2019年1月30日 公開

「匂いの授業」で嗅覚を鍛える!五感を刺激するフランスの幼稚園

我が子が通うフランスの幼稚園で行われている「匂いの授業」。嗅覚を育てる、実験的ともいえるこの授業、実は五感を育てる教育が積極的に取り入れられているフランスでは一般的とのこと。家庭でも取り入れられる、フランス式五感教育の一部をご紹介しますので、ぜひやってみてください。

遊びを通して五感を刺激する授業

Oksana Kuzmina / Shutterstock.com

2018年の9月から長男がフランスの幼稚園「エコル・マテルネル」に通いはじめて約5カ月経ちました。日本とは少し違った内容の授業が多く、気になります。

基本となる考え方は「五感を刺激する」授業。

筆者の息子が通う幼稚園の担任の先生(園長先生)によると、フランスの幼稚園では「見る」「聞く」「味わう」「触る」「匂う」を基本とした授業を積極的に取り入れているのだそう。そしてこれは、幼稚園の年少という早い時期から行ったほうがいいと考えられているそうです。人間が生活・成長していく上で基本となる「五感」を、遊びを通して早くから刺激し、その存在に気づかせるのが大切だということです。

フランスならでは?匂いの授業

Daria Grebenchuk / Shutterstock.com

なかでも特徴的だと思うのが「匂い」の授業。日本の幼稚園で「匂い」を学ぶ授業を受けた記憶がある方はどれくらいいますでしょうか?筆者の知る限りでは、日本でそのような授業がある幼稚園は聞いたことがありませんし、自分自身も受けた記憶はありません。

しかし、ここフランスでは昔から匂いを意識的に感じる、嗅覚の授業が取り入れられています。ご家庭でも簡単に取り入れられる、実験的で楽しい授業なので、その方法をご紹介します。

おうちで「匂いの授業」をやってみました!

via photo by author

【準備するもの】
・透明の瓶 5本程度
・匂いの対象となるもの(オレンジ、コーヒー、ミント、チョコレート、ラベンダーなど)5種類程度
・匂いの対象となるものと同じ絵や写真のカード

匂いの対象物は、香りの高い果物や植物、食べ物など、特徴的な匂いのあるものや、お子さんが普段から親しんでいるものがあるといいでしょう。

瓶の中の匂いを嗅いで、名前や匂いの表現を記憶

via photo by author

まず、透明の瓶に匂いの対象となるもの(実物)を入れます。そしてその瓶の下に、その物と同じ絵や写真が載ったカードを置いておきます。匂いを実際に嗅ぎながら、これはどんな匂いなのか、これはなんという名前のものなのかを、実物と写真をセットにして記憶に留めていくようです。

「甘い」「苦い」「酸っぱい」などの匂いの違いを実際に身近にあるもので体験しながら、モノの名前や匂いの表現のしかたといった語彙も同時に学んでいけます。一石二鳥、三鳥の方法ですね!

じっくり「見る」授業も!

Hemin Xylan / Shutterstock.com

匂いのほかに「見る」授業も取り入れられています。

息子が通う、フランスの幼稚園の教室には、動物や乗り物、日用道具やパソコン、携帯電話などのIT器具までさまざまなものが置かれています。授業でパソコンや携帯電話の具体的な使い方を勉強するのではなく、それがどういうものなのか、どのように使う道具なのかということを「見て」、一緒に学ぶためです。

その他にも、おもちゃのキッチン、お医者さんの道具など、日常生活において目にする機会があるものが置いてあり、子どもたちは自由に触れて、さまざまな発見することができます。

ご家庭でも五感を刺激する学びの機会を

Frolova_Elena / Shutterstock.com
フランスの幼稚園の五感を刺激する授業内容を知るたびに、「なるほどな」と日々納得・感心しています。「見る」「聞く」「味わう」「触る」「匂う」という五感を刺激する教育は、読み書きよりもさらに根本的で、感覚の鋭い子どもだからこそ実践したいと思うことも多いからです。

ぜひ、ご家庭でもできることを取り入れてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

YuuC YuuC  フランス パリ郊外在住。1歳の息子を持つママライターです。 海外旅行、ファッション、グルメ大好きで、現在は子育ての傍、ライターや旅行会社の現地パリ事務局として活動しています。ファッションやグルメなど刺激が沢山あるパリを満喫中!チャレンジ精神旺盛で、人との出会い・つながりを大切にしたいと思っています。