2019年3月28日 公開

ヒョウ・チーター・ジャガーの違いは?ネコ科動物の見分け方

子どもに「ヒョウとジャガーの違いは?」と聞かれたとき、とっさに答えられるでしょうか。ヒョウ・チーター・ジャガーなどネコ科の動物は、よく似ていて判別がつきにくいもの。簡単な見分け方のポイントをご紹介します。動物園へお出かけの前に、ぜひ親子で予習しておきましょう。

ネコ科動物はよく似ている


動物園や図鑑でよく見る、ヒョウにチーター、ジャガーといったネコ科動物。それぞれ別物ということはわかっていても、見分け方をご存知ない方は多いはず。体型や柄、顔つきなどが似ているため、子どもに違いを尋ねられてもはっきりとは答えられないパパママも多いかもしれません。

ネコ科の動物をしっかりと見分けられるようになると、動物園や図鑑、動物を扱ったテレビ番組などもより一層楽しめそうです。なかには絶滅危惧種に指定された、貴重な種もあります。子どもの好奇心の芽を伸ばしてあげられるよう、簡単な見分け方を覚えておきましょう。

ヒョウの特徴


ヒョウの生息地はアフリカ大陸、ユーラシア大陸南部~東部にかけてのサバンナや熱帯雨林、半砂漠など広範囲にわたっています。体長はオスで140~190cm 、メスでは120cm 前後くらい。体重はオスで40~90kg、メスで30~60kg 程度になります。大型の哺乳類ですが、野生のネコ科動物のなかでは特別大きいものではありません。

日中は樹上や藪のなか、岩の間などで休んでいることがほとんどですが、夜になると茂みに隠れながら獲物に忍び寄り捕食します。木登りが得意で、捕らえた獲物を樹上へ運んでからゆっくりと食事するのが特徴。この習性はライオンやハイエナなど、ほかの動物に獲物を横取りされないための知恵だとも考えられています。

ヒョウといえば、ヒョウ柄模様が有名です。しかし仲間には体毛が長くモノトーンのユキヒョウや、黒くほとんど柄のでないクロヒョウも存在します。

チーターの特徴


チーターはアフリカ大陸やイランのサバンナや半砂漠に生息しており、ヒョウとは違って熱帯雨林には生息していません。オスは縄張りをもっていますが、お互いが自分の縄張りを主張することは稀。体長は110cm~150cm、体重35kg~72kgくらいと小ぶりです。ほかの野生のネコ科の動物と比べても体格は小さめですが、肩高はヒョウよりも高いという特徴があります。

昼行性で、狩りは昼間に行うことがほとんど。単独かつがい、または家族単位で行動する頭の良さもチーターの強みです。一度ターゲットを決めると、近くにほかの動物がいても、ターゲットのみを追いかけます。足にはスパイク代わりになる爪が生えており、足の速さでも有名です。

見た目の特徴としては、小さめの頭と、目から口にかけて描かれる黒いライン。体には黒い斑点模様があります。一般的なチーターだけでなく、遺伝子の突然変異で体の斑が違う、キングチーターと呼ばれるものもいます。チーターは国際自然保護連合の評価によって、レッドリストに指定された絶滅危惧種です。

ジャガーの特徴


ヒョウやチーターとは分布が異なり、北アメリカ南部や南アメリカの一般的に「ジャングル」と呼ばれる地域に生息しているのがジャガーです。縄張り意識が強く、南アメリカのジャングルでは、食物連鎖の頂点に君臨しています。体長は120~185cm、体重45~158kgと超大型の哺乳類です。ネコ科のなかではトラやライオンに次ぐ大きさを誇ります。

ジャガーはヒョウと同じく夜行性で、木登りも泳ぐのも得意。強靭な顎の力を駆使して、ワニやアナコンダ、カメなどを捕食する姿も見られます。スタイルとしては、がっしりとした体格、顔が少し大きめで、チーターやヒョウに比べると手足が短いのが特徴です。

チーター同様、ジャガーのなかにも遺伝子の突然変異によるクロジャガーや、白変種が見られることがあります。人間とうまく共生ができず、現在では準絶滅危惧種に指定。地域によってはすでに絶滅しているところもあります。

ヒョウ、チーター、ジャガーの簡単な見分け方


パッと見はよく似ているヒョウ、チーター、ジャガーですが、それぞれの柄の特徴さえ知っていれば簡単に見分けられます。違いをまとめてチェックしてみましょう。

ヒョウは豹柄のイメージそのままに、梅の花のような模様があります。ヒョウに近い柄をしているのがジャガー。ジャガーの場合はヒョウ柄の輪のなかに、いくつかの斑点が見られます。チーターは斑点のみということに加えて、「ティアーズ・ライン」と呼ばれる目の下の黒い線が特徴です。

一番足が速いのは?


ヒョウ、チーター、ジャガーのなかで一番足が速いのは「チーター」です。チーターは地上最速、つまり世界一足の速い動物として知られています。その平均速度は時速64km程度で、トップスピードは最高時速120km程度。高速道路を走る自動車並みの速さで走ることができます。そのスピードを保ったまま、500m近くも走れるというから驚きでしょう。

チーターの速く走ることに特化した体つきがその理由です。柔軟な背骨や発達した四肢の筋肉、スパイクのような爪、急なカーブや方向転換に役立つ長い尾など、あらゆるパーツが圧倒的なスピードを生み出しています。

模様がないピューマも間違えやすい


ネコ科の動物にはご紹介した3種のほか、「ピューマ」という種類もいます。ピューマにはヒョウ・チーター・ジャガーのような、特徴的な柄はありません。褐色を帯びた黄色や黒、灰色などをしています。子どもの間だけ体に黒い斑点が現れますが、大人になるにつれて消えていくのが一般的です。

ジャンプ力が高く、クーガーやアメリカライオンなどと呼ばれることもあります。肢はがっしりとしていて、メスのライオンにも似たような見た目が特徴です。

ヒョウ・チーター・ジャガーは柄で見分けよう

それぞれの柄の違いを知っておけば、ヒョウ・チーター・ジャガーを見間違うことはなくなります。動物園で本物を見たときに、ひと味違った感動を味わえるかもしれません。種ごとに異なる生態を知ると親しみも湧いてくるでしょう。ぜひ見分け方を子どもに教えてあげてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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コバヤシ トモコ コバヤシ トモコ  奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー