2017年9月6日 公開

子どもの「折れない心」を育てるには?インドで筆者が学んだこと

塾や習い事、子ども社会での人間関係など、ストレスを感じやすい毎日を生きる現代の子どもたち。困難な状況でも自分らしさを忘れず、しなやかに生きる力を身につけてほしいと思うパパ・ママも多いと思います。「折れない心」を育てるために、筆者が実践していることを紹介します。

インドでの生活で「折れない心」の大切さを実感

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dp Photography / Shutterstock.com
筆者は夫の赴任にともない、インドに3年ほど滞在していたことがあります。決して便利とはいえない海外生活、狭い日本人社会、日本では想像もしなかったようなトラブルに見舞われる日々に、辞令を受けてインドで働く日本人も、同行した家族も、多くのストレスにさらされていました。

けれど筆者がインドで出会った方々の中には、そんな快適とは言い難い環境であっても、粘り強く改善に取り組み、楽しみを見つけて、時には困難を笑い飛ばす、そんな「折れない心」を持っている人がたくさんいました。

自分の子どもたちにもそうあってほしいと、日本に戻ってきてからは「折れない心」を育てることを家庭の教育目標にしました。極端なことをいえば、「折れない心」と「丈夫な身体」さえあれば、あとは自分で未来をつかみとっていけるだろうと感じたからです。

「折れない心」を育てるために

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Ruslan Guzov / Shutterstock.com
「折れない心」とは、具体的にはどういうものなのでしょうか。

多様な考え方がありますが、わが家では次の3点を重視しています。

(1)自分の力を信じられる
(2)自分の考えや感情を表現できる
(3)次はどうするかを常に考えられる

それぞれについて、具体的にどのような取り組みを行っているか紹介します。

(1)自分の力を信じられる

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FuzzBones / Shutterstock.com
筆者の長女は、慎重でプライドが高く、失敗を極端に恐れるタイプです。そのため、新しい物事に取り組むのは苦手で、何かをはじめる前から「絶対無理だよ、できないよ」と口にすることが多いという傾向がありました。

そこで、

・「できるようになった」という経験を積ませること
・ポジティブな口癖を増やすこと

を通じて、「自分の力を信じられる」人に成長していってほしいと考えました。

「できるようになった」という経験を積ませる

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Akkalak Aiempradit / Shutterstock.com
「最初はできなかったけど、継続したらできるようになった」という経験を積ませるため、水泳や英語など、長女が比較的得意そうだと思われる習い事に通わせることにしました。

長女はどの習い事も、最初の数カ月はぐずぐずと「〇〇が上手にできないから嫌」「やっぱり行きたくない」と繰り返していましたが、「行ったら好きなおやつを買ってあげるから」と、とにかく通い続けるように促しました。

もともと得意な分野ということもあり、ごほうびにつられて通っているうちに、できることは順調に増えていきました。小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつではありますが、「最初は大変でも練習を重ねればできるようになる」という自信を持てるようになってきたようです。

ポジティブな口癖を増やす

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Tom Wang / Shutterstock.com
また、「ネガティブな口癖は自分に悪い魔法をかけてしまう」からと、「自分はきっとできる」「自分はよくがんばった」という「良い魔法」をなるべく口にするように教えました。

たかが口癖ですが、繰り返し口にしたり耳にしたりする言葉は、考え方の癖へとつながります。「折れない心」を育むために、ポジティブ思考であるにこしたことはありません。

本来の性格もあり、口癖はまだ完璧に治ったとはいえませんが、最近では、「そんなの絶対無理......、あっ、でもわかんないか」と言い直したり、学習ドリルに自分で「よくがんばりました」と花丸をつけたりするなど、前向きになろうとする様子がうかがえます。

(2)自分の考えや感情を表現できる

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sindlera / Shutterstock.com
ストレスをためこまないために、自分が今どういう状況かということを、適切な方法で周りに伝えられる力はとても大事だと考えています。

そのためには、

・周りの人を信じられること
・適切な伝え方を知っていること

という二つの力が必要です。

周りの人への信頼感を高める

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「親には自分の気持ちを素直に伝えて良い」と思ってもらうために、子どもの話を聞くときは、まず「なるほど、そう思ったんだね」という言葉からはじめるようにしています。

