2018年07月16日 公開

「赤ちゃん研究員」募集中の大学とは?わが子が社会の役に立つ!

「赤ちゃん研究員」をご存知でしょうか?「赤ちゃん研究員」とは、成長著しい赤ちゃんの発達過程などを調査している大学の研究室に協力するというもの。生後間もないわが子が、将来誰かのために役に立つかもしれません!募集している全国の大学と、その内容についてご紹介します。

「赤ちゃん研究員」をご存知でしょうか?「赤ちゃん研究員」とは、成長著しい赤ちゃんの発達過程などを調査している大学の研究室に協力するというもの。生後間もないわが子が、将来誰かのために役に立つかもしれません!募集している全国の大学と、その内容についてご紹介します。

赤ちゃん研究員とは?

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kryzhov / Shutterstock.com
赤ちゃんの発達やそのメカニズムなどを調査する研究室がある大学があります。研究といっても、赤ちゃんが怖がるような調査ではなく、遊んでいる様子やモニターを見ている様子などを観察するといった、とても簡単な内容です。

対象月齢は研究室によって異なりますが、生後3カ月から18カ月くらいの赤ちゃんが多いようです。多くの大学が「赤ちゃん研究員」という名前で募集しています。生後間もない赤ちゃんが、将来、誰かの役に立つ研究に参加できるのは、とてもすばらしいことですね。

応募してすぐに調査に参加できる場合もありますが、ほとんどは登録後、対象月齢になれば案内が届くことが多いようです。赤ちゃん研究員について、詳しくみていきましょう。

赤ちゃん研究員に応募するために知っておきたいこと

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Ulza / Shutterstock.com

メリット

・赤ちゃんを研究する教授や学生と話す機会が持てる
・研究室によっては、調査結果をもらうことができ、わが子のことを知ることができる
・なかなか行く機会のない憧れの有名大学の構内に入り、貴重な体験ができる
・世の中に貢献することができる
・現金や図書カードなど謝礼をもらえることが多い
・赤ちゃん研究員の認定書、記念写真をもらえることがある

デメリット

・交通費は自己負担となる
・ほとんどが平日に行われるので、土日休みのパパやママと同行できない
・わが子の顔が撮影され、記録として残る

赤ちゃん研究員を募集している大学

赤ちゃん研究員を募集している大学は、全国にいくつもあります。ここからは、一部を抜粋してご紹介します。

東京大学(本郷キャンパス)

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NuN547 / Shutterstock.com
東京大学大学院・教育学研究科教育心理学コースの針生研究室は、子どもが言語のような複雑なものをどのように獲得するのか、そして言語が思考やふるまいにどのような影響を与えていくのかについて研究しています。言葉を話しはじめる前後の赤ちゃんを募集中。

音声や映像が流れている時や、遊んでいる時の赤ちゃんの様子をビデオに撮影します。所要時間は説明を含めて約30分。謝礼として、図書カードと小さな記念品があるそう。赤ちゃんのご機嫌や天候によって、当日のキャンセルもOKです。

【調査対象】
言葉を話しはじめる前後の赤ちゃん

【大学名】
東京大学大学院教育学研究科 
教育心理学コース 針生研究室

【所在地】
東京都文京区本郷7-3-1 

慶應義塾大学(三田キャンパス)

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mathom / Shutterstock.com
慶應義塾大学の赤ちゃんラボでは、赤ちゃんの心の発達をさまざまな調査を通して研究。たとえば、ガラガラなどのおもちゃを使った発達検査、脳波計を使った脳機能調査、モニター画面による画像や音の好みの調査、遊んでいる姿をビデオで撮影した行動パターン解析などです。

所要時間は、初回が60~90分、2回目以降は60分以内程度となっています。

【調査対象】
生後3~10カ月程度の赤ちゃん

【大学名】
慶應義塾大学
南別館3階 社会学研究科実習室

【所在地】
東京都港区三田3-2-5

中央大学(多摩キャンパス)

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中央大学文学部・心理学研究室の山口真美研究室では、赤ちゃんのさまざまな視力 (立体視力・形を見る視力・眼球運動など)の発達について研究しています。視力検査は、コンピューターを見ている様子をビデオで撮影するのみ。研究室のWebサイトには、検査の詳しい流れや参加者の声などが掲載されています。

