2018年12月26日 公開

子どもが受験生になったら親が心がけたい3つのこと【気づいたら娘が東大生】

小中高は公立に通い東大に現役合格できた娘ですが、振り返ると高校受験も大学受験も、受験の目前は親子でやることがいっぱいで本当に大変でした。今後受験生の親となる方のために、お子さまが安心して受験に臨むために親は何をすべきか、ポイントを紹介します。 連載6回目です。

子どもが受験生ってどんな感じ?

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一人目のお子さまが受験する場合、親も勝手がわからず、受験を目前に控えた1年間は何かとあたふたしてしまいがちです。でも、中学受験でも高校受験でも、はたまた大学受験でも、受験までの大まかな流れは大体同じです。それを知っておくだけでも、心に少しゆとりが持てます。受験はまだ先だという方も、あらかじめ受験までのだいたいの流れをおさえておくと、いざというときに役立つはずです。

夏休み前

第一志望校や併願校をどこにするか、具体的な候補を複数あげて検討します。学校見学や説明会の日程もしっかりチェックして、気になる学校は親子で見に行きましょう。また、塾などが主催する公開模擬試験を受けて、お子さまの実力とそれに見合う学校を知っておくのもオススメです。ただし、これからまだまだ伸びる時期なので、あくまで参考程度に。

高校や大学の文化祭が多く開催される時期です。志望校選びの参考になるので、可能な限りぜひ足を運びましょう。その学校に通う生徒の雰囲気がダイレクトに伝わってくるので、お子さまに合う学校かどうかを見極めやすいです。

学校説明会は建前的な部分もありますが、文化祭はその学校らしらが表れます。娘の高校受験のときも、文化祭の盛り上がりを見て「ここに行きたい!」と強く思うようになり、勉強の原動力になったようです。ただ、時期的に定期テストと重なりやすいので、1~2年生のうちに行くのもオススメです。

11~12月には、学校や塾の個人面談などで志望校を絞り込みます。実際の試験まではまだ1~2カ月あるので、これからの伸びしろも考慮しましょう。特に男の子は、最後の追い込みで成績が急上昇することも珍しくありません。

中学受験や高校受験では、12月頃から私立の願書受付がはじまります。中学受験では親が、高校受験ではお子さま自身が願書を書くというご家庭が多いようです。また、大学受験の場合は推薦入試の試験や面接があったりする時期です。

1月には私立、2月には国公立の試験が行われます。地域にもよりますので、情報チェックは綿密にしておきましょう。

3月には国公立の合格発表や手続きも終わり、ほっと一息というところですが、大学から一人暮らしをはじめるというお子さまの場合は、物件選びや引越しなどで大忙しとなります。

そんな慌ただしい受験期ですが、この時期の親の心構えやお子さまとの接し方で筆者が気を付けてきたポイントを3つにまとめました。

親の心がまえ【1】志望校選びは親子で一緒に

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まずは、親がさまざまな情報を集め、お子さまに提示してあげましょう。よほど意識の高いお子さまでない限り、まだまだ大人の情報収集力にはかないません。特にはじめての受験の場合、そもそも受験のイメージすらできないもの。親が集めた情報に触れることで、だんだんと意識が高まってくるのです。

「そうは言っても、学校のことはよく知らないし……」というパパママもいると思いますが、そこは腹をくくって、本や情報誌を読むなり、ネット検索するなり、ママ友・パパ友に聞くなり、学校や塾の先生に相談するなりして、できるだけ多くの情報を集めましょう。学校説明会も、子どもから行きたいと言い出すのを待つのではなく、まずは親が主導でお子さまを連れていくと良いでしょう。実際に学校に行くと、「頑張って勉強して、この学校に行きたい!」というやる気が芽生えてきます。

筆者は娘が中学2年生のときに、いろいろな高校の情報が集まる合同説明会に連れて行きました。志望校が決まっていなかったので、一度にいろいろな学校の話が聞けて手っ取り早いと思ったからです。まだ中2だったため、焦らず気楽にいろいろな話を聞くことができ、娘もはじめて「受験」というものを意識するようになり、とても参考になりました。

ただし、最終的に志望校を決めるのはお子さまです。そこが親主導になると、お子さまは受験に対して受け身の姿勢になってしまうのではないでしょうか。お子さまと親とで希望が違ってしまったときは、お子さまの思いを尊重してサポートするという覚悟も必要です。

