2019年8月7日 公開

思春期を乗り切る親子関係は幼児期の過ごし方がカギ!【気づいたら娘が東大生】

幼児期の子育てって大変ですよね。でも、思春期になると、反抗期や受験など、簡単には解決できない悩みがたくさん出てきて、また違った苦労があります。そんな思春期もいい親子関係でいる秘訣は?小中高・公立で東大現役合格した娘の育児を振り返る連載13回目です。

幼児期より思春期のほうがもっと大変!?

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泣いてばかりの赤ちゃんのお世話に疲れ、ママのほうが泣きたくなってしまう。毎日子どもの世話に追われ、なかなかこちらの思いが伝わらない子どもの言動に、つい声を荒げてしまう……。そんな日々を過ごしていると、「早く大きくなってくれ~!!」と思うことも。

でも、子どもが大きくなるにつれて、だんだんと手はかからなくなりますが、今度はもっと頭や心を悩ませるような数々の問題が出てくるんです。中高生ともなると、勉強の問題、お友だちとのトラブル、受験など、子ども本人が乗り越えていかなければならないことも増えてきます。親は口出しできなかったり、アドバイスしても拒絶されたりして、やきもきしながらも、ただ見守ることしかできません。

当たり前のことですが、子どもはだんだんと親の手を離れていきます。小さいうちは親の言うことをよく聞いていた子でも、成長して世界が広がってくると、お友だちや先生などの影響も大きくなって、親の考えとは違った方向に進んでいったりもします。子どもには子どもの人格があるので、無理やり親の思い通りにすることはできません。

ただ、完全に親に背を向けてしまう子もいれば、親に反抗しつつも根っこの部分では頼りにしているという子もたくさんいます。その違いは、幼児期からの信頼関係の積み重ねなのかもしれません。

子どもが大きくなるにつれて褒めポイントが見えなくなる

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筆者も試行錯誤や失敗を繰り返しながらの子育てだったので、えらそうなことは言えません。しかし、ひとつ確かなことは、小さいうちにたくさん褒めて、自信を育んであげることは、大きなカギになるということです。

子どもが小学校に上がると、どうしても勉強の出来不出来に親の目は向きがちになります。さらに中高生になって受験が視野に入ってくると、テスト結果を見て親子でガッカリ……なんてことも多々あります。「頑張って勉強したね」なんて悠長な褒め言葉は言っていられなくなるのです。

幼児期こそ褒める最大のチャンス!

こんなふうに着ぐるみで遊んでいる姿でさえ褒めポイントに!幼児期は何をやっても褒めてあげられます
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それに比べれば、子どもが小さいうちは、褒めポイントもたくさんあります。絵が上手に描けた、折り紙ができた、縄跳びが飛べた、かけっこが速かった、などなど。些細なことでも幼児を褒めるポイントはいくらでも見つけられますよね。

普段の生活の中でも、お片づけができた、お手伝いをしてくれた、お友だちと仲良く遊べた、さらにはご飯をいっぱい食べただけでも、「よく食べたね~!」なんて褒めてあげられます。そうやって気楽に考えれば、褒めポイント探しも何だか楽しくなってきませんか。「1日に必ず3回は褒める」などとマイルールを作るのもいいかもしれません。

褒められれば子どもも嬉しくなって、ますます頑張ります。幼児期の子どもはまだまだ素直なので、反応もストレートです。すると親のほうも、そういう子どもの姿が嬉しくて、さらに褒めるという好循環が生まれるのです。

親が認めてくれているという自信が、逆境に負けない心を育てる

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褒められれば、子どもは自分が認められたと感じることができます。その積み重ねが自信を育みます。「親は自分を認めてくれている」という思いが、生きていく上での大きな支えとなり、いい親子関係の基盤にもなるのです。

もちろん、日々の子育てで褒めてばかりはいられないでしょう。ときには感情的に叱ってしまうこともあるかもしれません。でも、褒められたときに芽生えた自信があれば、子どもはその叱られたことも糧にして伸びていきます。

小学生、中学生と成長するにつれて、勉強でもスポーツでも、「叱られながらも頑張る」ということもできるようになります。つらかったり悔しかったりしても一生懸命頑張れるのは、褒められた経験のある子どもです。認められて嬉しいという感覚を知っているからこそ、逆境になっても頑張れるのです。

自分に自信が持てないと、親の言いなりになって、一見「いい子」に見えるという場合もあります。でも、そういう子どもが反抗期になると、親の言うことは聞きたくない、でもどうしたらいいかわからない……となって、極端な場合は自分から周囲とのかかわりを断ち切ってしまうこともあります。

子どもが小さいうちこそ子育ての青春期!

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もう10年以上前になりますが、ワーキングマザー向けの雑誌の対談記事で、先輩ママが「子どもの世話をして、仕事もして、毎日バタバタと忙しくて必死だったけれど、今振り返れば、子どもの小さかったあの頃が子育ての青春期だったんだなあ、と思う」と語っているのを読んだことがあります。

当時は筆者もまさにその「バタバタ」の真っ最中で、育児と仕事に追われて毎日にヘトヘトになっていました。でも、先輩ママが「あの頃が子育てで一番輝いていた」と語るのを読んで、そうか、この大変さって貴重なんだ、とすごく励まされたのを今でも鮮明に覚えています。

娘が大学生となった今、「娘が小さかった頃は必死だったけど、でも、すごく楽しかったな」としみじみと思うのです。だからこそ、今、幼児期の子育てで大変な思いをしているパパママに、「今しかない貴重な時間を楽しんでほしい!」と、心からのエールを送りたいと思います。

そして、今、わが子をたくさん褒めて褒めて、子どもの「自信」と「自己肯定感」を高めてあげましょう。いつかくる子どもの思春期も、きっとうまく乗り越えられるはずです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

fuyumi fuyumi  東京都在住。大学で心理学を学び、卒業後は出版社にて編集業務を担当。現在は編集経験をいかしてフリーランスのライター兼編集者として活動中。2018年の春、小中高公立で過ごした長女が現役で東大に合格。共働きだったため夫婦ともに教育熱心な子育てをしてきたというよりも、いつの間にか本人の努力で東大!なのが本音ですが、子育てや教育を振り返る連載をはじめました。皆さんのヒントになれば幸いです。