2019年6月14日 公開

娘がハマった国・算・理・社の学習絵本【気づいたら娘が東大生】

娘にはさまざまな絵本を与えてきましたが、中でも知的好奇心を育む学習絵本は、娘の学力を伸ばすうえでいろいろと役に立ったなと感じています。そこで、娘が特に気に入って、何度も読み返していた学習絵本を科目別に紹介します。連載11回目です。

よい絵本のポイントは「読み返したくなる」こと

Purino / Shutterstock.com

最近は、ひらがなやABCを覚える絵本、数の絵本や地図絵本など、さまざまな学習絵本が出版されています。「一体どれを選べばいいの?」と迷ってしまうパパママも多いかもしれませんね。

一番のポイントは、「お子さまが飽きずに、何度も繰り返し読む絵本」を選ぶこと。特に学習絵本の場合、大人目線だと「これは大事なポイントがよくまとまっているな」とか「これなら覚えやすそう!」といった、目先のお役立ち感で選んでしまいがちです。

でも、お子さまは意外と、パパママが「え、これがいいの?」というような絵本にハマったりするもの。大人にはわからない面白さがあるのでしょう。

ですから、最初は図書館などで借りてみて、お子さまが何度も読み返すものを買うというのも一つの手です。また、最近はChiik!をはじめ、webサイトでもオススメ絵本の情報がいろいろとあるので、参考にしましょう。特に、いくつかの記事で同じ絵本が紹介されていたら、その絵本は「当たり」と考えていいと思います。

大人もハマる面白さ!「五味太郎・言葉図鑑」(全10巻)【国語】

10巻セットの「言葉図鑑」。こちらは第1巻の「うごきのことば」です。
タイトル:五味太郎 言葉図鑑 1 うごきのことば 動詞
著者:五味太郎(監修・制作)
出版社:偕成社
絵本界の巨匠、五味太郎さんが描く言葉の絵本です。全部で10巻あり、動詞や名詞からあいさつ語、比喩まで、ありとあらゆる言葉がイラストで紹介されています。りんごの絵に「りんご」と書いてあるような単純な言葉絵本ではなく、ページを開いた瞬間から五味ワールド全開!

たとえば、第1巻の「うごきのことば」を開いてみると、たくさんの子どもたちがプールで遊んでいる絵がページいっぱいに描かれています。そして、いろんな動作をしている子どものイラストの横に「とびこむ」「もぐる」「おぼれる」などの言葉が書いてあります。プールサイドの横でおしっこしちゃった赤ちゃんには「もらす」、その後ろで「あちゃーっ」って顔をしているママには「こまる」なんて書いてあるんです。

そもそも「こまる」なんて言葉、子どもに意味を聞かれても、それこそ説明に困っちゃいますよね。でも、この表情豊かなイラストを見れば、一発で伝わります。

わが家の娘たちも大のお気に入りで、特に長女は小学校高学年になっても、妹と一緒に楽しそうにページをめくっていました。言葉のニュアンスや豊かな感性を育ててくれる、超オススメの絵本です。

数学の概念を楽しく学べる!「はじめてであうすうがくの絵本」(全3巻)【算数】

3巻セットの「はじめてであうすうがくの絵本」。こちらは第1巻です。
タイトル:はじめてであうすうがくの絵本1
著者:安野 光雅(作)
出版社:福音館書店
安野光雅さんのユーモラスなイラストで、身近な数学をお子さま向けに解説した楽しい絵本です。

「数学」といっても、「なかまはずれ」「まよいみち」など、「え、これって数学なの?」と思うようなテーマもいっぱい。ちょっと不思議な世界に迷い込んだみたいな気分になります。

たとえば「じゅんばん」というテーマでは、トランプや建物の窓を数えたりしながら、数の概念を学んでいきます。「なにがありますか」「かんがえてみてください」「やってごらんなさい」など、イラストを見ながらさまざまな問いかけに答えていくうちに、数学のセンスが身についていきます。