所要時間は約20分。検査のたびに、視力検査の結果と図書カードがもらえるそうです。

【調査対象】
近々出産予定の妊婦、生後2~7カ月までの赤ちゃん

【大学名】
中央大学文学部
心理学研究室 山口真美研究室

【所在地】
東京都八王子市東中野742-1

中京大学(八事キャンパス)

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中京大学・心理学部社会発達心理学教室では、「子どもの個性はどう発達・変化するか」といった、子どもの「気質」の発達過程を研究しています。

はじめての場所で一人で遊んでいる様子や、見慣れないおもちゃで遊ぶ様子を観察。また、パパママが子どもを笑わせたり、軽いいじわるをすることを通して、感情表現における個人差も観察します。所要時間は約60分、謝礼は3,000円。

研究室に足を運ぶのではなく、送付されるアンケートに回答する研究員の募集も行っています。アンケートは原則として満1歳時・満2歳時など節目のタイミングで送付され、回答した場合は謝礼として図書カード(1,000円分)がもらえるそうです。

【調査対象】
生後7カ月~7歳

【大学名】
中京大学 心理学部 社会発達心理学教室

【所在地】
名古屋市昭和区八事本町101-2

京都大学(吉田キャンパス)

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京都大学文学部心理学研究室乳幼児発達研究グル-プは、赤ちゃんの認識の発達に関する調査を通して、赤ちゃんの見聞きしている世界が大人とどのような点で違い、発達に伴ってどう変化するのかを、さまざまな調査を通して明らかにすることを目指しています。

パパママと遊んでいるときの自然な反応や、アニメーションやビデオ映像を見ている時の様子などをビデオカメラで記録して分析します。所要時間は約30~60分。

【調査対象】
3~10カ月、12~15カ月の赤ちゃん
3~6歳の子ども

【大学名】
京都大学文学部 心理学研究室 乳幼児発達研究グル-プ

【所在地】
京都市左京区吉田本町

同志社大学(学研都市キャンパス)

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同志社大学赤ちゃん学研究センターでは、月齢によって、さまざまな角度から調査が行われています。募集対象や調査内容は随時変わりますが、現在(2018年6月時点)は「現代の乳児の平均的な発達」「乳幼児における音と意味の結びつき」「乳幼児の事故防止」などです。所要時間は約60分。

自宅でのメールによるアンケートのみの調査もあります。「人見知りの遺伝子調査」では、赤ちゃんの切った爪を送付するといったものもあります。

【調査対象】
生後6~15カ月の赤ちゃん(募集内容によって変動あり)

【大学名】
同志社大学 赤ちゃん学研究センター

【所在地】
京都府木津川市木津川台4丁目1-1

九州大学(箱崎キャンパス)

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九州大学教育学部・大学院人間環境学研究院発達心理学講座は、赤ちゃんの見聞きしている世界が大人とどのような点で違い、発達に伴ってどう変化するのかを、さまざまな調査を通して明らかにし、現在の教育や発達支援プログラムをよりよいものにしていくことを目指す研究室です。

保護者との遊び場面を観察記録、多種類の映像や音声を見聞きしている赤ちゃんの自然な反応を、ビデオカメラで記録し分析します。所要時間は約40分。福岡市周辺の約900人の赤ちゃんや子ども、保護者が赤ちゃん研究員として登録しているそうです。

【調査対象】
0歳以降

【大学名】
九州大学 教育学部・大学院人間環境学研究院
発達心理学講座

【所在地】
福岡市東区箱崎6-19-1

最後に……

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憧れの大学の構内に入り、普段はなかなか会うことのできない教授と話ができるチャンスもある「赤ちゃん研究員」。いつもと違う世界に足を踏み入れることで、パパママの気分転換にもなりそうです。

そして、生後間もないわが子が社会に貢献できるのは、親としてはうれしいことに違いありません!赤ちゃん研究員を募集している大学が、自宅から比較的近い場所にあるなら、ぜひ検討してみませんか?

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