2018年10月11日 公開

廃材フル活用!空き箱の展開&組み立てで立体図形に強くなる!

立体図形に親しむための3ステップ知育レシピをご紹介します。身近にある空き箱を広げてまた組み立てる作業により、立体図形や展開図形を理解するための基礎を身につけることができますよ!遊び方や声かけの工夫も参考にしてくださいね。(文・写真 秋元有紀)

「箱の展開・組み立て」の学びのねらい

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小学校に入ると図形について算数の教科で学びます。まず、図形の種類や平面図形を学んだ後に、立体図形について勉強します。文部科学省の定める学習指導要領によると、立体図形が登場するのは小学校4年生からとのことです。

図形の問題は中学入試でも出題されますし、算数・数学を学んでいく上でひとつの要となります。幼児期に遊びを通して図形に触れておくと、空間認識力も鍛えられ、小学校での勉強に役立つといわれています。

積み木やブロック、折り紙など、幼児期の遊びは図形把握の手助けになるものがたくさん。積極的に取り入れていきたいですね。

今回はこの立体図形にスポットを当てて、おうちでできる簡単&お手軽知育アイデアをご紹介します。

「箱の展開・組み立て」に使う材料

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おうちにある空き箱を使います。牛乳パックやボックスティッシュの空き箱など、捨てるはずだった廃材でOKです。まだ手が小さい幼児の場合は、小さめのサイズだと扱いやすいですよ。

今回はコンビニで売っている270mlのドリンクパックを使いました。子どもの分だけでなく、大人の分もあると一緒に作業ができて便利です。

その他に道具としてハサミ、セロハンテープ、油性マジックを用意しましょう。

ステップ1:箱を見ながら箱について一緒に考えてみよう

まずは、親子で箱を観察!「この箱って、どうやって作られていると思う?」と子どもに聞いてみましょう。「わからない」と答えるかもしれないですし、子どもなりに考えて何か答えてくれるかもしれません。

ここで子どもの想像力をかきたてられるといいですね。「わからない」と答えた場合は、「箱は1枚の紙から作ることができるんだよ」などヒントを少しずつ与えてあげましょう。「中はどうなっているかな?」「どこからだと開けやすそうかな?」などいろいろと聞いてみてください。子どもは頭の中で箱についてのイメージをどんどん膨らませていくはずです。

ステップ2:ハサミで切って箱を広げてみよう

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次は箱をハサミで切って広げてみましょう。ハサミを使う際は十分に注意して見てあげてくださいね。切るときは、「どこを切ればいいか、何回ハサミを入れれば平面になるか」を問いかけてみると良いですよ。

まず予想させてから、実際にハサミを入れてみましょう。「予想→実践→結果を知る」を繰り返すことで考える力も鍛えることができます。

また、「辺・面」などの名称も説明しながら作業してみましょう。「四角の面が6個ある箱は”立方体”と言うんだよ」など説明してあげると、その場で覚えられないとしても耳に残ります。

親子でそれぞれ切り方を変えて、さまざまな展開図を作ってみても面白いですよ。

ステップ3:広げたものをもう一度組み立ててみよう

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ハサミで切って平面になったら、次はもう一度組み立ててみましょう。実際に組み立ててみることで「本当に平たい紙から立体の箱ができあがる」ことを理解できます。

ここでひとつ、より立体について理解を深めるための工夫をしてみましょう。再度組み立てる際にマジックで面の枠を書きます。まだ小さいうちは面や辺などの概念を伝えても、理解できないと思われるかもしれません。しかし、少し難しい内容でも状況に応じた説明を入れてあげると、なんとなくでも頭に残るものです。後に同じような場面に直面したときに、以前聞いたことを思い出すこともあります。

「四角がいくつくっついたら箱になるかな?」など問いかけながら組み立ててみると、自然と面とはどういうものなのか頭の片隅にインプットされていきます。

3つの遊びの広げ方

【その1】すべての面をバラバラに切る

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一度組み立てた後は、面ごとにバラバラに切ってみましょう。牛乳パックの場合は形状から面が1つ足りないので異なりますが、立方体の場合は面が6つで展開図は11種類作ることができます。

バラバラにした面をセロテープで貼り合わせていろんな展開図を作ってみましょう。はじめにできあがった展開図以外の形からも箱ができることを学べます。

「さっきはこの形から箱ができたけど、他の形からもできるかな?」と問いかけてみて、自由に作らせてみましょう。とんでもない展開図ができることもありますが、それはそれで面白いもの。これだと箱にならない、ということを知ることも学びです。箱ができあがらない場合は「どうしてできないんだろう?」と一緒に考えてみてくださいね。だんだんと立体ができあがるためのルールが子どもの頭の中で浮かび上がってきます。

【その2】展開図からの連想ゲーム

たとえば十字架のような展開図は、子どもには「とんぼに似てる!」と見える場合があるでしょう。その他の形ではどんなふうに見えるか。子どもに質問してみると面白い答えが返ってくるかもしれません。

展開図が何に見えるか一緒に考えるのは楽しいだけでなく、想像力を養うことにもつながります。

【その3】お向かいさんはどれ?

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展開図の状態で面に絵や記号を書いて「この記号とお向かいさんになるのは、どれかな?」とクイズを出してみましょう。

面の位置関係は、展開図の問題でよく出題されます。遊びの中で触れていけば、将来図形問題に対して苦手意識を持ちにくくなるかもしれません。

声かけの工夫

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図形について理解させよう!と思ってはじめると、指導のようになりがちです。あくまで「遊び」ということを忘れずに、まずは興味を持ってもらえるような声かけをしてみましょう。

たとえば、子どもの興味を引くような言葉を使うという方法があります。「箱を広げてみない?」というよりも、「箱の実験やってみない?」という方がワクワク感が出てくるような気がしませんか?誘い方を工夫して、子どもにまず「やってみたい!」「なんだろう?」と思わせることが大事ですね。

ハサミで切る作業や、セロハンテープを使った作業もあるので、創作遊びが好きな子どもには「工作タイムです!」と声をかけると興味を持ちやすいでしょう。

親子で楽しく図形を学ぼう

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箱を作るためのパーツを組み合わせるときに、子どもは不思議な平面図を作ってしまうこともありますが、それも含めていろんな気付きや学びのある知育遊びです
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牛乳パックなどの空き箱があれば、そのまま捨てるのではなくこのような遊びを取り入れてみてくださいね。親が気を付けるポイントは、教えるというよりも「一緒に遊ぶ」気持ちで。親子で楽しみながら図形のセンスを磨きましょう!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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