中には大人でも迷ってしまうような問いかけもあり、わが家でも姉妹一緒に「こうじゃない?」「ちがうよ、こっちだよ」など、楽しくおしゃべりしながら読んでいました。

また、巻末には大人向けの解説もあり、それぞれのテーマがどんな数学の概念につながっていくのかが丁寧に説明されています。「数学は苦手……」と思っているパパママも、この解説を読めば、数学が少し身近に感じられるかもしれませんよ。

マンガで楽しめる科学本「そーなんだ!」(全130巻)【理科】

現在はamazonの電子書籍「Kindle」でのみ購入できます。
タイトル:マンガでわかる不思議の科学 そーなんだ! 創刊号
著者:デアゴスティーニ編集部
出版社: デアゴスティーニ・ジャパン
娘が小学校3年生の頃、デアゴスティーニ・ジャパンから「週刊 そーなんだ!」という雑誌が刊行されました。1冊39ページという薄さながら、宇宙や自然、動植物、医学や発明などさまざまなテーマについて、マンガやイラストでわかりやすく解説されていて、すぐに娘のお気に入りに。毎週、楽しみに買うようになりました。

マンガなのでさらっと読めるし、大人でも「へーっ、そうなんだ!」と驚くような科学の雑学がたくさん載っていて、気軽に楽しめます。まだ字が読めないような小さいお子さまでも、パラパラとページをめくって絵を眺めていれば、科学の世界を感じることができるでしょう。

「週刊」というのも娘のツボにはまったようで、毎週少しずつ新しい知識が入ってくるのがとても楽しかったようです。次の号を期待するワクワク感も、本好きになる一つのポイントなのかもしれません。

現在はAmazonでKindle版が販売されていますが、一気に買うのではなく、少しずつ買い足しながら、長いスパンで楽しむことをオススメします。

カラフルなイラストが楽しい!「にっぽんちず絵本」【社会】

タイトル:にっぽんちず絵本
著者:とだこうしろう(作・絵)
出版社:戸田デザイン研究室
小学校4年生になると、日本の47都道府県の勉強がはじまります。各都道府県名や県庁所在地を必死に暗記した覚えのあるパパママも多いのでは?テストのために覚えるのって、なかなか大変ですよね。

そこでぜひオススメしたいのが、この絵本です。北海道から沖縄までの各都道府県が、カラフルな地図で紹介されています。各地の特産品の絵が描かれていたり、山の高さ比べ、川の長さ比べなどもかわいいイラストで表現されていたり。いかにも勉強用の日本地図という雰囲気ではないので、娘たちも楽しく読んでいました。

この絵本を手に取りやすい場所に置いて、お子さまがいつでも気軽に読めるようにしておきましょう。何度も地図を眺めているうちに、県名なども自然に頭に入ってくるはずです。

大事なのは、無理に覚えさせようとしないこと。「いやだな」と思わせてしまったら逆効果です。日本地図のイメージが何となく頭に残っているだけでも、いざ授業で出てきたときの覚えやすさは違ってくるでしょう。

姉妹編に「せかいちず絵本」もあるので、ぜひ2冊揃えておくことをオススメします。

楽しみながら、興味の幅を広げよう

お子さまの年齢や性格によって、「楽しい!」と思う絵本はそれぞれです。せっかく買ったのに、あまり興味をもってくれずにガッカリ……なんてこともあるかもしれません。

そういうときは無理強いせず、お子さまが気に入るものを一緒に選んでみましょう。さまざまな絵本に触れるうちに、最初は見向きもしなかった絵本にも興味を示すなんてこともよくあります。

また、夢中になる絵本が見つかったら、同じようなテーマの絵本をたくさん与えるのもいいでしょう。興味がどんどん深まって、それが得意な勉強につながっていくかもしれません。

「Chiik!」でもさまざまな知育絵本や学習絵本を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

fuyumi fuyumi  東京都在住。大学で心理学を学び、卒業後は出版社にて編集業務を担当。現在は編集経験をいかしてフリーランスのライター兼編集者として活動中。2018年の春、小中高公立で過ごした長女が現役で東大に合格。共働きだったため夫婦ともに教育熱心な子育てをしてきたというよりも、いつの間にか本人の努力で東大!なのが本音ですが、子育てや教育を振り返る連載をはじめました。皆さんのヒントになれば幸いです。