セレブな子どものイベントのようなイメージがある「お受験」。実際に小学校受験を体験してみて、塾代やお勉強用の道具類、受験用の衣類などお金をかけようと思えばいくらでもかけられる世界だと思いました。具体的にどのくらいかかるのか。謎めくお受験のお金事情をお伝えします。
何にお金がかかるか
受験対策塾の費用
こうした受験対策塾では、年齢別に用意されている基本のお勉強のクラスを軸に、志望校や子どもの得意不得意に合わせていくつもクラスが用意されていて、2つのクラスを掛け持ちする子どももいます。
模試の費用
身支度系
ママミーヤはスーツ・靴・バッグ合わせて2万円ほどで済ませました。たまたま自分にあったものが安く購入できたのですが、ここに強くこだわり、お金をかける方は多くいらっしゃいます。
娘のミヤピーの衣類は、フリマアプリなども利用してインターネットで安く購入。ハンカチ・ティッシュケース・手持ちバッグなども含めて2万円ほどでした。
文具
書籍類
受験料
お金が飛んでいく……!
受験対策塾は年齢とともに費用がUP
それが年中、年長と進級するにつれて授業料が徐々に上がっていきます。そしてやめるという選択肢は子どもの可能性を狭めるような感覚に陥るため無くなっていき、当たり前のように高い塾代を払い続けることになります。
年長になると……
さらに、受験対策塾に通いながら志望校に強い個人塾を併用する方もおり、そういう場合は1カ月にかかる費用は塾だけで20万円ほどになります。何校舎もある大手の受験対策塾では、志望校に近いところにある校舎が志望校別クラスを持っているので、同じ対策塾内で複数の校舎を掛け持ちして通っている親子もいました。
友人は第1子の小学校受験と第2子の幼稚園受験が重なり、「毎月の費用はもう計算したくなくなった。真面目にお金と向かい合うのが辛くなるので見ないようにしていた」と言っていたのですが、その気持ちはとてもよくわかります……。
さらにかかる塾の費用!
噂が麻痺させる金銭感覚
個人的には清潔感があれば何でもいいのでは?と思いますが、こういうマジックワードを聞いてしまうと「うちの子もこの講座を……」とどんどんお金をつぎ込んでしまうのが親の心理。
「このお金を惜しんで不合格になったら……」という親心を刺激させるポイントが、お受験ロードにはいくつも潜んでいるように思います。
結局どのくらいかかるのか
小学校受験をさせた知人に聞いてみたところ塾を2つ掛け持ち、個人塾にも通い、夏期合宿・講習、野外講座などさまざまなオプションも取ったので、多分年長時には塾だけで300万円以上かかったと言っていて大変驚きました。
その家庭はお母さまも働いている共働き家庭なので、塾の送迎はシッターに依頼していたとのこと。また、自宅でも運動の練習ができるようにさまざまな運動器具を購入したり、ビジネス用のコピー機を購入したりもしていました。そういう費用も考えると、受験のために総額いくらかかったかのか……まさに天井知らずです。
お子さまは無事に第一志望の学校に合格しましたので良かったですが、わが家では考えられないほどのお金をかけていました。まったく住む世界が違うと感じました。
塾の会員でないわが家でかかった費用
細かく記録をつけていたわけではないのですが、スマホに過去の予定をすべて記入していたのでざっくりと振り返ってみました。
わが家は受験対策塾の会員にはなっていなかったので、ルーティーンでかかる費用はありませんでした。しかし苦手分野を克服するための単発講座などにはたまに通いました。主に行動観察の講座にお金を使いました。
行動観察関連の短期・単発講座:約15万円
その他の単発講座・直前講座:約20万円
模試:約20万円
衣服関連:約5万円(親子あわせて)
文具・書籍関連:約10万円
受験料:約15万円
少し多めに計算してみたのですが、受験対策の塾生でなくても年長時にこれだけかかっていました。
お金をかけたから合格できるわけではない!
ママミーヤも、ミヤピーの足りない部分をお金を使うことで補えないかと何度も迷いました。
ペーパーの点数だけでは評価されないため、親としては不安になってしまう面が多いです。しかし、どれだけお金をかけても全員が第一志望の学校に合格できるわけではありません。
何より大切なのは家庭での日々の繰り返しです。この点を忘れずに、家計と子どもの状態を冷静に判断しながらどのくらい小学校受験にお金を使うのか、夫婦で都度話し合うことが大切です。
噂や見栄に振り回されず、「合格」のために何が自分の子どもに必要なのか、足りないものは何か?を親が落ち着いて見極めましょう。小学校受験を乗り切るためには、親のマネー管理もとても大事ですよ!
それでは次回もお楽しみに!