90歳の祖母から教わった梅干しは、子どもたちの大好物!季節を味わうこと、日本伝統の保存食を手作りすること、家族の味を伝えることなど、知育要素いっぱいの梅干し作りのススメです。干さずに作るお手軽レシピなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「ばあちゃんの梅干し」を子どもと一緒に手作り!
はちみつ入りの甘い梅干しも人気ですが、4歳の息子はばあちゃんの酸っぱい梅干しが大好き。今年はそんな息子と、梅干しがようやく食べられるようになってきた2歳娘と一緒に作りました。いたずら盛りの子どもたち、どうなることやらと思いつつ、レッツトライ!
【材料】
梅 2kg
粗塩 400g
焼酎 適量
梅干し用赤しそ 500g
容器(漬物用、内蓋付き)
※お好みで、別途、本漬け用容器
重石 2kg(漬ける梅の約半分~同程度の重さのもの)
ポリ袋(またはジップロック) 2枚程度(梅が入る枚数)
竹串または楊枝 作業する人数分
キッチンペーパーまたはふきん
霧吹き(あれば)
上記は基本量。我が家では、今年は家族に分けるためLサイズの梅3kg、子ども用に小梅2kgを漬けました。我が家は若干塩分を控えめにして、梅2kgに対して粗塩360gで漬けています。ただ、塩を減らすとカビやすくなるので要注意。最初は基本量で漬けて、翌年から減塩に挑戦していくのもいいでしょう。
梅を買うときは、梅シロップや梅酒の場合は青みの強いもの、梅干しでは青みが薄くなって黄色みを帯びたものを選びます。やわらかい梅干しが好きな方は、より黄色く熟したものを選んでください。
まずは下漬け。焼酎でこまめに殺菌するのがポイント
次に、竹串か爪楊枝で、梅のヘタを取ります。このとき、竹串を梅の身に刺して傷つけないように。作業しながら、すでに傷や傷みのある梅は除きましょう。ヘタ取り作業が意外と上手にできたのは息子。小梅を担当し、「梅マスターだぞ!」と言いながら次々とヘタ取りをしていました。
下漬けは約1週間。水分がしっかり出れば完了!
梅から水分(白梅酢)が十分に出て、全体が浸かっていれば下漬け完了なので、ときどき中身をチェックしましょう。白梅酢の出方がイマイチだなと思ったら、袋ごと取り出して塩や白梅酢が行きわたるよう中身を上下させます。2日ほど経って白梅酢がたっぷり出てきたら、袋から出したほうが余分な空気が残りません。手は洗って作業しますが、念のため作業後には容器の内部にもシュッと焼酎を吹いておきましょう。
ここまでが下漬け作業。子どもたちは、飽きたら遊び、また興味を持ったら戻る、を繰り返して、なんとか漬け終えることができました。作業に戻るたびに、しっかり手を洗うのを忘れずに!
好みで赤しそを加え、約1カ月の本漬け開始
干さない梅干しでぐっと手軽に
祖母が梅干しを干さずに作るようになったのも、田舎から出て、街中のマンションで一人暮らしをするようになってからとのこと。ちなみに天日干しをする主な理由は、実をやわらかくするためのようです。
干さずに作っても、実の硬さが気になることはありませんが、干すことで実とタネが離れやすくなるそうです。タネ離れのいい梅干しが好みで、環境の許す方は干して作ってもいいと思います。
家族一緒に作って、食べたい健康食
いつの日か、大人になった息子や娘が、その子どもたちのために作る日が来たらうれしいです。ご家庭でも、ぜひ試してみてくださいね。
(参考)「伯方の塩」の企業サイトでも干さない梅干しが紹介されていました♪
http://www.hakatanoshio.co.jp/contents/basic-pickles/page_2409.html
※梅のアク抜きはレシピによってするものとしないものがあります。我が家ではしていませんが、特に問題はないようです。