2018年10月5日 公開

継続的な子どもの英語教育の鍵は「現実的な」目標を立てること

カナダ在住、マルチリンガルの息子を育てる筆者がお届けする連載【翻訳家ママのバイリンガル教育】第3回目です。幼い子どもが2カ国語以上を習得するためには、まず親がしっかりと目標を持つことが大切です。継続的な英語教育につながる目標の決め方を紹介します。

親が子どもの英語教育の明確な目標を持つ重要性

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英語の取り組みはじめは、幼いわが子が"Apple!"と言っただけでもとても嬉しい気持ちになって、たくさん褒めてしまうかもしれません。けれども、しばらくすると最初のような感動はなくなってしまいます。とくに、自宅で取り組んでいる場合は、「将来のため」という目的だけでは、子どもの英語教育を続けるのは大変です。

挫折を防ぐには、自分たちが無理なくできる英語の取り組み方を考えることが大切です。母国語レベルで英語を使えるようになるには、英語を第一言語とする子どもたちと同じぐらいのことをする必要があります。かといって、「幼いうちから英語に触れていれば、ネイティブのように話せるようになる」と想像を膨らませるのには注意が必要です。大きな目標を持ちすぎて、日本語も英語も中途半端にならないように気をつけましょう。幼い子どもに英語を学ばせる場合は、親が「現実的な」目標設定することが重要なのです。

子どもの英語教育の目標は現実的に

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現実的な目標と書きましたが、小中学校の授業の準備や「3カ月で英単語100個覚えさせる」というような成果目標ではありません。いつ、どれぐらい英語に触れるかという「取り組みの目標」を設定しましょう。

幼いうちは、英語を聞く耳と話す力を伸ばすことに集中すると、英語話者とのコミュニケーションに役立ちます。以下に、ママやパパがあまり英語を話せない場合の取り組み目標の例をいくつかあげておきます。

・毎日15分、子どもと一緒に英語の動画を見る。
・車で移動するときは、英語のCDやオーディオブックをかける。
・毎日寝る前は、英語の子守歌をかける。
・定期的に英語話者と会う(遊ぶ)機会を作る。

幼い子どもに第2言語を学ばせるのは、子どもよりも親のほうが大変です。親のモチベーションを維持するために、一定期間続けられたときの自分への小さなご褒美を決めておくこともオススメします。

子どもにも英語を続けるモチベーションが必要

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親がどんなにはりきって英語学習の目標を立てても、子どもにやる気がなければ続きませんよね。たとえば、0歳から1日30分の英語のかけ流しを決まった時間にしていれば、幼児になるころにはそれが習慣になります。けれども、ある程度の日本語が話せるようになってから英語の学習をはじめる場合には、子どものやる気が重要です。

アクティビティや教材は、子どもの興味に合わせて選ぶようにしてください。そして、できれば定期的に家族以外の人間と英語で遊ぶなどの機会を作ってあげてください。それが楽しみとなり、日々の英語学習を意欲的に取り組むことや英語の定着につながります。

英検を目標にするときの注意点

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Jr.英検や英検を受験する幼児・小学生が増えています。試験を受けて「英語ができる」を実感することは、子どもにとっても嬉しいことでしょう。その成功体験から、もっと英語を学びたい気持ちが生まれることもあります。けれども、試験でいい点数を取ることに必死になって、英語が楽しくなくなると大変です。

現在、息子はフランス語の小学校に通っているので、英語よりもフランス語に触れる時間が長いです。なので、自宅にいるときは、たとえばゲームをするときや動画を見るときは英語を使うように促しています。また、英語の雑誌を定期購読しています。英語のワークブックは一切していませんが、好きなものからどんどん新しい単語を習得しています。

英語を勉強と感じてしまうとやる気を失ってしまう子どもがいます。好きな本や動画からでも子どもは英語を吸収できるので、その子にあった学習方法を親子で見つけていきましょう。

目標を持って楽しく英語を学習する

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日本には、日常的に英語を使わなくてはいけない環境は少ないです。子どもに英語教育をする際は、親が子どものために英語を使う環境を用意する必要があります。幼い子どもは楽しければ何でも積極的に取り組みます。けれども、自分がやりたくないことを強制されれば拒否をします。ですから、子どもが英語を好きでいられることを最優先に考えて、英語教育の目標を立て、サポートしてあげましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

LOA LOA  カナダ在住のフリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。