2018年8月24日 公開

私立小学校の学費の相場は?公立との違いや保護者の平均年収

漠然と「私立小学校はお金がかかるもの」と考えている、子育て中のパパママも少なくないはず。実際には、お金がいくらかかるのでしょうか?気になる学費の相場や入学初年度にかかる総額などを紹介します。公立の小学校との違いを比較しながら、検討に役立ててみてください。

私立小学校の学費の相場

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入学にかかる費用

私立の小学校の場合、入学金だけでも10万円~となるケースがほとんど。指定制服についても、有名デザイナーによるものとなれば、さらに約10万円が上乗せされます。そのほか施設拡充のための費用、保護者会の入会金などとして、数万円単位でかかることも珍しくありません。

そこへ教材費、学用品費、教科外活動費、実習材料費、図書費、遠足・修学旅行などの行事積立費などが必要になり、それらを細かく加算していくと、入学の1年目からかなりの金額が必要になることがわかります。

文部科学省が発表した「平成28年度子供の学習費調査」によると、学費(内訳「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費学習費」)合計総額を学年(年齢)別に見たとき、最も学習費が高いのは私立小学校の入学の年である1年生で、その額は約184万3,000円となりました。

授業料

私立小・中学校の授業料は、年間約30~40万円かかるのが通常です。月額にすると30,000~40,000円程度。学校によってはコースごとで学費が違うことがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

ちなみに前出の学習費調査では、公立小学校の年間授業料の平均は、約46万円となっています。

給食費

前出の「平成28年度子供の学習費調査」によると、私立小学校の給食費は年間平均で44,807円。これは公立小学校の給食費44,441円と、ほぼ同じくらいの金額でした。

しかし私立小学校によっては給食に力を入れていることもあり、値段が高くなることも少なくありません。食材を有機野菜にこだわっている、有名ホテルのシェフが手がけているといった場合には、相場を超える可能性があります。

PTAの会費、寄付金

PTAの会費も、公立小学校と変わらないか少し高めになっている場合が一般的です。公立では月額100~500円程度が多いのですが、私立となると500~1,000円程度の場合もしばしば。

また学校にもよりますが、年に1~2回程度、強制ではない寄付金を募ることがあります。ひと口数千円~数万円で、学校のために使われるお金です。寄付を行うと、会報などに名前が載ることもあります。

交通費がかかる場合も

お住まいの地域には、お子さまを入学させたいと思う、魅力を感じる私立小学校がないかもしれません。自宅から距離がある学校に通うとなれば、電車・バスを利用しての通学になります。この場合、定期代などもかかることを押さえておきましょう。

小学校受験にかかる費用

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私立の小学校でかかるお金も重要ですが、学習塾関係や入学前にも以下のようなお金がかかることを知っておきましょう。

塾・教室代

私立小学校のお受験対策のために、家庭での勉強にプラスして「学習塾・教室」の利用を検討しているパパママもいるかもしれません。家庭教師を利用する手もあります。

お受験前の1年間か2年間利用するのかで、月謝などのかかる費用は変わってくるもの。しかし長期休暇の講習、数回の模試などを含めると、大体年間100~200万円くらいかかると考えて問題ないでしょう。2年間通う場合は、その倍と高額になります。

受験料

私立小学校の受験料は、1校につき約3~5万円が相場です。日程の被らない小学校を複数受験するなら、この金額の2~3倍かかることになります。

面接用の服などの諸々の費用

面接は、子どもと両親で行われます。3人分のスーツや靴、カバンなどそろえるとなると意外に大変なもの。1人約5万円と見積もっても、約15万円以上のお金がかかることになります。

公立小学校との費用の比較

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公立小学校の費用の相場

公立小学校の授業料は、無償化されているため0円です。入学金も同様です。上述した「平成28年度子供の学習費調査」では、公立小学校の年間の「学校教育費」は、約6万円となっています。

私立小学校の学校教育費は約87万円ですから、公立と私立とではかなり差があるのがわかります。これは「授業料」や「学校納付金」に、大きな差があるためです。

ちなみに国立小学校の場合、入学金や授業料はありませんが、諸経費が年間でかかります。その相場は、公立小学校よりかかりますが、私立小学校よりは安いようです。

私立小学校に通わせている保護者の年収

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私立小学校に通う場合、年間で152万8,000円が学習費(内訳として学校教育費、学校給食費、学校外活動費)としてかかります。もちろん、習い事など学習費以外の費用もかかることを考えると、決して安い金額ではありません。

しかも1年間だけではなく、この出費が6年間続くことを考えると、年収700万円くらいでは、家計的に厳しくなる傾向があります。私立小学校の保護者は、年収が1,200万円をこえる世帯が半数という調査もあるため、私立を希望する際は、生活状況や家庭の事情とのすり合わせを行ってみてください。

計画的に試算してみましょう

もちろん、世帯年収だけで私立小学校に進学できるのかは家庭によって異なります。実際にお子さまを私立小学校に通わせたいと考えている保護者の方は、受験前・入学前に、学資保険の利用なども検討し、ファイナンシャルプランナーさんに相談を。話を聞いたうえで、お子さんの進路など将来の計画を立てましょう。

文部科学省が出している「経済的支援制度」とは?

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平成29年5月から文部科学省では、「私立の小中学校へ通う生徒への経済的支援」という制度の申請ができるようになりました。

収入を理由に、お子さまが私立小学校に行くことをあきらめてしまわないようできた制度ですが、所得の制限が比較的厳しいため、いまだ改善の余地はあります。

・条件
年収400万円未満の世帯に年額10万円の補助
※授業料等の費用が10万円に満たない場合は、授業料等相当額までの支援が受けられます。

詳しくは、下記の文部科学省のサイトを参考にしてみてください。

私立小学校でも学費が免除されるケースがある?

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学費が免除されるケースはまれですが、親が病気や不慮の事故などで、経済的に授業料の支払いが難しい状況になった場合、救済措置があります。

こうした事態はないに越したことはありませんが、せっかく入学した私立小学校を卒業までサポートしてくれる制度があるかどうかは、知っておきたいところ。学校別に決められていることなので、確認をしておきましょう。

私立小学校に通うメリットを考えて検討してみよう

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やはり経済面を考えると、私立小学校に通う小学生の割合はそれほど多くはないのが現状です。しかし私立小学校のメリットである「中高一貫のエスカレーター式」や、質の良い教育、才能を伸ばしてくれる教育方針などが気になる方は、経済面が許すなら受験を考えてみてもいいでしょう。

「私立小学校 ランキング」などで検索してみると、全国の学校の情報を見ることができます。いざお子さまの受験が近づいたときに悩まないよう、入試の倍率、偏差値、学費、学校情報などの項目は、早めにチェックしてみてください。お子さまと一緒に、見学に出かけてみるのもおすすめです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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ninocchi ninocchi  7歳娘と4歳息子の絶賛子育て中のフリーライター兼主婦をしています。こどもの喜ぶこと大好き、自分も楽しめたらなおさらいいですよね。