2019年8月10日 公開

【数の知育】抽象的な数の概念を理解する!親子の取り組み例

数字が言えても数が数えられなかったり、同じ数や違う数を見つけられなかったり。「数」は抽象的なものなので、お子さまがきちんと概念を理解するのはなかなか難しいものです。数字が気になりはじめたお子さまに、遊びながら数・数詞・数量を教える取り組み例をご紹介します。

数字が言えても、数はわかっていない?

Pingun / Shuterstock.com

数に触れる一番最初のステップといえば、「いち、に、さん……」と数唱をすることが多いのではないでしょうか。小さいお子さまでも5まではすぐに覚えてしまうこともあります。次に10まで、その次は20まで……と繰り返し数唱することで、どんどん数字が言えるようになっていきます。

わが家の長男(現5歳)も、2歳頃には10までの数唱ができていました。そして今では100から先もスラスラ言えるようになってきました。

でも、大きな数まで数唱ができていても、驚いたことに「数えること」「数字と数を一致させること」については、きちんと理解していませんでした。

「いち」という”数詞”は知っていても、「1」という記号としての“数字”、「1個、2個」という”数量”をそれぞれ一致させるのは、幼児にとってとても難しいこと。最初からできる子はいません。

数に興味が湧き少しずつ数唱ができるようになったら、次は「数詞・数字・数量」を一致させる練習に移りましょう。幼児の間にこの練習をしておくことは、ゆくゆく小学校に入ったときに必ず役に立ちます。

数字は抽象的なものなので、見聞きするだけでは数の概念は定着しません。おうちで練習するには、おはじきなどの具体物を使うのがオススメ。

では、実際にわが家で取り組んだ、数に親しむおうち知育をご紹介します。

数の大きい・小さいを目で見て確認しよう

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数字を見て数の大小はわからなくても、具体物で数を示すと、数の大小が目に見えるので幼児でも理解しやすくなります。

■STEP1
2種類の数字カードを並べて見せて「どちらが大きい数字かわかる?」と聞いてみましょう。

■STEP2
数字カードと同じ数のおはじきを横に並べて「数えて確認してみよう」と促します。手に取れるおはじきで数を比べることで、身体で数を理解することができます。

2種類の数の大小がわかるようになったら、比べる数を増やしたり並べ替えるなどステップアップしてみましょう。

・この単元のポイント
この遊びを息子ともやってみました。数字だけを見たときは大小の意味もわからずポカンとしていましたが、おはじきを並べて見せたところ顔がパッと明るくなりました。

大人にとっては当たり前のように感じる数の大小も、抽象的な事柄なので幼児には理解しづらいです。このように具体物を使うなどの工夫をして抽象的なことを捉えていく考え方は、今後の学習においても大切な道のりとなります。

Joaquin Corbalan P / Shutterstock.com

モンテッソーリでは、上の写真にある算数棒を使って数の概念を身につけていきます。これなら数によって棒の長さが違うので、パッと見てわかりやすいですよ。今回は、わが家ではおはじきをつかいましたが、このモンテッソーリの教具をヒントに、厚紙などで教材を自作してもいいですね。


1対1対応

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数をきちんと習得する上で軸となるのが「1対1対応」です。数を比べる時に、形や大きさの違うもの同士や置き方の違いによってはわからなくなってしまうことがあります。

比べるものが違っていても、「数」という面だけで見れば同じだということをきちんと理解する必要があります。

■STEP1
パッと見て全く違う具体物を用意します。今回は、小さな人形とおはじきを同じ数だけ用意しました。それぞれバラバラに置き、どちらが多いかお子さまに聞いてみましょう。

最初はおそらく、数を確認せずに見た目の印象で「○○の方が多い」と答えるはずです。息子にこのクイズを出した時もそうでした。

■STEP2
そのような回答をしたら大チャンス!人形1つに対し、おはじきを1つ置いていくように指示してください。1対1に並べることによって、数が同じことがわかります。

■STEP3
1対1対応に慣れてきたら、同じものでも大きさの違うもの同士を比べてみましょう。たとえば、厚紙で大小の四角を作ってもいいと思います。同じ数でも大きい方が「多い」と答えたらまたまた大チャンス!それぞれ1対1で置いていくようにしましょう。

・この単元のポイント
並べ方や形、大きさなど見た目が違っていても、数が同じであることを理解します。比べるもの同士の数を変えて、「どちらが多い・少ない」「どちらが余る」なども確かめてみましょう。