子どもなので、極端なことや間違ったことを口にすることは多々ありますが、「どうしてそう思ったのかな?」「私はこう思うけど、どう?」といった質問や自分の意見を投げかけることで、子どもの言葉を正面から否定しないよう心がけています。

また、小学校でお友達と大きなケンカをしたときなどは、学校の先生からフォローのお電話をいただくことがあります。先生から電話があったときは、「先生はあなたが嫌な思いをしたことを理解している」ことや、「あなたが怒るのを我慢していた様子を先生はちゃんと見ていた」ことなどを、子どもに伝えています。

周りの人間への信頼感を高め、「自分はこんな気持ちだ」「今自分は助けが必要だ」ということを、素直に口にできる人であってほしいと思っています。

適切な伝え方を学ぶ

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deeepblue / Shutterstock.com
自分の気持ちをただ口にできるだけではなく、「適切な伝え方ができる」というのも大切なことです。

子どもが暴力的な言葉や、相手の状況を無視したやり方で自分の思いを表現しようとするときには、「気持ちを教えてくれてありがとう。もしできるなら、もっとこういう方法で伝えてくれるとうれしいし、わかりやすいから助かるよ」ということを、率直に伝えています。

長女は6歳ということもあり、まだまだ難しい部分はありますが、「伝え方が悪かったばかりに周りに受け止めてもらえない」ということを避けるためにも、「伝え方の練習」をすることも、大事なことだと考えています。

(3)次はどうするかを常に考える

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長女には、気持ちの切り替えがうまくいかず、うまくいかなかったことや失敗したことを、長い時間引きずり続けるという時期がありました。

成長の過程でそんな時期もあるだろうと、深く気にし過ぎないようにしていましたが、「悲しかったね。次はどうしようか?」という言葉をかけるようにしていました。

自分の気持ちを言葉で表現できるようになるにつれて、長時間落ち込むことも自然と減っていきました。そして1年以上「次はどうしようか?」と繰り返し言い続けた成果か、失敗しても、「次、またがんばるからいいや」と自分で立ち直るようになりました。

失敗して悲しい気持ちになるのは当然のことです。大切なのは、しっかり悲しんだらもう一度立ち上がって、「次はどうすればうまくいくか」を考えることだと、これからも教えていきたいと思っています。

自分が変えられないことは「しかたない、まぁいいか」

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最後に、筆者がインドで「折れない心のために一番大切だと感じたこと」を紹介します。

夫の海外赴任に同行すると、自分ではどうしようもないことをたくさん経験します。それは、日本人からすると理不尽に思えるその国の慣習だったり、夫の仕事の邪魔をしないために、従わなければならないルールだったりします。

それらのことに対して、「私が変えられるものではない」あるいは「改善するための時間や労力が見合わない」と感じたとき、「しかたない、まぁいいか」と気持ちを切り替えられることは、とても重要なことだと感じました。

不合理だと腹を立てたり落ち込んだりするだけでは、自分もつらいだけです。「まぁいいか」と考えることで、問題から少し距離を置き、「この点だけなら改善できる」「こう考えることもできる」という側面にも目を向けられるようになります。

小学校1年生になり、長女もお友達との関係で悩む場面が出てきました。長女にはいつも、「相手の考えや行動を強制することはできない」と伝えています。相手の意見をしっかりと聞き、自分の考えを伝えて、それでもうまくいかないときは、「しかたない、まぁいいか」と考え、必要以上に怒ったり傷ついたりしないようにしてほしいと考えています。

「折れない心」にはたくさんの要素があり、筆者の家で実践していることもその一部でしかありません。また、子どものタイプによっても、必要な経験や声かけの方法は違ってくると思います。

子どもの性格や成長に合わせて、どんな環境でも強く生きてける「折れない心」を育んでいきましょう!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

青海 光 青海 光  都内在住、二児の母。大学卒業後、子育てをしながらIT企業でフ ルタイム勤務をしていましたが、夫の海外赴任に伴い退職。カオスなインドで3年ほど暮らしました。帰国後はライターとして 、育児やライフスタイルに関する記事を中心に執筆しています。楽しく・読みやすく・有益な情報をお届けします!