2018年2月20日 公開

幼稚園のお弁当は学びの宝庫!わが子の成長を促そう

子育ての究極の目標が「子どもの自立」だとすると、幼稚園のお弁当はとてもよい教材だと思います。せっかくなら、食べることから準備、片づけまで、たくさんのことを経験させてはいかがでしょうか。楽しいから続けられる、毎日だから癖になる…お弁当を通した”成長”を考えます。

お弁当とは何か?分解して考えてみよう

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Nanako Yamanaka / Shutterstock.com
はじめに、お弁当について再定義してみたいと思います。一言に「お弁当」といっても、時系列にやることを並べてみると…

1:メニューを決める
2:食材の買い物をする
3:料理をする
4:お弁当箱に詰める
5:ナプキンで包んでランチョンマットとお箸セットと一緒にバックに入れる
6:お弁当を食べる(ランチョンマットを広げる、バックにしまうまで)
7:帰宅後お弁当を片づける(お弁当箱を洗う、ランチョンマット等は洗濯かごへ)

こんなにたくさんの項目があるのです!では、この7つのうち、どれを大人が担当し、どれを子どもがやるのでしょうか?

わが家では、6の「食べる」以外は全部パパママ担当からのスタートでしたが、卒園間近の今では、ほとんどの項目が息子1人で、もしくは親子の共同作業となっています。ときには失敗した経験なども交えながら、各項目の導入方法を紹介します。

最初は無事に帰ってくるだけで、花丸をあげよう!

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makieni / Shutterstock.com
いざ幼稚園でのお弁当スタート。ご飯が残っていても、制服にこぼしてしまっても、元気に帰ってこられたら、それだけで満点!ランチョンマットを敷いて、お弁当を広げて、食べながら周りのお友だちをきょろきょろ、片付けて手を洗って…。きっと、多少のマイナートラブルに見舞われながらも、一生懸命な時間を過ごしたことでしょう。

わが家でも、荷物は大人が全部用意して時間ギリギリに飛び込むような登園がしばらく続き、帰宅後の通園バックには、ぐちゃぐちゃなままのお弁当箱やナプキンが(それも、かなり長い間続きました…)。ですが、最初は見ないふり!「おかえり!」のハグで息子を迎えました。

幼稚園に慣れてきたら「お弁当準備デビュー」

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beeboys / Shutterstock.com
幼稚園に慣れてくると、「友だちのお弁当に入っているアレを入れてほしい!」というリクエストがくるようになりました。そこではじめたのが、一緒に買い物に行くこと。キャラクターのイラスト入りの食品やお弁当グッズを見ると、「あ、知ってる!〇〇ちゃんのだー」と会話が弾みます。

ここで「お弁当の準備って楽しい~」と思わせればパパママの勝ち(笑)。わが家ではその後、一緒にお弁当を包んだり、ふりかけをかけるのを担当してもらったりすることから、お手伝いを開始しました。

子どもがやると、ふりかけは飛び散るわ、お弁当を包むのも時間がかかるわ…ですが、1日1個でも、少しでもかかわってくれたらOKと大きな気持ちでいました。実際、息子がお弁当箱を自分で包んで入れられるようになったのは、年長の夏前のことです。

お手伝いのポイントは、気長に&一緒に!

photo by author (81807)

最初は、結び目は親が作り、ぎゅーっと引っ張るのが息子の担当でした!
via photo by author
【習慣化には時間がかかる】のが、当たり前。そして最初は【パパママと一緒に】取り組むことがおすすめです。

「ご飯は、最初に入れて冷ますんだよ」「カバンには、重いものから順番にしまおうね」などとおしゃべりしながら、コツを伝授するのもよいでしょう。楽しそうにやっていれば、「自分もやりたい!」となるのが子どもの習性です。

いつまで経っても全然やらない!という場合でも、目と耳で段取りを学んでいる時期だと割り切ってはいかがでしょうか。経験上、子どもはある日突然できるようになったり、やる気スイッチが入るものだと実感しています。

得意分野を伸ばそう!

大事なのは、子どもが興味を持ったタイミングや内容でスタートし、少しずつステップアップしていくこと。

例えば、お片付けは全然しなくても、準備には積極的に取り組めるなら、準備の時間をとことん極めましょう。整理整頓が好きなら収納のルールを一緒に決めたり、洗濯物もお弁当グッズだけは子どもがしまうようにするのはいかがでしょうか。

家事のお手伝いをさせるのは何かと大変ですが、「お弁当関連だけ」と限定してみるのも良いです。子どもも達成感があり、やる気にもなれるのではないでしょうか。筆者も、最初は水遊びにしか見えないような子どもの弁当箱の洗い方も、量が少ないため、イライラせずに見守れました。

大人は、成長を促す環境を作りを意識して

photo by author (81822)

長男がいつまでもお弁当をしまえなかったのは、ジャストサイズの袋物のせい!?と思い当たり、その反省を生かして、次男のお弁当セットは「大き目サイズのお弁当袋」にしました。
via photo by author
あるとき、幼稚園のお弁当タイムの写真を見てびっくり。小さな机にところ狭しと並ぶお弁当に、コップ、袋物、お箸セット…。息子に話を聞くと、お隣の子にぶつかっちゃうからランチョンマットは使っていないと聞いて、「えー!」とびっくり。そこで、小さいサイズに作り直しました。

やろうと思っても、ちょっとしたことで、やる気スイッチがOFFになってはもったいないですよね。

同じように、食が細いなら、少な目のお弁当や一口サイズを心がける。準備片付けがしやすいように、お弁当やお箸、袋物はまとめて子どもの手の届く場所に収納する。洗い物をしたいと思えるようにキッチンには台を置く…など、大人の工夫も大事なきっかけになるようです。

お弁当を通じてわが子の成長を見守ろう

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natu / Shutterstock.com
苦手なものも型抜きしてあれば、食べられる不思議。気がついたら、ナプキンでお弁当箱を包めるようになっていた喜び。カバンを開けたらため息だった時期がウソのような、ご飯一粒残らないピッカピッカお弁当箱を持ち帰ってきた日には涙しました。これこそ、まさにお弁当マジック!だと感じた3年間でした。

お弁当を通して「成長したな」と感じることは多々あり。春夏秋冬を問わず、3年間お弁当づくりは続きます。お弁当という小さな宝箱を通じて、長い目でお子さまを見守って、変化や成長を楽しんでみませんか?
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

福岡すみれ 福岡すみれ  東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。