2018年11月21日 公開

ケガをしないために「転びにくい子」に育てよう!

「転んでケガをしたらどうしよう!」「安全な転び方ってあるの?」なんて考えたこと一度はありませんか?大人と比べて体に対する頭の比率が大きいため、子どもはどうしても転びやすいもの。でも、遊びながらバランスを鍛えることで転びにくい子に育てることができますよ!

ケガをしにくい上手な転び方というものはない

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2p2play / Shutterstock.com
外遊びは体の発達のためにも大切だとわかっていても、転んだりケガをすることを心配して思いっきり遊ばせてあげられない、というパパママは多いかもしれませんね。

また、もしよく転ぶ子なら、「上手な転び方があるなら、それを教えた方が良いんじゃないかな?」と考えたことがあるパパママもいるのでは。

果たして、子どもがケガをしにくい上手な転び方はあるのでしょうか?

実はその答えはNOです。転び方を覚えるよりも、転ばない子に育てる方がケガから子どもを守るのには効果的らしいのです。

今回は、体育科教員の資格も持つ知り合いのスポーツトレーナーに聞いた「子ども」×「転ぶ」の話を元に、転びにくい子どもに育てるためのヒントをお伝えします。

そもそも人間ってなんで転ぶの?転び方のメカニズム

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ziggy_mars / Shutterstock.com
人間が転ぶ瞬間には、一体どんなことが起こっているのでしょうか。
まずは、転ぶときのメカニズムを見てみましょう。

実は立っている時もバランスを取っている

イラスト:筆者作成 (115954)

via イラスト:筆者作成
人間は平地に立っているとき、体はピタッと止まっているように見えますが、実は体は倒れないように小刻みに前後左右に揺れてバランスを取っています。

安定した場所で直立しているときには体の振れは少なく、動いたり安定性の悪い場所に立っているときは、体は大きく振れてバランスを取ろうとするのです。

自転車も人間も転ぶ仕組みは同じ

たとえば自転車を例に見てみましょう。

自転車がスムーズに走行しているときには、ハンドルの左右のブレは小さいですよね。
一方、自転車がバランスを崩すときには、車体が左右に大きく振れてはいないでしょうか?

「転びそう……!」と感じると、人間は転倒しないようにさらに大きな力を使って体を振ってバランスを取ろうとします。この振れが大き過ぎて体が支えきれなくなると、結果的にバランスを崩して転んでしまうのです。

自転車に乗っているときも、子どもが動いているときも、転ぶ理由は同じです。転ばないように、バランスを取るために大きく体を振り過ぎることが原因なのです。

ケガ対策にはバランス感覚を育てることが重要

つまり、子どもが転ばないようにするには、平坦な道でもデコボコ道でも、体が大きく振れ過ぎないように、上手にバランスが取れるようになることが大切ということです。

バランス感覚を鍛えることが転びにくい体づくり、そしてケガの予防に欠かせないといえます。

バランス感覚を育む3つの遊びとコツ

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Maria Sbytova / Shutterstock.com
転ばない子に育てるには、バランスを取るのが難しい遊びをたくさんして、いろんな状況で上手にバランスが取れる経験を積むのが一番!

これにぴったりなのは、ズバリ「体重を支えている面(支持基底面)の面積が少ない遊び」です。

では、スポーツトレーナーに教えていただいたバランス感覚を育てられるオススメの遊びを3つ紹介します。

竹馬

普段体を支えている足の裏。その足の裏よりも支持基底面が小さいのが竹馬です。竹馬の足が床と触れ合う面積は、足の裏よりもずいぶん小さいですよね。バランスが上手く取れないとできない遊びです。

5~6歳ごろから小学生まで、年齢層幅広く遊べますね。

平均台遊び

平均台もバランス感覚を育てるのにぴったりです。平均台の端と端から二人が同時に渡り、じゃんけんゲームをしてみましょう。

実は、平均台遊びには、バランスを取りにくい状況を作るポイントが隠れています。それは、足を運ぶ方向です。

たとえば両足を肩幅に広げると体は安定します。でも両足を縦方向に広げるとどうでしょうか?なんだか急に左右にふらふらしやすくなりますね。

平均台遊びでは、一直線に片足ずつ前に足を運ぶことでより体の安定性が悪い状況を作ることができるのです。

いきなり平均台の上で遊ぶのが怖い、気軽に使える平均台がない、という場合は、公園の地面に線を引っ張ってその上で遊んだりしてもいいですね。

ケンケンパ

支持基底面の面積を少なくする意味で、片足で体のバランスを取る「ケンケンパ」もオススメです。

竹馬にトライするにはまだ早いかな?と思う年齢でも、ケンケンパなら、広い場所があればどこでも手軽にできますよね。地面にフープなどを置いたりマークを付けて、ケンケンする場所を導いてあげましょう。慣れてきたらケンケンの場所を少しずつ離すと、より大きく体が不安定になる状況を作れるので、バランス感覚を鍛えるのに役立ちます。

なぜ上手な転び方を教えるのが非効率なのか

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Purino / Shutterstock.com
そもそも「バランス感覚」という能力がきちんと育まれはじめるのは、足腰がしっかりしだす3歳頃から。

それまでの時期は、うっかり転んでしまうのは仕方のないことなのだそうです。

また、幼児期に入っても、先にもお伝えした通り「上手な転び方」を教えるのはそんなに効果のあることではありません。

なぜなら、転倒する瞬間は一瞬のできごとなので、「手をついて着地しよう」「転んだらくるくる回って衝撃を和らげよう」などとはまだ幼児には考えられないのです。

確かに、大人でも転倒する瞬間に自分がどう転んでしまうかは頭で考えている余裕もないですよね。

そういう意味でも、子どもに転び方を教えるよりも、そもそも転びにくい子に育てる方が早くその効果を親子共に感じることができますし、ケガ予防につながります。

外遊び・体を使った遊びでバランス感覚を育もう

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Sellwel / Shutterstock.com
転びにくい子になるには、外遊びや体を使った遊びをめいいっぱい楽しむのが最大のポイントだということをお伝えしました。

お天気の良い日には、親子・家族で思い切り体を動かして、お子さまのバランス感覚の素地を養ってあげましょう!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

山葵菜コウ 山葵菜コウ  関西在住の1男1女年子の母。教育や学び、子育てにアンテナがぴーん!大学は初等教育・教育学を専攻。身につけた知識や思想を子育てに活かせるように日々奮闘しています。