いくつといくつ?(数の分解)

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次は、「数の構成」について理解する遊びです。「数の構成」とは、ある数はいくつといくつでできあがるのかを知ることで、数の概念を理解するために必要な単元です。

これも数字だけ並べてもなかなか想像しづらく、身につきにくいものです。なので、具体物を使って身体で覚えることが大切です。まずは「数の分解」から取り組んでみましょう。

■STEP1
わが家では百玉そろばんを用意しました。もちろんおはじきでも大丈夫です。まずは5までの数からはじめましょう。

百玉そろばん(またはおはじき)の玉を写真のように上から1個、2個……と5個まで並べます。それぞれの数に対して、「あといくつあれば5になるかな?」と問いかけます。合わせて5になるよう、足りない数の玉(おはじき)を寄せていきましょう。

■STEP2
「1と4で5」「2と3で5」「3と2で5」「4と1で5」「5と0で5」と1つずつ声に出して答えます。この時、必ず “0” も含めて教えましょう。

もし途中で間違えた場合は、その数を合わせて「じゃあ数えてみてね」と声をかけてみてください。正しい答えをすぐ教えるのではなく、間違えた時も何が違うのかを自分で確認することでより一層頭に入ってきます。

■STEP3
慣れてきたら、5の数を分けてみる練習もしてみましょう。5つ並んだ玉(おはじき)を「5は1と4」「5は2と3」と、親子で数えながら分けていきます。この練習を何回も繰り返し行っていくことで、お子さまも5の分解を反射的に答えられるようになっていきます。

・この単元のポイント
5までの数をマスターしたら、10までの数に進みましょう。焦らずじっくりと取り組みたい単元です。

「数の構成」をきちんと理解すると足し算や引き算、繰り上がりの計算をする時もイメージしやすくなるので、算数への苦手意識が芽生えにくくなります

合わせるといくつ?(数の合成)

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次は、たし算の入り口ともなる「数の合成」に挑戦してみましょう。「数の合成」も数の構成に含まれる分野です。先に紹介した「数の分解」と合わせて取り組めるといいですね。

■STEP1
最初は合わせて5までの数でやってみましょう。幼児に「数の合成」について説明をするときはストーリーを作りながら進めると理解しやすいですよ。

「うさぎさんがりんごを2つ持っています。くまさんはりんごを3つ持っています。合わせると全部でいくつ?」というような、お話仕立てで問題に取り組みます。

■STEP2
うさぎさんとくまさんのお皿を並べ、それぞれのお皿に持っているりんごの数の数字カードを置きます。ここまで用意ができたら、お子さまに数字カードの数だけお皿におはじきを並べるよう声をかけましょう。

正しい数だけおはじきを並べられたら、もう1枚別のお皿を用意します。おはじきの数を数えながら、全部そのお皿に並べていき、合計した数を確認します。

・この単元のポイント
5までの足し算ができたら、10までの足し算へ。そして2つの数の足し算ができたら、3つの数の足し算なども挑戦してみましょう。

問いかけや説明の仕方も少しずつレベルをあげていき「2と3を足すと5になるね」というように「足す」という概念も徐々に教えてあげましょう。

具体物を使って遊びながら数を理解しよう

Kdonmuang / Shutterstock.com

「数といえば計算→計算といえばドリル」という考えになりがちですが、数字だけを扱う計算ドリルは幼児にはまだまだ早いです。それよりもまずは、具体物を使って数の概念について知ることが大切です。

でも、どうやって数の概念を教えていいかわからない、という場合はドリルはとても役立ちます。ドリルの問題を具体物を使って教えたり、考えたりしていけば、お子さまはよく理解できるはずです。100均でも数のドリルが購入できるので、うまく活用してみるといいですね

抽象的なものの代表である「数」だからこそ、目に見えて手に取れる方法でしっかりと理解することが、その後の算数への第一歩となります。

自宅にあるもので十分トレーニングできることばかりです。ぜひおうちでできる知育遊びのひとつとして取り組んでみてくださいね!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

ねんねこ ねんねこ  東京在住。2人の男の子を育てています。自身の幼稚園・小学校受験の経験を活かして、日々子どもと無理のない知育活動を楽しんでいます。絵本が好きなので、親子で図書館通いが趣味です。ブックログをつけるのが楽しみ!教育だけでなく、おでかけ、おしゃれ、ハンドメイド、サブカル、音楽など好きなことには貪欲に生きています。