親の心がまえ【2】プレッシャーをかけすぎない

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受験生になると、定期テストなどの結果も大いに気になるもの。特に高校受験は「大事な内申がかかってるんだから、しっかり勉強しなさい!」と言いたくなるのもよくわかります。でも、そんなことは学校でも塾でも、嫌というほど言われているはず。そこで親にまでプレッシャーをかけられたら、お子さまは委縮して、大事な試験で実力を発揮できないかもしれません。

特に受験本番が近づくと、お子さまもストレスがたまってきます。模試の結果が悪くて落ち込むこともあるでしょう。そんなときは、温かいココアでも入れて、「ちょっとひと休みしたら?」とお子さまの肩の力を抜いてあげることも大切です。

わが家の娘は自分で自分を追い込んで、ピリピリしてしまうこともあったので、筆者は「大丈夫だよ~」と明るく声をかけるよう心がけていました。肩をトントンと叩いたり、背中や足をマッサージしたりして、体の緊張をほぐしてあげたりしたことも。

どの程度の効果があったのかはわかりませんが、少なくとも母娘の関係は穏やかなまま、受験期を乗り切ることができました。

親の心がまえ【3】親同士のネットワークを大事にする

ママ友と娘たちの合格祈願に!
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お子さまが大きくなってくると、親同士のつながりも希薄になってきます。働くママも増え、学校の保護者会なども「わざわざ行かなくても……」と思う方も多く、あまり親同士で顔を合わせなくなります。

でも、親同士の情報ネットワークは意外と侮れないもの!特に受験期には、上のきょうだいがいる(つまり、すでに受験を経験している)ママ友の体験談がとても参考になります。「〇〇高校の説明会は人気だから、早めに予約しないと満席になっちゃうよ」とか「あそこの受験会場は暖房が強めだから、厚着しないほうがいい」といった経験者ならではのリアルなアドバイスは、情報誌などでは得られません。

また、中学生ともなると、親子の会話が少なくなり、学校からの手紙もなかなか出さないというお子さまもいます。そんなときでも親同士のネットワークがあれば、「個人面談希望日の締め切り、明日までだよ」とか「英語の課題提出があるみたい」などの情報がすぐに入ってきます。

最近はLINEで同じクラスの親同士のグループをつくるケースも増えています。SNSのトラブルには気をつけるべきですが、筆者はこのクラスLINEでの情報も大いに参考にしていました。

さらに、受験期は親だってストレスがたまるもの。筆者はそのストレスを、同じ受験生をもつママ同士のおしゃべりで解消していました。愚痴や不安を言い合い、ときには一緒に飲みに行くことも。ママ友仲間で合格祈願に行ったのも、今では楽しい思い出です。

受験生になる前に!入塾のタイミングや検定試験は早めに

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番外編として塾や検定試験のこともお伝えします。

塾に通うことを検討している場合、塾の新学年は1月からはじまることが多いので、注意が必要です。「中3になったら塾に通わせよう」と思って春休みに見学に行ったら、中2の1月から受験対策講座がスタートしていた、ということにもなりかねません。中学受験の場合は、6年生からの入塾を認めない進学塾もあります。

また、受験の際に英検や漢検などの合格実績で優遇されるケースもあるので、受験勉強が忙しくなる前に、積極的に受けておきましょう。早めに受けておけば、合格するまで何度でも挑戦できます。わが家の場合は、娘がのんびりしている中1のときに筆者が声をかけ、英検2級までチャレンジできました。

上手なサポートで受験期を乗り切ろう

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受験期の過ごし方のイメージが少しはわいてきたでしょうか。

ただやみくもに突っ走るよりも、道のりや状況をわかったうえで進んでいくほうがラクですし、より適切な判断ができるはずです。お子さまを勉強に集中させてあげるためにも、親がしっかりサポートできるよう、心がけてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

fuyumi fuyumi  東京都在住。大学で心理学を学び、卒業後は出版社にて編集業務を担当。現在は編集経験をいかしてフリーランスのライター兼編集者として活動中。2018年の春、小中高公立で過ごした長女が現役で東大に合格。共働きだったため夫婦ともに教育熱心な子育てをしてきたというよりも、いつの間にか本人の努力で東大!なのが本音ですが、子育てや教育を振り返る連載をはじめました。皆さんのヒントになれば幸いです。