2020年5月25日 公開

「デバッグ」で注意力や集中力アップ!元SEママの優しいプログラミング用語解説

「デバッグ」という言葉を聞いたことがありますか?「バグや欠陥を見つけて修正する」というプログラミング用語ですが、プログラミングの世界以外でも通用する概念なんですよ。そんな「デバッグ」について解説します。連載【文系の親でもわかるプログラミング教育】6回目です。

プログラミングの基礎用語を覚えよう

via llustration by いしこがわ理恵

小学校でのプログラミング教育必修化に伴い、「プログラミング」を自宅学習でも取り入れたい、と考える保護者の方は多いかもしれませんね。

しかし、親世代にはなじみがないプログラミング。教え方がわからず、参考テキストの選び方もピンとこない……。そんな場合はどうしたら良いのでしょうか。

苦手意識が働くのは、おそらく専門用語の難しさが原因。そこで、今のうちから親子で少しずつプログラミングの基礎用語に触れてみることを提案します!

今回は、プログラミング基礎用語の「デバッグ」に注目してみましょう。元システムエンジニアとしての経験と、3児の親としての両方の視点から解説します!

「デバッグ」ってなあに?

eamesBot / Shutterstock.com

親「ここの問題、式はあっているのに答えが間違っているよ」
子「え?なんでだろう、ちゃんと計算したのにな……」

お子さまが小学校に上がると、親が宿題のチェックをするようになります。算数の勉強では、このような親子のやりとりも増えるかもしれません。わが家でも何度もこんな会話を交わした経験がありますよ。

プログラミング用語の「デバッグ」とは「バグや欠陥を見つけて修正すること」を指します。

お子さまが算数の問題を間違えた時、どのように再計算すれば「正しい答え」にたどり着くのかを検証しやり方を修正することはまさに「デバッグ」と言えます。

プログラミング用語の「デバッグ」という意味を知らなくても、学校生活の中で実際に「デバッグ」の作業をお子さまはしっかりやっているはずです。もちろん、パパやママも仕事や普段の生活の中で経験したことがあるはずです。

via Illustration by いしこがわ理恵

検証→ミスの発見→修正! プログラマーのデバッグ

Pixels Hunter / Shutterstock.com

プログラミングでは「正しいプログラムを作成すること」が求められます。

例えば「1+1=2」という計算式をプログラミングする場合、必ず「2」が返ってくるようにプログラミングをしなくてはなりません。

電卓をたたいているのに「1+1=3」「1+1=1」など、計算するたびに違う答えが返ってきてしまったら電卓の意味がなくなってしまいますよね。

そのようなミスがないようにプログラミングをすることがプログラマーには求められるのです。

ですが、人間がプログラミングをすると間違いというものは必ず起こるもの。

「あれ?ここの計算、2になるはずなのに1になってる……なんでだろう?」

このような現象が起こったときに、プログラマーは記述したプログラムをもう一度読み返しながら検証を行い、「この計算式のここを書き間違えていた!」とミスを発見し、プログラムの修正作業を行います。

お子さまの宿題チェックで「デバッグ」を使ってみよう

hanapon1002 /shutterstock.com

お子さまに「デバッグ」の概念をわかりやすく伝えるには、上でも書いたように算数の問題を見ているときがおすすめです。

子「ここの問題、もう一度やり直したら、ちゃんと答えが合っていたよ!」
親「上手にデバッグできたね!」


プログラミング用語に親しむために、親子の会話の中でこんなふうにデバッグを使ってみてはいかがでしょうか。

小学校1年生で習う繰り上がりや繰り下がりの計算は、お子さまが躓きやすいポイントです。

親「ここの問題の答えはなんで間違っちゃったのかな?ひとつひとつ計算したところを見直してみようか」
子「そうだ!繰り上がり忘れてた……!」


ほんのうっかりした計算ミスで答えが間違ってしまうことに気が付けるよう、お子さまには声がけをしてみましょう。

間違った原因を見つけ、どのように改善すればよいか考えるプロセスそのものがデバッグの概念を伝えることに役立ちます。

「デバッグ=ミスを見つけて修正すること」という意味で使えれば充分です。

言葉の意味を知っているだけでも、実際のプログラミング教育に抵抗感を持つことなく親しめるはず。デバッグの意味を教科書通りに頭に詰め込むよりも、経験や体験の中で感覚として覚えておくと理解が早いと思いますよ!

via Illustration by いしこがわ理恵

デバッグは達成感の源!根気よく向き合う集中力もUP!

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プログラミング用語の一つである「デバッグ」。

専門用語と考えると難しく感じてしまいますが、意外と本来の意味はそれほど難しくありません。

実際のプログラミングの作業でも「デバッグ」は何度も行います。

ミスをしないことが大切なのではなく、ミスをした時にどのように原因を見つけて修正するかという過程を大切にしましょう。

正しくできたところ、そうではないところなどひとつひとつの過程を振り返ることができるようになると、間違いを見つける集中力や注意力が養われます。また、ミスの原因を突き止め修正できたときは、達成感も味わえます。

普段からデバッグする力を養うことは、将来的にプログラミングの仕事だけでなく、いろんな仕事において役立てることができるはずです。

本格的なプログラミング教育がはじまる前に、ぜひお子さまとの遊びや会話の中でデバッグを取り入れてみてください!
■執筆者プロフィール

あき
元システムエンジニアの家計簿&家計管理アドバイザー。「あきのズボラ家計簿」「あきのズボラ家計管理」の著者。ヒルナンデス、バイキング、NHKEテレ人生レシピ、NHKあさイチ、名古屋テレビ他多数のメディアにも登場。プライベートでは3姉妹を育てるママ。https://kakeibo.kosodate-info.com/
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この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

あき あき  都内在住3女の母。「あきのズボラ家計簿」「あきのズボラ家計管理」の著者。ブログも更新中です!https://kakeibo.kosodate-info.com/