日ごろ子どもがお世話になっている方々への暑中見舞いは、子どもの成長が伝わるものがおすすめです。親子で楽しみながら作れる“手作り暑中見舞い”はいかがでしょうか?幼児向け手作り暑中見舞いのアイデアと相手別文例のご紹介です。楽しく短時間で作れるため小さなお子さまでも作成できますよ。
暑中見舞いを出す時期
1.梅雨明け~8月6日頃(立秋の前日)
2.暑さが本格化するとされる7月7日頃(二十四節気の小暑)~8月6日頃(立秋の前日)
3.立秋の直前約18日前(土用の時期7月20日頃~8月6日頃)
※小暑・立秋・土用は年によって違います。
いずれにしても【立秋の前日までに出す】ことが正しいマナーとなります。
暑中見舞いは夏の暑い盛りに、遠方に住む祖父母・親戚や普段お世話になっている方々の健康を気遣い、近況を知らせるものです。相手の住む地域がもっとも暑くなる時期を見計らって出す、8月6日ごろまでに出す、ということを念頭に置けば問題ありません。
立秋を過ぎると残暑見舞いとなります。残暑見舞いは8月中に出すのが通例です。
【先生・祖父母・友達】相手別の文例
1.始めに書く「暑中お見舞い申し上げます」「暑中(残暑)お伺い申し上げます」等のお見舞いの挨拶文には句読点はつけません。
2.挨拶文は本文より大きめに書きましょう。
3.近況報告は簡潔に。
4.結びの文は相手の健康を気遣う文で締めくくります。
5.一番最後は日付を書かず「平成○○年 盛夏」と書くのが通例です。
幼稚園・保育園・学校等の先生宛ての例文
一学期は大変お世話になりました。梅雨明け後、厳しい暑さが続いておりますがお変わりなくお過ごしでしょうか。
○○(子どもの名前)は25m泳げるようになりました。早く△△先生に見せたいと言っています。
これからも暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください。二学期もどうぞよろしくお願いいたします。
平成○○年 盛夏
○○ ○○(子どもの名前)母
祖父母・親戚宛ての例文
本格的な暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
先日はたくさん本を読んでいただきありがとうございました。(子どもとのエピソード等)おかげさまで○○はひとりでも絵本を読むようになりました。
今年もお盆に帰省する予定です。お会いできるのを楽しみにしております。
酷暑の折、お体に気をつけて元気にお過ごしください。
平成○○年 盛夏
○○ ○○(子どもの名前)母
子どもの友達宛ての例文
以下、子どもがひらがなで友達宛に書く場合の例文をご紹介します。
しょちゅうおみまいもうしあげます。
まいにちあついですが、××くんはおげんきですか。
ぼくは、まいにちげんきにさっかーをしています。またいっしょにさっかーをしてあそぼうね。
あついからからだにきをつけて、げんきにすごしてください。
○○ ○○(子どもの名前)より
折り紙で「子どもの成長を伝える」暑中見舞い
ご紹介するのは夏の風物詩”朝顔とスイカ”の折り方です。簡単に折れて見栄えが良いため、達成感が味わえます。
簡単に折れて可愛い朝顔
・お好みの色の折り紙
・はがき
・サインペン
・幅広セロテープ
・のり
・はさみ
1.色のある方が表になるようにして、図のように山折・谷折します。
2.いったん広げ、折ぐせに沿って図のように折ります。
4.裏側も同様に折ります。
5.上部を半円状に切り取ります。
7.そのままの状態で半円部分をゆっくり開くと朝顔の花が咲きます。
8.のりではがきに貼り付け、葉をサインペンで書きます。
9.上から幅広セロテープを貼り、カバーしたら完成です。
夏を感じる真っ赤なスイカ
1.色を内側にして半分に折ります。
2.色のある面を表にして、折り線を基準に左右対称に図のように折り曲げます。
4.裏返して、中心線に先端がくるように両端を少し折ります。
6.スイカをはがきにのり付けして、上から幅広テープでカバーしたら完成です。
創造力と巧緻性を高める”ちぎり絵”暑中見舞い
「紙をちぎって、のりを先につけて、紙をまく」だけで良いので失敗もありません。紙の位置を調整したい場合は、爪楊枝などの細い棒で移動させれば簡単です。
ちぎり絵は頭を使って楽しめるもの。図案を考え、紙をちぎることは創造力と巧緻性を高めるトレーニングにもなります。
・折り紙
・はがき
・鉛筆
・のり
ちぎり絵で描く「熱帯魚とひまわり」
2.まずは熱帯魚から。しましま模様にするため、ラインを入れたい部分にのりを付けます。
4.余分な折り紙を落とし、位置を調整します。
6.背景部分にのりを付けて、折り紙をまけば完成です。
茶色の折り紙を丸く切抜き、サインペンで格子模様を書き、ひまわりの真ん中部分(管状花 かんじょうか)を作ります。できたら、花の中心に貼り付けます。
最後に葉をサインペンで描いて完成です。
乳幼児にもおすすめ「簡単手形アート」暑中見舞い
じっとしていられない乳幼児でも、手形アートなら喜んでやってくれるはずです。子どもの今を伝えられる手形アート暑中見舞い。レジャーシートやお手拭を準備して、自由に楽しみましょう。
・水彩絵の具
・筆
・無地の紙(手形を押す用)
・はがき
・のり
・水の入れる容器
・絵の具を入れる容器(パレット)
・お手拭
・レジャーシート
1.お好みの色の絵の具を濃い目に溶いて、手にまんべんなく塗ります。
2.紙に手を押し付けて手形をとりましょう。
(失敗することを考慮して、はがきではない別の紙に手形を付けることをおすすめします)
パパママが子どもの手を上から押さえると、綺麗にできます。
色遊びを楽しむ”指スタンプ”
さまざまな色を使ってカラフルなドット模様にするだけで、可愛いアート作品になります。
上手に押すことよりも、子どもが楽しむことを優先させることがこのアートのコツ。たくさん押したなかで良いものを選んで、はがきに貼れば良いのです。大らかな気持ちで見守りましょう。
暑中見舞いで学べること
幼児期から暑中見舞いを書くことで、日本の慣習・思いやりの気持ち・文字や文の書き方などを無理なく学ぶことができます。子どもと一緒に工作・お絵描きを楽しむ感覚で、暑中見舞いを作ってみませんか?