2018年2月19日 公開

新しい町で地域付き合いを続けるポイント【転妻てんてこ育】第2回

転勤族の夫、2013年生まれの長女「おみ」、2015年生まれの長男「ゆうし」と暮らしているライター・イラストレーターの幡池未由(はたいけみゆ)です。毎日がてんてこまいの日常をお伝えする「転妻(てんつま)てんてこ育」、第2回目は地域付き合いのポイントです。

転妻と地元の人は温度差が違う!自分の話をしすぎない

転勤族の方々は、辞令が出る時期になると毎年ヒヤヒヤしているのではないでしょうか。引越しは何かとバタバタしますし、せっかく築いてきた人間関係もリセット。新天地でまた新しい関係を構築するのも、しんどいですよね。

今回は、5回の引越し経験から得た「転勤先での地域付き合いを続けるためのポイント」をお伝えします。
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縁もゆかりもない土地に引っ越すと、普段の話し相手は夫や子どもしかいません。夫が多忙で子どもも小さいため、わたしにとって孤独感はとても大きいものでした。だから「親しい人を作るためには自分のことを知ってもらわないと!」と、支援センターやベビーマッサージなどのイベントにひんぱんに参加していた時期がありました。

田舎では転勤族が珍しいため、いろいろと聞かれて話していたように覚えています。しかし、このときに連絡先を交換した相手とは、ほとんど連絡を取っていません。今思えば、お互いにその場の雰囲気でとりあえず連絡先を交換しただけです。

コミュニケーションに力を入れすぎるあまりに必死の形相になって、相手の方にドン引きされていたのかもしれないと後から気づきました。また、田舎では方言が共通言語のようなもの。方言を話せないわたしは得体の知れない人間として認識され、警戒されていたのかもしれません。

近くに友人や知人のいないわたしとは違って、ずっと田舎で暮らしている方にはすでにたくさんの友人たちがおり、温度差もかなりあったでしょう。努力はむなしく空回りだったのです。

この経験から、今では最初から自分の話をしすぎず、聞く側にまわることを意識しています。空気を読むことで熱くなりそうな自分を抑え、相手の方に警戒心を持たれないようにしているともいえますね。

地域にとらわれず、複数のコミュニティに参加してみる

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地域内のコミュニティだけで煮詰まっているという方がいたら、ぜひ地域外も意識してみてほしいです。インターネット上には、地域に限らず、趣味や職種でつながるコミュニティもあります。リアルで会うだけではなく、SNSを通じてつながりを持つのも、コミュニケーションのひとつ。そこから地域外のコミュニティに参加できるケースもあります。

わたしの場合は、転妻会や趣味、仕事の業種(イラスト、ライターなど)でキーワードを入れてネット検索し、コミュニティを探しました。SNSでは共通点のある方や興味のある方をフォローしているうちにわたしもフォローされ、ときどきセミナーや交流会に参加するようになったのです。

地元や前任地の友人に連絡をするのもひとつの方法ですが、「あの場所に帰りたい…」とかえってシックになってしまうこともあります。わたしは前任地の友人のSNSを見ると余計に辛くなったため、関連のSNSを休止したこともありました。それで疎遠になってしまった人も多いですが、そこまでのご縁だったのだと割り切るようにしています。

参加コミュニティが複数あると、地域での付き合いに疲れたときの気分転換にもなります。また、逆のパターンもあるでしょう。複数のコミュニティに参加することで居場所が増え、「身近に仲の良い人ができなくても、他のところで関われる人がいるからいいや」と気楽になれました。そうしているうちに、自然と地域での付き合いもできるようになったのです。

子どもと一緒に地域に関わることで、うまくいくことも!

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わたしが田舎での転妻暮らしを楽しめているのは、子どもたちのおかげです。長女おみは人見知りせずにいろいろな人に話しかけ、長男ゆうしは笑顔で愛嬌を振りまくのが上手。たいていの人たちは、好意的に接してくれました。

おみがいつの間にかお友達と遊ぶ約束をしていて、幼稚園のお迎えに行ってそのままママ友さんの家に直行したこともあります。おみが家の駐車場の隣にある畑を管理しているおじさんにあいさつしたら、農作物をくれたことも!

こういったとき、コミュニケーションのきっかけを作ってくれていたのは子どもたちです。わたしが幼稚園児だったころは引っ込み思案でお友達に話しかけられなかったため、物怖じしないおみに感心したり、感謝したり。

これは長女おみのケースであって、お子さんがおしゃべり上手でなければならないというわけではありません。長男ゆうしはうまく話せませんが、「かわいいね〜」と声をかけられます。

子どもはトラブルやハプニングを起こすことも多いもの。しかし、その場にいるだけで交流のチャンスができたり、なごやかな雰囲気になったりすることもあるんですね。
「子どもと一緒なら自然とうまくいくこともある」という気持ちでいるくらいがちょうどいいと思います。

それでもダメなことも。ほどよいあきらめも肝心

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がんばってみても、うまくいかないこともあります。自分がダメだからだと責めてしまいがちですが、すべてが自分のせいだとは限りません。

わたしが疲れたときには「一人でもいいや」「友達はできなくても、顔見知りくらいでもいいや」くらいの気持ちでいるようにしていました。

一見矛盾していて、強がりにしか見えないかもしれません。でも、肩の力を抜いたことで、よい結果に繋がりやすくなったと感じています。結果論ですが「押してもダメなら引いてみな」という言葉を実践していたのだと思います。

力を入れたり抜いたりしているうちに自然と適度な加減ができるようになって、自分なりの地域付き合いのペースがわかるようになりました。

焦る気持ちをおさえて、人間関係はゆっくり築いていこう!

地域での人付き合いを始めるときは、人間関係の構築を急がないようにしましょう。特に、転勤周期が短い方は焦ってしまいがちです。

わが家も長い方ではないので、最初は焦ってしまいました。そこをなんとかこらえましょう。人間関係は、少しずつ時間をかけてできあがっていくのが当たり前だからです。

気をつけておきたいこともあります。自分に声をかけてくれる人がいても、信用できる人かどうか、冷静に判断しましょう。

焦っていたり冷静に判断できない状況にいたりすると、その場の状況に流されてしまい、気がつくと怪しい人たちの中に入ってしまっていたという事態にもなりかねません。こちらに知り合いがいないという弱みにつけこんでくる人もいるのです。

一気に距離を詰めてしまうと見失うことでも、距離を取りながら観察していると見えてくることもあります。転妻の人間関係づくりには、距離感との付き合い方もポイントかもしれませんね。

皆さんの地域付き合いがうまくいきますように、応援しています!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

幡池 未由 幡池 未由  ライター・イラストレーター。2013年・2015年・2018年生まれの子どもがいます。12年で5回転勤、次回の転勤時期・赴任地は未定。元気な子供たちとの生活や方言、カルチャーショックを楽しみながら、田舎暮らし転妻生活しています!