幼児服を選ぶ際、「着心地の良さ」や「可愛らしさ」を重視するパパママが多いのではないでしょうか。活動量や汗の量がともに多い乳幼児期は、服次第で赤ちゃんの機嫌が左右されることも。おしゃれでも動きを妨げる服はNGです。動きやすく、体温調節機能のあるものを選びましょう。
おすすめは綿100%素材
その発達をサポートしつつ、体温を一定に保つためには、綿100%の肌着が最適です。
綿には、肌が湿ると水分を吸収し、乾燥すると湿気を肌に戻す性質があるため、肌環境を最適に保ちます。また、皮脂分泌量の少ない、乳幼児期のデリケートな肌を保護するバリア機能も。
肌トラブルを未然に防ぐなら、肌着は年間を通して綿がおすすめです。
デザインよりも安全第一で
特に次のような服は、遊具や家具に服が引っかかりやすく、けがや窒息の恐れがあるので要注意です。
・首元にひもや装飾のあるもの
・固いビジュー等が付いているもの
・足元に引っかかりやすい装飾のあるもの
・レース等で2重構造になっているトップス
2015年12月から、子ども服のJIS規格が制定されました。首周りのひも装飾は7歳未満では禁止となり、背中で結ぶリボン・ひもも13歳未満の服では禁止となっています。ただし、JIS規格は法律ではないので、このルールを守るかどうかはメーカーの自主性に任されています。
子どもの月齢・性格を考えて安全なデザインのものを選びましょう。
着脱しやすい形を選ぼう
トイレトレーニングの時期に突入したら、「子どもが1人で脱げるかどうか」も考慮してあげましょう。自分で脱いで、トイレに座るところまでが短時間でできれば、トイレ成功率も高まり、自信につながります。伸縮性のあるカットソー素材のボトムスがおすすめです。
大き目のボタンで自信をつけよう
最初は被るタイプのトップスから挑戦してみましょう。両腕を通してから、頭を通すように教えてあげるとスムーズです。
ボタンの付いた服に挑戦するなら、大き目のボタンが2~3個付いているものからはじめましょう。
ボタンが難しい場合は、スナップでも十分。ボタン・スナップの付いた服を1人で着ることは、子どもに大きな達成感を与えます。
ジャストサイズでのびのび遊ぼう
とはいえ、大き過ぎる服はNGです。1歳前の子どもに大きくてだぶついた服を着せることは、寝返りの妨げや窒息事故にもつながりかねません。
1歳を過ぎて歩きはじめたら、ジャストサイズ&伸縮性のあるカットソー素材の服を選びましょう。子どもは成長とともに動きも激しくなっていきます。窮屈な服、大き過ぎる服は動きが制限されるため、とても危険です。
同じサイズでも、メーカーやデザインによってサイズ感は異なります。面倒でも、できるだけ試着をしてから購入するのがおすすめです。
乳幼児期からスタート「TPOに合わせた服選び」を
例えば、
・前ボタン(スナップ)の服
・オーバーオールなどのつなぎ服
・パーカー(フードが危険)
・タイツ(滑りやすい)
など、着替えに時間のかかるものや、危険なデザインのものはNGとなっている場合が多いです。
また、お宮参りや結婚式、法事、入園式など、幼児期は何かと「きちんとした服装」が要求される行事も多いですよね。TPOに合わせつつ、快適に過ごせる幼児服を選んであげるようにしましょう。