2018年7月19日 公開

パパの読み聞かせの方が効果的?ハーバード大学の研究結果とは

育児参加をしたいパパや、ワンオペ育児中のママに朗報です!ハーバード大学の研究によると、絵本等の読み聞かせは、男性の方が子どもの脳の発達によいのだそう。読み聞かせは、ママ担当のわが家。記事を読んだ筆者のビフォーアフターを、息子たちの変化とともにレポートします。

ハーバード大学の研究結果とは……?

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George Rudy / Shutterstock.com
毎晩、子どもに絵本を読むのが習慣となっているご家庭も多いのではないでしょうか。そんな「読み聞かせ」について、興味深い記事がありましたので、ご紹介します。
このハーバード大学による研究では、本の読み聞かせの読み手はパパの方が、ママよりも子どもにメリットがあると結論付けました。

パパとの絵本タイムでは、子どもは想像力をはたらかせるように促され、子どもはママの時よりも頭を使う傾向にあるそうです。

読み聞かせや読書によって子どもの語彙が増えるといわれていますが、この研究では、パパママが読み聞かせを1年間実施し、子どもの言語能力の変化を測定しました。その結果、パパが読み聞かせを担当した子どもの方がスコアがよく、特に女の子にその傾向が顕著に見られたそうです。

研究者は、2歳以前に読み聞かせをはじめる場合、この影響は相当なものだと指摘しています。

パパとママの読み聞かせの違いは?

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Monkey Business Images / Shutterstock.com
そもそも、パパとママの読み聞かせは、具体的に何が違うのでしょうか?

記事によると、男性と女性では読み聞かせの際のアプローチが違うそうです。ママは「りんごはいくつある?」といった、事実に基づいた質問をしがちに。一方、男性は、もっと抽象的で子どもが考えなくてはならないような話題が多いのだとか。

例として、はしごのイラストがあった場合に、パパだと「うちのトラックにも積んであるよな」というような投げかけが紹介されていました。

パパからの問いかけの方が、子どもは試され頭を使わざるを得ない、その結果が言語能力に表れているという内容でした。

わが家のパパの読み聞かせを観察してみました!

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タイトル:10ぴきのかえる
  著者:間所ひさこ(作)、仲川道子(絵)
 出版社:PHP研究所
研究結果は本当なのか……!?実際に検証すべく、筆者は身近なサンプルを観察してみることに。わが家のパパに、息子たちの大好きな「10ぴきのかえる」シリーズの1冊を手渡してみると……。

まずは、春に近所の池で見たオタマジャクシの話を持ち出して、「あそこにいたよな~」と一言(筆者:お、表紙だけで早速会話している!!)。

ちょいちょいコメントを挟みながら読み進めたと思ったら、ザリガニに襲われそうになるシーンでは、独演会がはじまりました。

「おれは昔、ザリガニ獲りの名人だったんだ」と、自分の武勇伝の数々を紹介……(笑)。畑の畝を壊して近所のおじさんに怒られた思い出話まで延々と続き、気が付けば絵本は置かれ、ザリガニ釣り談話で盛り上がる親子の姿がありました。

時々、絵本に戻ったと思えば、「ほらな、こういう穴のところにいるんだよ」とまたおしゃべりに戻るパパ。息子たちも「どうやって釣るの?」「エサは?」「触ると痛い?」など、物語そっちのけで、親子の会話は弾んでいます……。確かに、これは頭を使いそうですね。

パパが読み聞かせした同じ絵本をママが読んでみると……

次に母親(筆者)が同じ絵本を読んだ時のことです。子どもたちは、新たにパパから得た知識や興味を喜々として話してくれました。

実は、絵本の読み聞かせをめったにしないわが家のパパ。たまに読んだ時も、すぐ端折るし、関係ない話のオンパレードなので、面倒くさいからしゃべってごまかしているのかなぁと感じていました。

でも、男女で読書のアプローチが違うことを知ってからは、大いに納得。そして、子どもたちの好奇心に火をつけてくれたパパに「さすがー!」と感謝するのでした。

研究結果を踏まえた筆者の変化 

<Before>

それまで筆者は、絵本というのはストーリーを雑音なく、すーっと耳(頭)に入れてあげることがベストだと信じていました。

そのため、読み聞かせ中のコメントは「ちょうちょも飛んでるね」「かえるは何匹いるかな?」といった程度にとどめ、子どもの発する疑問や絵本以外の話題を「あとでね~」と制していたのです。

寝かせたい時間が迫る中のフリートークは時間もかかりますし、目が冴えてしまいそう……と正直避けたい気持ちもありました。
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Oksana Kuzmina / Shutterstock.com

<After>

「読みながら絵本から離れた会話をしていいのかー!」と気づかされ、気が楽になった筆者。もともと絵本でも寄り道が大好きな息子たちに後押しされて、読み聞かせの時間をさらに楽しめるようになりました。

今までなら「ちゃんと聞いてよ」と思うような瞬間も、「何を見ている&考えているのかな?」と子どもを観察する時間に変わったり、日々の暮らしとつながるような話しのネタも思いつくようになったりと、柔軟になれたのです。

今では、質問大歓迎&雑談万歳!親子の大事なコミュニケーションの時間になっています。

また、このようなアクティブな読み方に変えてから、自分自身も脳をフル回転するようになったように思います。子どもに指摘されるから細部に目がいく、疑問に答えようとするから頭をひねる……という具合に、ただ読むだけの時とはずいぶん違っています。パパ型の読み聞かせは、読み手にもメリットがあるかもしれませんね。
末っ子の赤ちゃんにも、息子たちから学んだ想像力たっぷりの読み聞かせを意識して、語りかけています!

子どもたちにも変化が……!?

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Oksana Kuzmina / Shutterstock.com
5歳の長男は常に「なんで?」のオンパレードです。彼が納得するまで質問が続くため、逆に「なんでだと思う?」とアイデアを聞いてみたり、一緒に考えたり、時には本を置いて、スマホで写真や動画を見せて伝えたりすることも増えました。

すると、その場面は非常に記憶に残るようで、本当によく覚えている様子。日常生活でも応用している姿が見られ驚きました。

一方、3歳の次男はページを行きつ戻りつするのが大好きです。ページ繰りをお任せして眺めていると、物語の伏線をチェックしていたということが判明しました。

例えば「突然、へびが出てきました~」というような場面も、前のページにしっぽだけ出てきていたりしますよね。それを見つけては、「あったあった」と満足気な様子。挿絵の変化や細かい描写に興味があるようで、探偵ものの絵本を与えたら、見事大ヒットしました。

このように、わが子の特徴や好みまで観察できて、親にもメリットのある父親型読み聞かせ。

ついつい大人は文字を中心にストーリーを追いがちですが、絵本には、ことばやストーリー以外にもたくさんの知識や探求の扉があるのですね。

研究結果をうまく取り入れて読み聞かせを楽しもう

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ESB Professional / Shutterstock.com
みなさんのお宅では、読み聞かせをしていますか?絵本を読むことの効用は、さまざまですが、今回は「脳をフル回転させる」メリットについてお伝えしました。

研究結果を踏まえてパパに頼んでみるもよし、ママの読み聞かせに変化をつけてみるのもよし。上手く取り入れて、絵本の時間をさらに有意義なものにできたらいいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

福岡すみれ 福岡すみれ  東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。