2017年3月27日 公開

数字に強くなるだけじゃない! ドッツカードを学ぶ真の目的は?

「ドッツカード使うと子どもの数学的素地が育つ」と聞き、興味を持つお母さんたちも多いのではないでしょうか。反面「数字が苦手」と心配に思う方もいるかもしれません。ドッツカードの具体的なやり方と、陥りがちなパターンについて、日本ドーマン研究所野口光枝先生にお話をお伺いしました。

ドッツカードを見ることで観察力がアップ

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日本ドーマン研究所の野口光枝さん
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まず初めに「ドッツカード」と呼ばれる、白地に赤丸のついたカードを用意します。グレン・ドーマンがドッツカードを白地に赤丸にしたのは、赤は子どもが大好きな色で、丸はシンプルな形だからです。視覚経路が未熟な赤ちゃんでも楽に見分けられます。また、教材を見ること自体が視覚経路の発達をうながし、
のちに数字を教えるときにもよく見て、よく学ぶようになります。
このカードは28㎝四方ぐらいのサイズの厚紙を使って自作してもいいし、すでに販売されているものを利用してもかまいません。
生まれて間もない赤ちゃんには、ドッツカードを見せる前に白黒のコントラストがはっきりした市松模様のポスターなどを見せてあげることから始めるといいですね。

ドッツカードは1日3回、1回につき10秒あまり

次にドッツカードをやるときの注意点についてお話します。
まず初めに、ドッツカードを見せるときは1枚につき約1秒。その数を言いながらさっと見せ、すぐに次のカードへ。1~10までを続けて見せる。時間にしたら数十秒です。1日に3回、合計数十秒見せるだけで大丈夫です。10までの数をランダムに見せるなど、ちょっとずつやり方を変えていくと楽しく学べます。
つい「もっと見せたがほうがいいんじゃないか」「子どもが喜んでいるから」と続けてしまいがちですが、それをするとすぐに子どもはカードを見なくなってしまいます。

子どもが飽きているかはどう見分ける?

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ドッツカードをやっていて、子どもたちがカードを見なくなった、瞳の輝きが失われてきたときは終了のサイン。途中であってもすぐにやめましょう。また、子どもが機嫌の悪い日、お母さんがイライラしている日などは、無理にするのではなくお休みすることも大切です。

興味を示さなくなったら「飽きたよ」のサイン

何日かして、カードに興味を示さなくなったら、それは「もう飽きたよ。新しいのを見せて」のサイン。1~10までの数字を見せていたら11以降を見せてあげる。また足し算だったら引き算、掛け算など、どんどん新しいものを見せてあげましょう。子どもはどんどん自分で法則を学び、新しいことを知りたがります。

テストをすると親を信用しなくなる

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親は、子どもがどれだけ学んだか、先週できたことを今週もできるかなど、テストをしがちです。しかし、これは絶対にやめてください。
テストをする必要はないのです。できるかどうか試されるのは、誰にとってもいやなことですね。見せたものの1割も覚えていなくていい。たとえ全部忘れてしまっても大丈夫です。
数を覚えるのではなく親しむ、そこにある法則に気が付けるようにするのが、ドッツカードの真の目的なのですから。

数字が苦手でも楽しく教えられる?

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「私は数字が苦手だから教える自信がない」とおっしゃるお母さんがいますが、そんなことは全然気にしなくて大丈夫! むしろ、子どもと一緒に学んでいくことで、子どもの頃は苦手だった数字のおもしろさがわかるようになります。そういう意味では、ドッツカードで始める算数は、子どもたけでなく大人にとっても効果があるかもしれませんね。

子どもにとって最高の先生はお母さん

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「私よりも専門家の先生のほうが上手に教えられるのでは?」という声があります。専門家はプロなので子どもの意欲を引き出すことは上手かもしれません。しかし、なによりも大切なことは、子どもはお母さんから学びたいと思っているということです。
一番身近で、信頼している、大好きなお母さんが楽しそうにやっている大切なことは、自分もやりたいと思うのです。それをやってくれれば嬉しいし、子どもにとっては最高の時間です。
子どもの数学的素地を育みながら、同時に自然界にある法則に気づけるようになるドッツカード。1歳を過ぎた子でも十分効果はあるので、ご自宅で取り組んでみてはいかがでしょう。次回は、子どもの運動能力の育て方についてお話をしていきます。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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間野由利子 間野由利子  いたずら盛りの4児のママ。都内在住。絵本を読むこと、写真を撮ること、子どもの作った作品をみることが大好きです。