私立・国立小学校に入学を控えた親たちは、必要な道具類を準備するなどで忙しくしている頃でしょう。しかし、入学前の今だからこそやっておくべきことは他にもあります。ワーキングマザーであるママミーヤが感じた「小1の壁」とそれを乗り越えるための仕組み作りを語ります。
保育園との違いを認識する
子どもが小学校に入ったら、学校のルールに親が合わせる必要があります。
入学を目前に控えた時期は、揃えなければいけないモノがたくさんあり、その準備に追われがちです。しかしモノの準備よりも入学後の生活を支える仕組みを考えておかないと、一気に立ち行かなくなります。
仕組み作り1:通学に利用する交通機関について
入学前に時間を作って、通学の時間に合わせ電車やバスに乗って家から学校に行ってみることをおすすめします。
入学してしばらくは親の付き添いを求められる学校が多いです。その後は子ども次第ではありますが、慣れてくれば一人で通うようになります。
朝、わが子の登校に毎日付き添うのは、ワーキングマザーにはなかなか難しいこと。そこで、一人で通えるようになるまでの期間をできるだけ短くできるように準備をすると良いでしょう。
ママミーヤは以下のような練習を行いました。
改札の通り方を練習する
のりかえの練習をする
乗車するドアの位置を決めておく
また、混み合っている車内で迷惑にならないようにルールも教えます。ドア付近から動かない子どももたまにいるのですが、電車だと迷惑になる場合もあります。ランドセルを背負っているとなおさらです。
混んできた場合は少し奥に入る、降りるときは「降ります」と声を出して道を空けてもらう、などを教えておくと良いでしょう。
少し遠回りになっても空いているルートを探す
その子の場合、ルート変更をすると通学時間が20分以上長くなるそうです。しかし、毎日のことなので少しでも楽に行ける方がいいとの判断で変更したとのこと。
通学経路の混雑具合を見て、迂回ルートの検討も必要ならしてみましょう。
仕組み作り2:安全対策(携帯電話・GPS機器)について
携帯電話を禁止されている学校の場合はGPS機器を準備することをおすすめします。ミヤピーにもGPS機器を持たせています。子どもの居場所を親がチェックする機能だけではなく、子どもが自ら現在位置を知らせることができるボタンがついているものにこだわって選びました。
ボタンを押すと登録したメールアドレスに現在位置を知らせるメールが来る仕組みになっているのですが、どういうときにボタンを押すかは家庭でルールを作ると安心です。
たとえばわが家の場合は学校に到着したとき、学校を出たとき、そして学童保育に到着したときにボタンを押してもらうようにしています。
また、別設定で学校から半径100メートル以内を出入りしたときには自動で通知が来るようにしました。
ママミーヤは納得のいくGPS機器を選ぶのに時間がかかりましたので、早めに探すことをおすすめします。
お友達などに聞くと「ドコイルカ」を使っている人が多いようですよ。(わが家は別のものですが……)
仕組み作り3:仕事の体制作りについて
また、インフルエンザによる学級閉鎖など予定していない休みが発生することもあります。
そのため、たびたび席を外してしまう可能性があることを職場の方に理解していただくことも準備の一つです。会社によるかと思いますが、在宅勤務制度があるならその申請方法やルールを確認しておくことも大切ですね。
特に1年生のときには度々学校都合で半休などを取らざるを得ないことも発生します。理解を得られるように根回しできるところはしておき、仕事を効率化させて休みやすい環境を整えておきましょう。
仕組み作り4:放課後の居場所について
娘のミヤピーは地元の小学校の学童保育を利用させてもらっていますが、小学校のお友達の多くは私立の学童サービスを利用しています。それぞれの施設によって違いますが、習い事を預けている間にさせてもらえたりなどします。しかし費用は高いです。
公立小学校の学童保育は自治体にもよりますが非常に安価です。ママミーヤの地域は無料です。勉強のサポートをしてくれる仕組みもあったり、運動も学校の校庭を使って思い切り遊ばせてもらえるので大変ありがたいです。
ただ、その小学校のお友達同士で固まってしまうこともあり、別の小学校からの利用だと気後れする子どももいるようです。ミヤピーはまったく気にしておらず、普通に馴染んで遊んでおります。
公立の学童は費用面でも施設面でも大きな魅力がありますが、学校からの移動が心配な場合もあるのでこちらも練習が必要です。
仕組み作り5:シッターさんについて
シッターさんを放課後に雇って、子どもを学校から塾・習い事へ送り、その後自宅に送り届けるまでをお願いしている方もいます。学校からシッターさんのご自宅に子どもが自分で向かい、そこで宿題などを済ませ、自宅に送り届けてもらう、あるいは親がシッターさんのご自宅にお迎えに行くなど、柔軟に対応してもらえるようです。
子どもにとって気の合うシッターさんを探したり、こちらの都合に合わせて対応してもらえるような体制を作っていくことも、重要な準備の一つとなります。
仕組み作り6:不測の事態に対する心構えについて
テレホンカードや10円玉は常に持たせておくと良いでしょう。また、親の連絡先がわからないことがないように、両親や祖父母の連絡先を書いたものを定期入れなどに入れておくことも大切です。
また、困ったことが起きたときの約束事を決めます。怖いことがあったときはこうする、といったヒントを与えておきます。
ママミーヤはミヤピーには「なにか怖いことがあったらコンビニなどのお店に逃げるように」と伝えています。交番はいざというときに見つけるのが困難です。コンビニならばあらゆる場所に存在します。
他にも駅員さんや交番の警察官など、「制服を着た大人の人に助けてもらう」など目安も伝えています。
早めに対策を立てて、安心して入学式を迎えよう
小1の壁、というのは親の対応能力を問われる部分が大きいように思うので、工夫しだいで乗り越えられる部分も大きいのではと思います。心配は尽きませんが、今のうちにしっかりと仕組み作りをしておきましょう。
次回もお楽しみに!