2018年11月28日 公開

赤ちゃん返りにはどう対応したら良い?原因や効果的な言葉とは

下の子どもの妊娠や出産をきっかけに、上の子どもの「赤ちゃん返り」に悩まされるようになったというパパママも少なくありません。赤ちゃん返りとは具体的に、どのような特徴があるのでしょうか?赤ちゃん返りの原因や対処法をまとめてみました。

赤ちゃん返りとは?

ママの妊娠または出産で、妹や弟ができるようになったとき。これまでしっかり成長していたはずの先に生まれた子どもが、急に赤ちゃんのような振る舞いをするようになることがあります。そのような上の子どもの行動・様子を指すのが「赤ちゃん返り」です。

赤ちゃん返りで現れる行動はさまざまで、子どもそれぞれによって内容も異なります。「これまでと様子が違う」と感じたら、それは赤ちゃん返りかもしれません。

赤ちゃん返りをする原因

赤ちゃんのお世話に忙しい親の姿を見て、赤ちゃんの存在に嫉妬を感じたり、自分も同じように甘えたいと思ったりする気持ちが赤ちゃん返りの理由。赤ちゃん返りは、子どもがパパママの愛情をもっと感じたいと思っているSOSのサインです。

上の子どもは、赤ちゃんが誕生して自分がお兄ちゃんやお姉ちゃんになることを嬉しく感じる反面、これまで当たり前に独り占めできていたパパママの愛情が、妹や弟に取られてしまったような不安な気持ちにもなります。このとき赤ちゃん返りをすることで、パパママの関心を自分のほうへ向けようとしているのです。

赤ちゃん返りは一見すると、単なる子どものワガママのように見えるかもしれません。子どもの行動にストレスを感じ、対応に悩むパパママも多くいます。しかし自分が欲求している親の愛情や関心を求めることは非常に重要で、赤ちゃん返りも立派な成長の証です。

赤ちゃん返りがおきやすい時期

赤ちゃん返りには、起きやすい時期というものがあります。起こりやすい時期をあらかじめ知っておけば、パパママも事前に心の準備をしておけるでしょう。

下に子どもができたとき

赤ちゃん返りが一番起きやすいのは、下の子どもができたときです。出産後だけでなく、ママの妊娠中でも赤ちゃん返りが起こることはあります。たとえばこれまでできていた抱っこや、体を使った激しい遊びなどが妊娠によってできなくなるケースです。二人目を迎える準備で我慢することが増えてくると、赤ちゃん返りが起こるかもしれません。

出産後はどうしても、下の子どものお世話が優先されてしまいがちです。赤ちゃん誕生による周囲の変化に、上の子どもは精神的に少し不安定になります。さらにスキンシップ不足などから、愛情不足を訴えるかのように赤ちゃん返りをすることが多いでしょう。

環境の変化

子どもの赤ちゃん返りは、下の子どもの妊娠・出産だけが原因ではありません。引っ越しや保育園・幼稚園の入園時、進級のタイミングなど環境の変化もその一因。精神的に不安定な時期は特に赤ちゃん返りが起きやすいとされています。

赤ちゃん返りは具体的にどんな行動をするの?

ひとくちに「赤ちゃん返り」と言っても、じつにさまざまな行動が見られます。具体的にはどのような行動があるのかチェックしてみましょう。

夜泣きやおねしょ

これまで治まっていた夜泣きやおねしょに、再び悩まされるようになるケースも多く見られます。日中我慢している不安な気持ちや感情が、こうした症状で現れます。特に上の子どもが夜泣きをしてしまうと、下の子どもの授乳で睡眠時間が短いママには大きな負担となりがちです。

後追いやママにべったりになる

やたらと抱っこをせがみ、着替えやご飯、トイレなどこれまで自分でできていたことでも自分でしようとはしません。何でもお手伝いしてもらいたがり、ママと離れることを拒みます。

ワガママを言う、感情の起伏が激しい

子どもが少し大きくなってきた場合でも、まるで2~3歳のイヤイヤ期に戻ったかのように、わがままやこだわりを見せます。感情の起伏が激しく、すぐに泣き出したり、大きな理由もないのに不機嫌になったりするのも赤ちゃん返りの特徴です。

