2019年1月10日 公開

バレエが子どもにおすすめの理由!立ち振る舞いや所作がキレイに

バレエを子どもの習い事として考えるなら、いつからどんな教室がいいのでしょうか。費用の目安、バレエを習うメリットやデメリットまでご紹介します。幼少時に約6年クラシックバレエを習い、バレエレッスンに通いはじめた娘がいる筆者が体験談と共にまとめました。

バレエは何歳から?いつからはじめるといい?

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バレエは何歳頃から習いはじめるのが理想的なのでしょうか。

バレエ教室の募集では3歳(年少)頃からの受け入れが一般的です。松山バレエ団などでは、0〜2歳が通えるバレエ教室もありますが、パパママが一緒に参加します。

バレエのレッスンは、8〜20人程度のクラスを1〜2人の先生で見ることが多いです。まずは、集団の中で先生の指示を聞いて動けること、1時間程度のレッスンに母子分離で参加できるかどうかを、目安とすると良いでしょう。また、先生や周囲の真似ができ、左右、1〜10までの数なども理解してからレッスンを受けはじめた方がスムーズです。

ただし、早ければ早いほど良いのかというと必ずしもそうとはいえません。

ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人初のゴールドメダルを獲得し、ロイヤル・バレエ団で活躍、Kバレエ カンパニーを設立した熊川哲也さんがバレエをはじめたのは10歳。同じくロイヤル・バレエ団で活躍した吉田都さんは9歳からと、世界で羽ばたく日本人の方々がはじめた年齢は必ずしも低年齢ではないからです。



とはいえ、少なくともゴールデンエイジ(9〜11歳頃まで)には、きちんとした基礎を習いはじめるのが良いようです。

バレエのレッスン内容とは?

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未就学児から小学校の低学年くらいであれば、バレエのクラスは1レッスン50〜70分ほど。

まず皆で揃っての挨拶からはじめ、ウォーミングアップとして柔軟運動、ストレッチを10分ほど行います。

その後バーレッスンへ。腰のあたりの高さの棒(バー)に手を添え、足を1〜5番までプリエ(屈伸するポーズ)からはじまり、10項目近くのレッスンを左右を変えて順番に行います。こちらが20分ほど。

次に5〜10分ほど床やバーも使って、腹筋などの筋力トレーニングを行います。

最後にセンターレッスンと呼ばれるフロアでのレッスンを20分弱。バーレッスンの基礎練習をバー無しで行うところからはじめ、ジャンプやターンの要素も行います。発表会をする教室は振り付けの練習もこの時間にします。

ただし、先生の方針や教室によっても順番や内容、時間配分が変わります。特に未就学児クラスでは、バーレッスンは省略か短時間に調整する場合が多いです。

まずは、踊る楽しさを重視し、音楽に合わせて体を動かすことを覚え、リズム感や表現力を育てることを目指す教室が多いのではないでしょうか。

ちなみにバレエのレッスン用語はほぼ全ての動きやポーズに名前が付き、世界共通で主にフランス語をベースに使います。

バレエを習うメリット・デメリット

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メリット

体幹が鍛えられ、背筋が伸び、姿勢が良くなります。バランス感覚も鍛えられます。O脚や内股なども、しっかりと外股を作っていくことで脚がある程度真っ直ぐに見えるようになります。また、柔軟性を高める必要があるので、身体が柔らかくなります。全身の隅々まで使い、かなりの運動量なので体力もつきます。

日頃から、きれいな立ち振る舞いを心がけることを指導する先生も多く、品の良い所作が身についたり、身のこなしがきれいになります。

また、振り付けを覚えることで、集中力も鍛えられます。さらに大勢でポーズを揃える、順番を守るなど、協調性も身についていきます。表現力や感受性も伸ばせるでしょう。

バレエは、さまざまなダンスに通じる要素が多く、将来、別の好きなダンスをする際もバレエの基礎があると非常に楽です(ストリート系以外)。ミュージカルや宝塚、アイドルのような舞台活動を夢見る場合も、バレエを習っていたことがプラスに働くケースは多いでしょう。

発表会で可愛い衣装を着られるというのも魅力かもしれませんね。

バレエはフランス発祥ですが、ロシアやイギリス、アメリカなど世界中で愛されている舞台芸術です。バレエ音楽に触れ、さまざまなバレリーナの活躍に興味を持てば舞台鑑賞の機会も持てるなど、グローバルな国際感覚、教養、芸術の素養を身につけることもできます。

デメリット

未就学児の頃はそれほど気にすることはありませんが、例えば中学校でスポーツを何か本格的にやりたい場合は、両立の相性があまり良く無いかもしれません。新体操や器械体操、フィギュアスケートなど類似するものは良いですが、筋肉の鍛え方や使い方が異なるスポーツでは、どちらにも良い作用を及ぼさない場合があります。

また、バレエは基礎をしっかり習得することに時間をかけるので、他のダンスに比べ、振り付けを覚えて1曲ソロで踊れるようになるまではかなりの時間がかかります。「バレエをやっているなら何か踊ってみて」といわれて披露できるようになるまでには年月が必要。トゥシューズを履いて爪先立ちで踊れるまでには何年もかかることも。

また、女の子なら女性らしさのようなものを求められます。発表会のためには、日焼け厳禁、髪も結える長さをキープする必要があることもあります。さらに、ジャンプや回転にも軽やかさが必要。男女ペアのダンスにはリフトもあります。体重のコントロールも必要に。フランスやロシアの老舗バレエ学校に入学する際には、両親の骨格や体型まで見られるという話もあります。持って生まれた骨格や体型、あるいは柔軟性で踊りやすさに大きな影響があるのです。そのようなことを子どもの頃から意識せざるを得ないというのは、お子さんによってはデメリットになり得るかもしれません。

バレエ教室の選び方

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子どもに合う教室や先生に出会えることは大事です。自宅から通いやすいか、費用面も重要ですが、教室の雰囲気もよく見てくださいね。

基礎レッスンをしっかり行い、正しい身体の使い方を習得した上で次のステップに移っているどうかがポイントですが、幼少時はとにかく踊る楽しさを知ることも大事です。厳しすぎる指導だと、子どもが意欲を削がれてしまうかもしれません。お子さまの個性との相性も考えてみると良いですね。

以下、教室の種類に分けて特徴をご案内します。

カルチャーセンター

入会金も無く、発表会も無いところが多いです。初心者も気軽にトライしやすいメリットがあります。ただし、3カ月単位、半年などのサイクルで開講されている場合が多く、申し込める時期が限られること、まとめての支払いになります。途中で入りにくい・辞めにくいこと、サイクルの間に休みが多いことが難点です。事前に体験や見学ができるなら参加して様子を見てみましょう。

個人運営のバレエ教室

バレエ団で活躍されていたバレリーナがはじめた教室や、複数の現役ダンサーが共同で経営している教室などがあります。先生の自宅を兼ねたスタジオを用意している場合や貸しスタジオを利用しているケースがあります。いずれも先生の個性や考え方、指導方針が色濃く出るので、事前にwebサイトなどをよく読み、事前見学して疑問点は聞いておきましょう。

バレエ団付属のバレエ教室

システムがしっかりしていて、プロの育成を目的としている教室が多いです。講師も充実し、プロの舞台に触れる機会が多いのはメリットです。比較的月謝が高く、また都市部にしかないなど、数が限られているのが難点でしょうか。

その他

そのほかにも、スポーツセンターやジムでバレエレッスンを設けている場合も。さまざまなダンスやスポーツの複合スタジオでもレッスンが受けられる場合もあります。個人レッスンを受けることも可能です。

また、幼稚園・保育園内でバレエ教室を開いていることも。同年齢でのお友達と一緒にレッスンを受けられるので、より年齢や発達に合った内容で受けられる反面、どうしても人数が多くなるのできめ細やかな指導を受けにくくなるかもしれません。

同年代や同レベルのお子さん達が多い方が良いか、大人数が良いか少人数が良いかなどもお子さまの好みやタイプも見ながら決められると良いですね。

親のサポート・心構えは?

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バレエは比較的、費用のかさむ習い事です。

最初に入会金、レオタード(練習着、3,000〜8,000円ほど)、タイツ(1,000〜2,000円ほど)、バレエシューズ(1,500〜3,000円ほど)を揃える必要があり、成長と共に買い替えが必要です。月謝は週1回で月5,000〜15,000円ほどが相場ですが、年齢と共に高くなり、上達と共に週2、3回以上のレッスンが必要となる場合も。

年に1度(教室によっては隔年)の発表会では、衣装代や別途謝礼がかかります。チケット代のノルマがあることも。本格的にプロを目指すような場合は、毎日のレッスンや特別講習会、コンクールや留学なども加わります。舞台鑑賞の機会も増えます。年齢が上がるごと、上達するに従ってお金の負担が大きくなる習い事だという親の心構えは必要です。

さらに、親には時間的な負担があります。教室によりますが、特に発表会では、衣装を縫ったり、さまざまな手伝いをしたりしなければならない場合もあります。

一方、ピアノのように毎日の自宅練習と親の管理が必須だということはありません。柔軟運動やストレッチはできれば毎日続けた方が良いですが、自己流の癖がつきすぎることを嫌う先生もいます。それよりはレッスンの回数を増やした方が良いようです。

バレエ教室を探した、習った経験談から

バレエシューズの紐は一般的なイメージでは可愛らしくちょうちょ結びにして外に出したものですが、レッスン中にほどけて踏むと危ないので、実はしっかり中に入れます。お子さまが小さい場合は、切って縫いつけてしまうのも手です。親のサポートはこういうところにも。
via photo by author
筆者がバレエを習いはじめたのは8歳。小学生向けの雑誌に連載されていたバレエ漫画に憧れたのがきっかけで、近所のバレエ教室に通いました。

ジャズダンスも教えてくれ、さまざまなダンスを知ることができた点と、華やかな衣装とプログラムを組んだ発表会が魅力的な教室でした。が、習って1年でトゥシューズを履かせるなど、身体の基礎やテクニックができていないのに次々難しい技を教えるようなところを危惧した両親の判断もあり、10歳で教室を変更。

次に通ったのは、国内外で活躍するプロのダンサーを多数輩出していた教室。基礎を叩き直され、まずはきちんと身体を作ることを徹底して教えられました。トゥシューズは11歳までお預けに。

中学2年生になる際に、部活や勉強とのバランス、発表会などの費用が嵩むこと、将来的にバレエを本格的にすることは向いていないだろうとの判断もあって辞めましたが、その後大学生になってから母と大人向けの教室に再度通ったり、社会人になってからもジムやバレエ団のレッスンを自由に受けて楽しんでいた時期も。その後ラテンダンスやベリーダンス、フラメンコなどさまざまな踊りも楽しみましたが、バレエの基礎があることはとても役に立ちました。

フラメンコやベリーダンスは、大人になってからスタートしてもショーなどで活躍するプロにはなれますが、バレエは少なくとも10歳にははじめていないと無理です。独特な動きや基礎は大人になってからは身につけられません。その点でも小さい頃にバレエをやっておいて良かったと何度も思いました。

娘は4歳から。周囲のお友達がはじめたのもきっかけの一つです。まずは続けられるかも不安だったので、入会金も発表会も無い近所のカルチャーセンターのクラスに行かせてみたところ、とても楽しくて気に入った様子。回ごとに目に見えて上達し、姿勢が良くなりました。座り方や立ち方に癖があったのも治ってきました。

走ったりジャンプしたりの準備運動からはじめ、身体の使い方や動かし方の基礎を丁寧に指導している教室です。ディズニー・プリンセスの曲を使った振り付けをするなど親しみやすく、楽しい雰囲気で行われているのも○。長く続けるかはまだわかりませんが、とりあえずは良かったと思っています。

最後に

4歳の娘がバレエを習いはじめてから描いたバレエ教室の絵。色とりどりのレオタードに身を包んだお姉さんたちの姿に憧れているようです。
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未就学児のうちでバレエのイメージがわかないなら、バレエの絵本や舞台に触れてみると良いでしょう。お友達で習っている子がいたらレッスンや発表会の見学をしてみましょう。

しっかりとした基礎を身につけるために、練習はどんどん厳しくなっていくので、お子さん自身が好きだという気持ちが強くないと続けにくいかもしれません。プロを目指すのも継続するのも狭き門ではあるので、必ずしも長く続けることだけが重要でとは言い切れません。そのあたりは随時、親子で一緒に考えていけると良いですね。

また、女の子の割合が多いですが、男の子もいます。男の子は競争率も低いので、本人のやる気とある程度の適性があれば、活躍の場が女の子より多くあるので、もし本人が興味を持っているならオススメですよ。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

志田実恵 志田実恵  エディター/ライター。札幌出身。北海道教育大学卒業(美術工芸)。中高の美術教員免許所持。出版社でモバイル雑誌の編集を経て、様々な媒体で執筆活動後、2007年スペイン留学、2008〜2012年メキシコで旅行情報と日本文化を紹介する雑誌で編集長。帰国後は旅行ガイドブック等。2014年6月に娘を出産。現在は東京で子育てしながらメキシコ・バスクの料理本の編集のほか、食、世界の子育てなどをテーマにwebを中心に活動中です。