小学校受験を目指す場合、実力を試す意味でも、場馴れするためにも、受験対策塾が開催する模擬試験を受けることをおすすめします。どんなタイプの模試があるのか、会場でのよくあるトラブルやその対処法、結果の活かし方などをまとめました。
「塾なしのお受験」の欠点
塾に通っていればプロが作ったカリキュラムをもとに勉強を進められ、お教室で先生からいろいろな助言を受けられたり、他のお子さまの状況もチェックすることができます。
わが子を客観的に見て判断してくれる人の存在は大きいです。塾に通っていないデメリットの一つはここにあります。
そこで、ミヤピーの実力を客観的に確認するために模擬試験は積極的に受けることにしました。
模擬試験の内容
1:総合模試
受験者の母数が大きいため、小学校受験を目指す全体数の中から現在位置を客観的に知ることができます。
規模が大きい模試の場合、私立小学校の教室を借りて行う場合もあります。志望校でなくとも、事前に実際の受験の雰囲気を味わうことができる貴重な機会になると思います。
2:志望校別模試
特に行動観察の評価は細かく伝えられるので参考になることが多いです。
3:単科模試
面接のみの場合は個別の評価となるので順位は付きませんが、数多く受けることで実際の面接を受けるときに緊張が少なくなるでしょう。
模擬試験を受ける意味
塾の中ではお友だちと一緒にお勉強をしますが、模擬試験では知らない子どもたちの中で受験をします。はじめての環境が苦手な子どもも多いです。
こうした模擬試験の場でどんな環境におかれても実力を発揮する練習をすることは、非常に重要だと感じました。なので、お友だちと模擬試験を一緒に受けることは避けたほうが良いでしょう。
模擬試験でのトラブル
よく見かけたのは「受験会場に入りたがらない事件」です。入り口付近でイヤダイヤダと大泣きしている子ども……。こんなとき、お母さまはパニックになってしまいますよね。
でも、お母さまにとってもこれは良い練習になるはず。そう思ってほしいです。いや、そう思わないと血管がキレそうになる瞬間も多いのです……。
お母さまがパニックになると大変です。大声で怒鳴っているお母さまもいました。叱れば叱るほど子どもは泣きます!
こんなときはどうすればいいのでしょうか?
試験会場で泣く子どもへの対応
そして、子どもと同じ目線に腰をおろし、たとえば「中に入らない!」と言っている子どもに対しては「中に入りたくないんだね」と一旦認めてあげてください。なんで!どうして?!と聞いても解決になりません。だって大した理由もないんですから……。
飲み物などを少し飲ませて気持ちを落ち着かせる、手を握って「お教室の前でずっと待っているよ」と安心できる言葉を投げかけるなど、方法はさまざまあると思いますが、頑なにイヤダイヤダと拒否するお子さまの気持ちを優しくほぐしてあげてください。こんな練習ができるのも「模試」だからです。
試験本番でこのような事が起きなくてよかった。そう思ってまずは親の心も鎮めましょう!
わが家のトラブル
いろいろと言葉掛けをしてやっと少し落ち着いたところに、こっそりと小さなグミを一粒口に放り込んだらすっと泣き止みました(苦笑)こんなに泣き止ませるのに苦労するなんて、とどっと疲弊したのを覚えています。
試験会場でお菓子を食べることは厳禁ですが、いざというときのお守りとして、本番の試験のときも小さなグミを自分のカバンに入れておきました。
試験結果をどう活かすか
ミヤピーにもできていなかったところを伝えるときに
「苦手なところがわかったよ!今わかってラッキーだったよ~!!」
とまるで良かったことがあったように振る舞いました。
復習をするモチベーションを持たせるためにも、盛り上げ上手な親になりましょう。
実は真っ青になっていたママミーヤ……
とある学校の志望校別模擬試験で、ペーパー試験は上位5%に入っていたものの行動観察が下から2番め!!ほぼビリです。
特にこの学校は第一志望にする人がほとんどの女子校で、受験者は行動観察も塾で鍛え上げられている「強者」ぞろい!母数がそうした層になると、ミヤピーは箸にも棒にも引っかからないことを痛感。行動観察の練習に注力するきっかけとなりました。
結果として試験内容に行動観察が含まれる小学校にも合格できたので、悪い結果の模試でもそれをチャンスと捉えることで良い結果に導けると思います。
模試はあくまで「模擬」。客観的な分析資料に!
A判定ということで慢心していたことが、面接や願書などの準備に手を抜いた原因になったようにも思います。
模試はあくまでも塾が考える過去の合格者データによる基準での判定です。実際の学校の試験とは違います。そのことを念頭に置いて、あくまでも客観的な位置や得意分野・苦手分野を知る手段として結果を分析し、有効活用されるといいと思います。
次回もどうぞお楽しみに!