卒乳したのにおっぱいを触る&ほしがる

赤ちゃんがママに授乳してもらっている様子を見て、自分もおっぱいやミルクをほしがることがあります。これは赤ちゃんと同じように、自分も面倒をみてもらいたがるケースです。オムツを履きたがることもあります。

赤ちゃん返りへの対処法

上の子に赤ちゃん返りがみられたら、パパママはどのように対処すれば良いのでしょうか?赤ちゃん返りの対処法を考えてみましょう。

子どもの主張に耳を傾ける

子どもが「聞いて!」と話をしてきたときは、忙しいからダメというような態度はみせないこと。短時間でも良いので、まずは聞く姿勢をとりましょう。どうしても手が離せないなどの場合は、話を聞きたい気持ちとどうしても手が離せない理由を伝え、「この作業が終わったら聞かせて」と約束します。

忙しいときに上の子どもが主張しはじめ、ついつい怒ってしまったという経験がある方も多いのでは?子どもの赤ちゃん返りに対して怒ってしまうと、子どもは自分が拒否されたように感じてしまいます。子どもの赤ちゃん返りには、できる限り怒らずに接するように心がけることが大切です。

子どもがやってほしいというお願いを叶えてあげる

可能な限り、子どもがやってほしいということは叶えてあげてください。赤ちゃん返りでは、自分でできることでも、パパママにお世話してほしがります。「自分でやりなさい」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからできるでしょ」などと突き放すのは避けましょう。出来る限りそのお願いを叶えてあげることで、子どもは自分が受け入れてもらえたと感じて安心します。

上の子どもに対し、大好きの気持ちを伝える

上の子どもの赤ちゃん返りは、「ママに必要とされていないかも?」という子どもの不安な気持ちの表れでもあります。赤ちゃんのお世話で忙しいけれど、上の子どものことも大切な存在であることを伝えてあげましょう。「大好き」「いてくれてママは幸せ」「いつも頑張ってくれてありがとう」など、ストレートな言葉と態度で示してみてください。

1日のうちでママと2人きりの時間を作る

上の子どもにも、ママと2人きりになれる時間を作ってあげることが大切です。赤ちゃんのお風呂や家事の一部はパパに任せるなどをして、上の子どもの心が満たされるよう、ママを独占できる時間を与えてあげると良いでしょう。しっかりと子どもに向き合う時間を作ることが、子どもの心のケアに繋がります。

赤ちゃん返りはいつまで?終わるのはいつ?

赤ちゃん返りは、自我が芽生えて自分の気持ちや感情をまだ上手くコントロールできない2~3歳の時期を中心に起こりがちだとされています。とはいえ、子どもの成長や心の状態は個人差が大きいもの。小学生くらいの子どもで、赤ちゃん返りをすることも多々あります。

赤ちゃん返りが始まると、下の子のお世話と上の子どもへの対応で、毎日の子育てがいっそう大変に。赤ちゃん返りが早く終わってほしいと思う方も多いのではないでしょうか?赤ちゃん返りが終わる時期もまた、大きく個人差があります。1カ月程度で終わる子どももいれば、1年近く続く子どもも珍しくありません。

1日でも早く終わらせるため、上の子のケアをしっかりと行って、安心感を与えてあげましょう。

赤ちゃん返りの奥にある気持ちに寄り添って

子どもが赤ちゃん返りをするのは、ママを困らせようと思ってしているわけではありません。ワガママを言っているつもりでもなく、子どもは単純にパパママの愛情を欲し、関心を向けてほしいというだけです。つまりは子どもの「パパママが大好き!」という気持ちの表れでもあります。

下の子どもができると家事や育児がより一層大変になり、親も心の余裕がなくなってしまうもの。しかし赤ちゃん返りの奥にある、子どもの気持ちを考えてあげることも大切です。家族で協力し合って、お互いを尊重し合える関係を築いていきましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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コバヤシ トモコ コバヤシ トモコ  奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー