2017年3月11日 公開

【知育レシピ】子どもに教えたい「美味しいごはんの炊き方」

日本人の主食「米」。子どもにはお米の美味しい炊き方を伝えておきたいもの。シンプルゆえに親子にとって大切なレシピです。また、かんたんなのでで子どもも立派にお手伝いができます。日常生活の基礎となる食を支えるごはん。ぜひ親子炊飯にトライしてください。

日本にとって、大切な文化。

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葛飾北斎『富嶽三十六景』
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米は、日本の食を支えてきただけでなく、文化そのものです。
ほんの約150年前の江戸時代まで、収入を米(石高)で量っていたのは日本くらいではないでしょうか。現代のグローバル社会において、お子さまが海外に住んだり外国の人と接する機会は多くあります。日本人として、米を大切にしてきた文化をきちんと伝えたいものです。

米と水の基礎知識

炊き方の説明に入る前に基礎知識から。
ごはんを炊くにはお米と水が必要です。

お米の基本

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お米は単位も特別で、1合(ゴウ)、2合と数えます。10合で1升(ショウ)、10升で1斗(ト)、10斗で1石(コク)。1合が2食分とすると、「百万石」はなんと20億食分!すごい量ですね。ちなみにこれらの合、升、斗、石は体積の単位です。徳川幕府がそれまで地域でマチマチだった1升マスの大きさを統一し、約1.8リットルに定めたのが始まりだそうです。
1合は1升の10分の1。約180CCです。メートル法が主流の現在でも、各炊飯器メーカーが採用している米の計量カップは1合サイズ。このことをみても、1合という単位が生活文化に密着しているかが分かります。ちなみに米1合で2人分(中くらいのお茶碗2杯分)のごはんが炊きあがります。

お水の基本

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次は水です。
水は米1合に対し、約200cc。通常の料理で使う計量カップで1カップです。ごはんは水と米だけの料理ですので、美味しい水を使いたいもの。ごはんにはミネラル(カルシウムとマグネシウム)をあまり含まない「軟水」と呼ばれるものが適しています。
東京をはじめたいていの水道水も「軟水」ですので、ごはんには向いています。浄水器などで塩素を取り除くと良いでしょう。またミネラルウォーターを使うのも良いですが、ヨーロッパのものは「硬水」も多いので注意しましょう。ちなみにミネラルウォーターには硬度表示がされていて、120mg/ℓ以下のものがWHO基準で「軟水」と呼びますが、例えばエヴィアンなどは304mg/ℓと「硬水」に分類され、炊飯に関してはあまり適さない水と言えます。逆に日本の飲料メーカーの天然水などは硬度30mg/ℓと低く、「軟水」で炊飯に適しています。

米を研ぐ

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まずは米を計量します。

子どもに米の計量カップを渡し、
 「このカップでお米をはかるよ。」
 「このカップ1杯で1合。お茶碗2杯分だよ。」
 「まずはお父さんとお母さんの分で1合はかって。」
 「次に○○ちゃんと弟の○○ちゃんの分で1合はかって。」
量ったお米はボールに入れておきましょう。
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次に、炊飯器の内釜に水を少し多めに張ります。

 「この中にお米をザーっと入れてみよう。お米が水を吸うよ。」
 「これまでカラカラに渇いていたから急いで吸ってるね。」

米を研ぐ前に吸水させますが、底をざっと1-2回混ぜたら、すぐに水を捨ててください。

 「すぐ、水を切って。初めは米にもよけいなものが付いているから、早く水をすてた方が美味しくなるよ。」
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初回の水を切ったら、いよいよ「米研ぎ」です。

水を切った状態で、手で米を軽く鷲掴みして、回すように研ぎます。

 「手で米を掴んでグルッとまわしてはなす。これを5回か6回やって。」
 「リズムよく、やると美味しくなるよ。1・2、1・2、、、」

上手くいかなくても、ほめてほめてその気にさせましょう。

 「一回洗って、水を捨てたら、もう一回。」

2回くらい研いで水を切ったら、米研ぎは終了です。
ご苦労さまでした。

ごはんの炊き方(1) 炊飯器で炊く

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米を研いだら、次はごはんを炊いていきます。

最初はオーソドックスに炊飯器を使った炊き方です。

炊飯器の内釜には、水加減の目盛が刻まれています。

 「さっき、2合、米を入れたから、水を2の目盛まで入れるよ。」
 「平らなところに置いて、2の目盛になるかどうか確かめて。」

と声をかけながら、子どもにやらせてみてください。
最後は親が確認して、正確だったらほめてあげてください。

水加減ができたら、炊飯器にセット。
ここで30分ほど吸水させておくのも良いですね。
時間なければ、すぐスイッチON。

あとは炊飯器がごはんを炊いてくれるのを待つばかりです。

ごはんが炊けたら、しゃもじで、上と下、中心と外側をよく混ぜ、ムラをなくします。
炊きあがったごはんは、保温モードで熱を加え続けると徐々に美味しくなくなるので、食べきるのが得策です。
食べきれないごはんは、ラップでくるみ、荒熱をとった後、チャック付きの冷凍保存袋に入れ冷凍庫で保存してください。

ごはんの炊き方(2) 普通の片手ナベで炊く

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ごはんは炊飯器で炊く家庭がほとんどですが、普通の片手ナベでもかんたんに炊けます。

冒頭に海外でごはんを炊くイメージの話しをしましたが、海外ではめったに炊飯器を目にしません。

また、炊飯器だと40分ほどかかる時間が、ナベだと20分ほどで炊くことができます。
(吸水の時間や蒸らしの時間を入れるとどっこいどっこいですが、、、)

まず、研いだ米1合に対し水200cc(2合なら倍の400cc)を計量し、ナベに米と水を入れます。
ナベの場合は30分ほど必ず吸水させましょう。芯が残りにくくなります。

そうしたら、フタをして加熱します。

まずは中火(強火を5とすると3-4くらい)からスタート。
中火のまま、沸騰させます。
沸騰してから2分くらいまで中火でキープ。

そうしたら少し火を弱めます。(強火を5とすると2くらい)
これで5分くらい煮ます。

更に火を弱め(1くらい)、続けて6分くらい煮ます。

フタをとり、ごはんの表面に水気や泡状のものがなくなったら、仕上げ。
中火(3-4くらい)に戻し10秒ほど、カウントダウン。
10秒たったら、火を止め、10分ほどフタをしたまま蒸らします。

蒸らしたら、フタをあけ、しゃもじで上下をまぜ、お茶碗によそりましょう。

ナベはどんなナベでも良いですが、できればフタが軽くないもの、底が薄くないものを選ぶと良いです。

ごはんの炊き方を子どもに伝えよう

家庭でのごはんの炊き方について説明しましたが、アウトドアでの飯盒炊飯や、かまどをつかったごはんも基本は同じです。

筆者は高校2年のとき、アメリカにホームステイした経験がありますが、1カ月の短い期間でもごはんが食べたくなりました。ホストのパパに「お前の国ではライスを食べるんだろ?うまいか?」と聞かれ、もちろん「うまいよ」と答えましたが、その時、日本米を持っていたら、、、と思ったものです。食文化の違う人たちと食べ物を通して行う交流は、お互いを理解し合うのにもってこいの方法だと感じました。

米の文化を大切にし、ごはんを美味しく炊けるよう、親子炊飯にぜひ挑戦してみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

岩崎秋親 岩崎秋親  入間川で生まれ育ち子どもと自然を楽しむ3児の父親です。