいという方にも、ホストファミリーは1つのチョイスなのではないでしょうか。

今回は、3兄弟を子育てしながら海外ゲストを自宅に受け入れた経験から、目的や準備、楽しむ極意などをご紹介したいと思います。

ホストファミリーになろうと思った理由

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わが家は2019年6月に、はじめてホームステイの受け入れを経験しました。ホームステイ斡旋のサービスもいろいろとありますが、今回は知り合いの紹介です。アメリカからやって来た2人の女性ゲストと暮らしを共にしました。

お話をいただいた際にぜひやりたい!と思ったのは、こんな理由からでした。

1:子どもの英語学習の実践の場として
小学校で英語の授業がある長男、幼稚園でときどきネイティブ講師による英語レッスンのある次男、2人にとって英語は「お勉強」だったり、どこか「特別なもの」というようなイメージがあるようでした。そこで、言葉は実際に使うものだよ、コミュニケーションが取れるとこんなに楽しいよという実践の場として、ホストファミリーをやってみようと思いました。

2:子どもの国際交流の場として
海外からのゲストと生活を共にするというのは、言葉だけでなく文化も違うものです。ご飯じゃなくてパンにする?靴はここで脱いでねって伝えようね。アメリカってどんな国かな?という事前の準備も、海外の空気に触れるというのはとても意味があるなと感じました。実際に言葉ができなくても交流はたくさんでき、本当に貴重な機会となりました。

子育て世代がホストファミリーになったら!まずは「できること」「できないこと」を確認しよう

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ホストファミリーになるにあたって、まず決めたのは「受け入れのスタンス」でした。

3人の子どもがいて(小2、年中、2歳なりたて)慌ただしい中での異国のお客さま。日本で楽しい思い出を作っていただきたい気持ちはやまやまですが、自分たちの暮らしがやはり優先です。筆者の場合はあれもこれもしたくなってしまう性格なので、まずどこまでできるかを家族ときちんと話し合いました。

結果、わが家が決めたのは以下の3つです。

【1】受け入れ&アテンド可能な日数・時間帯を明確に
息子たちの送り迎えや生活リズムなど、基本的には普段通りの生活が送れることを優先しました。2歳児もいるため、観光は片道1時間以内の場所で、夜のお出かけは無し。余裕を持ったスケジュールをお願いしました。

【2】生活&水回りのルールも明確に
利用可能なお部屋、スペースを最初にお伝えしました。基本的には洗濯はお任せ、料理はときどきお手伝いいただきました。

【3】予算と費用を明確に
観光に出かけた際の費用のみお支払いいただくことにしました。ちなみに今回は知り合いの紹介だったため、宿泊費や自宅での食費はいただいていません。斡旋サービスでは、1日いくらという報酬が発生するタイプもあるようです。

こちらでお出しするものも家庭内であらかじめ予算を決めました。ゲストにお支払いいただく場合も、事前に金額の目安や希望、たとえばカジュアルがいいか、ちょっと高くても本格的なものがいいかを確認しました。お金のことは事前にしっかり決めておくと、お互い気持ちよく過ごせると思います。

ゲストの旅の目的や、嗜好も事前にチェック!

ゲストが和食にあまり興味関心がないことが判明。旅疲れをしている頃に友人のアイデアで行ったメキシカン料理パーティーがとても喜ばれました!(ちなみに、料理も友人を頼ってお願いしました)
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続いて先方には、日本でやりたいことや好きな・苦手な食べ物、体調、宗教上配慮すべきことなどを確認しました。

しっかりスケジュールを組んで来日される方もいるでしょうし、今回わが家のゲストのように現地で細かいことは段取りしようというタイプもいるでしょう。

今回のゲストは「日本の友人に会いにきた旅」の中で、「せっかくなので首都にもよりたい」というご希望。

日本文化に造詣が深いわけでも興味関心があるわけでもなかったので、家族会議でも特別な準備より「日本人の日常を体験してもらおう」というテーマに落ち着きました。

ゲストの希望を聞いたら、ネットで検索もよいのですが、詳しい方に聞きまわることをおすすめします。

地元の友人からは、着物着付け体験や近場で受けられる海外向けワークショップなどの情報を、ホームステイに慣れている知人からは水回りに関する心得などを伝授してもらいました。

英語の先生をしている友だちは、同僚の外国人の先生に東京の好きな場所を聞いてくれ、ときどき外国人の接待をしているご近所のビジネスマンからは、「電動自転車に乗せると喜ぶよ!」とか、「お台場の〇〇が受けた」というお話まで!近場にあるものでも、楽しい時間が過ごせそうというイメージが膨らみました。

わが家にとってホスト体験は一大プロジェクトでした。でも、面白がって応援してくださる方が周りにたくさんいたおかげで、とても楽しく楽に準備ができました。一人で抱えこまず、誰かに話してみることは本当に大切だなと思います。

ゲストを受け入れるために準備して役立ったもの

お布団のレンタルは1週間2組で、1万円ほど。梅雨時に干したり洗ったりの手間も省け、とても便利でした。
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・布団レンタル
お布団一式はレンタルしました!晴れた日に干して、また戻して……を考えると、借りるという選択肢はとても楽でした。浴衣などもついていましたし、オプションでタオルなども!1部屋開けられれば、ホストはできるんだ!というのが今回の学びでした。

・英語の観光パンフレットや写真
筆者が住んでいる地元、東京・品川区の観光パンフレットと、浅草の観光案内パンフレットを事前に用意しておきました。あれこれ説明するよりも、英語のパンフレットがあると話が早い!!パンフレットが手に入らない場合も、写真を見てもらったり、英語のサイトを検索したりすると雰囲気が伝わりますよ。

・和食だけではなく、ホストの普段食べているようなもの
つい海外ゲストというと、お寿司にてんぷらに鰻に、となりますが、和食が全然口に合わない場合もあります。今回はコンビニのパンにまさかの大興奮!そのあたりから、正統な和食で攻めることは諦め、パンやジャガイモ、お肉だけは常備しておきました。

・お土産の目星
これはあとから思ったことですが、お土産を買いたい!というのをずっとステイ中考えていたようです。観る場所だけでなく、何か日本ぽい買い物ができる場所、たとえば100円ショップなども喜ぶので、行程に組み込むとよいと思います。

喜んでくれた意外な東京観光スポットとホームパーティ

「1日1イベントまで」「観光ははしゃぐ子どもがいても大丈夫な場所」という条件つきでの行程でした。観光名所以外にゲストが喜んでいたスポットやイベントをご紹介します。

品川水族館へGo!

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「水族館なんてどこにでもあるだろう」と思い最初は行き先候補にリストアップしていなかったのですが、品川区の観光パンフレットを見たら「行ってみたい!」という話になり、初日に行きました。いわゆる観光名所以外でも喜んでもらえたのが、私たちには新鮮でした。

水族館までは電車と徒歩で移動したのですが、完全に車社会の地域からのお客さまだったので「駅の階段がしんどい!乗り換えだけでも疲れる!」ことも、初日に分かりました。日本の当たり前が当たり前ではないこともあるので、初日はこういう近場でウォームアップ&様子見されるのもよいかもしれません。

近所の友だちとホームパーティ

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2晩連続で息子のお友だち家族を呼んでパーティー(というか、ちょっとしたお食事会)をしました。

息子の2歳の誕生日パーティも兼ねていたのですが、準備はほとんど間に合っていず、飾りつけをゲストにお任せするという始末……。ですが、ゲストにも役割があったことでより皆と打ち解けることもでき、結果オーライだったなと思います。

小学生には運動会でやった花笠音頭を踊ってもらい、幼稚園児には幼稚園の歌を披露したり宝物を紹介してもらうなど、参加者の皆さんにも場を盛り上げてもらいました。

スタバと渋谷のスクランブル交差点

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意外だったのが、アメリカ人ゲストがスタバに歓声を上げたことです(笑)。

お住まいの地域からは、車で1時間以上走らないとスターバックスコーヒー店に行けないそうで、こんなに身近にあって羨ましいとのこと!メニューを日米で比較したり、サイズやスタバカードなどの段取りが一緒だったり違ったり、そんなことで盛り上がっていました。

そして、渋谷のスタバから見下ろしたのが、2人のお目当てのスクランブル交差点。東京育ちの私には見慣れた景色ですが、アメリカの田舎町の2人にはびっくりな光景だったよう。1時間以上も見飽きずに、人の多さと交差点の仕組みにただただ目を丸くされていました。

子どもも大人も英語力はどの程度必要?

浅草で別の外国人観光客の方とご一緒したときも、最初に打ち解けて「ハロー」「ウェイ(待って~/wait)」とコミュニケーションを取っていたのは、小さな子どもたちでした。おかげで、会話をスタートできた大人たち。子どもの力は絶大ですね。
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ホームステイでゲストを受け入れるのに必要な英語力ですが、子どもに関してはとくに必要ないと思います。事前に仕込んだのは、挨拶(Hello, My name is..., Thank you, Good night)、それから初日に道案内をしてもらうため" This way"と指さすことくらい。

それでも、会って早々ハイタッチに応じたり、日常の暮らしの中で"wait, please" を聞き取れるようになったり、順応していきました。

3人息子の中では、日中一緒に行動していたこともあり、2歳の末っ子が一番の適応力。「ハッロー」「カモー(come on!)」「プリプリー(Please! Please!)」と、いとも簡単に英語を取り入れていました。

上の2人の子どもたちは日本語で語りかけることも多かったですが、一応会話は成立。言葉よりもシャイであること、ちょっといつもと違ってよそよそしくなることの方が顕著で、長男は少し時間がかかりました。

大人については、ある程度話せる人がいるに越したことはありませんが、中学生レベルの英語が分かれば気楽に構えてもいいのかなという印象です。

スマホに打ち込んでもらって翻訳して意味を取ったり、写真を見せたり。やり方はいろいろとありますし、言葉以上に会話をする意思やきっかけが大事なのかなと感じます。また、子どもがいることで場が温まり、沈黙が怖い…どころか、話題に事欠かないという有難みもありました。

パーティに参加してくれた友人や子どもたちも、なんだかんだと楽しんでコミュニケーションを取っていたようでした。機会があれば英語をしゃべりたいと思っている人がこんなにいるんだなというのも発見のひとつでした。

ホスト体験は子どもに他国文化を体感させるきっかけに

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「子どもに異文化を体験させたい」「英語を実際に使われている言葉として導入したい!」と思ったとき、自宅にホームステイを受け入れるというのは1つのチョイスだと思います。

お互いに助け合うことで家族の絆も深まりましたし、子どもたちは体の大きい、髪や目の色が違う、あんまり白いご飯は好きじゃない人が世の中にいることを知り、世界が広がったようです。

●特に興味深かった変化は……
ニュースで「アメリカ」と聞くたびに、反応するようになりました。災害や事件が起きると心配したり、クリスマスパーティーはどんな感じかな?と想像してみたり。海外に知り合いのいる地域ができたことで、世界の捉え方が少し変わったように思います。

また、クリスマスカードを書いて実際に送る相手ができたのは収穫でした。まだ文字を書けない子どもたちですが、Hello!をまねして書いたり、イラストを添えたり。誰かに届ける目的で書いたはじめての英語でした。これからも、交流を続けて子どもたちの成長も報告しあえたらと思っています。

●反省点があるとすれば……
おおむね大満足で終わったホストファミリー体験でしたが、通常の暮らしをしながらの観光やイベント開催はそれなりに大変でした。

夜、パーティーを開くと子どもが寝るのが遅くなったり、普段和食中心のわが家も一週間ヘビーなメニューが多かったり……。その辺りはある程度、時間をかけて通常運転に戻す必要がありました。体調を崩さずに済んでよかったですが、あまり無理をしないのは、とても大事だと思います。

比較的負担なく進める方法もあると思いますので、機会があればぜひチャレンジしてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

福岡すみれ 福岡すみれ  東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。