2017年12月21日 公開

ひらめきと発見をもたらす積み木&ブロック&パズル「Jino」

積み木とブロック、立体パズルの3要素を持つ木製玩具「Jino(ジーノ)」が2017年12月から登場。ピースは1:2:3の比率からなる”J”の形1種類のみ。シンプルながら奥が深く、0歳から大人まで本気で楽しめるクリエイティブガジェットです。2017年度グッドデザイン賞も受賞し、今注目の新感覚の知育玩具です。

積み木とブロック、立体パズルの3要素を持つ木製玩具「Jino(ジーノ)」が2017年12月から登場。ピースは1:2:3の比率からなる”J”の形1種類のみ。シンプルながら奥が深く、0歳から大人まで本気で楽しめるクリエイティブガジェットです。2017年度グッドデザイン賞も受賞し、今注目の新感覚の知育玩具です。

積み木でブロックでパズル!

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どんなインテリアにもなじむデザインで、ちょっとした組み合わせも全てオブジェとして飾れるような美しさがあります。
ジーノは、積んで遊べる「積み木」であり、引っかけて結合できる「ブロック玩具」でもあり、さまざまな難易度のレベルの作例を仕上げる「立体パズル」でもある、という3要素を併せもつのが一番の特徴です。

ピースは1:2:3の比率からなる「J」の形、1種類。アシンメトリーな形なので、重ね方やはめこみ方にちょっとした工夫が必要になり、全16ピースと少ない数なのに、常に自分の予測をほんの少し超えてくれます。そのため、試行錯誤が自然と加速。数学的思考力や空間認識力を高め、芸術程感性が育まれることも期待できます。

パズルとして遊んでも、大人なら簡単に解けるということもなく、手加減して子どもに付き合ってあげるという玩具ではありません。同じ目線で真剣に遊べ、大人も満足できるガジェットなのです。

「Jino」ジーノは知育玩具の枠を越えた、積み木&ブロック玩具&立体パズルです。 (77787)

階段やタワーなど、魅力ある形やパターンを豊富に作れます。

日本人現代美術家による発想から生まれたカタチ

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「ジーノがあちこちで使われる、定番おもちゃの一つになってくれたら嬉しいです」と出田郷さん。
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このジーノのデザインとコンセプトを作ったのは、現代美術家の出田郷(いでたごう)さん。

出田さんは1978年北海道生まれ。北海道教育大学で彫刻を学んだ後、オランダ留学などを経て、作品が国内外で高く評価され、活躍する現代アーティストです。知覚に訴える作品の中に入りこんで体感するインタラクティブなインスタレーション作品を中心に発表しています。

自然に恵まれた大地で子どもの頃から木の端材などで遊びながら育ち、頭の中でさまざまな形を組み立てることができていたという出田さん。

いつも頭の中に組み立てているそのピースを具体的な形にし、遊びながら「手で考える玩具」が作れないかと考えたのが発端だそうです。

このジーノは、積み重ねたり、組み合わせたりすると、どうしてもどこかがはみ出たり、はめ込む方向が制限される”不完全な形”。でもそれが、常にひらめきや発見に出会える可能性になっているのです。

シンプルで制限がある形なのに、作者の出田さん自身も、触るたびに新しい組み合わせを発見できるのではないかと感じるほどさまざまな形が生まれるそうです。

0.1mmまでこだわった国産玩具

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美しい塗装と木の手触り、カチッとはめ込むときの音がたまりません。付属の木製収納ケースの中でも遊べ、お片づけも楽しくなります。
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実は、このジーノ、0.1mmでも誤差があるとピース同士の組み合わせが緩んでしまうほど繊細な設計。調整に調整を重ね、湿度などによる木の変化も考慮し、凹み部分の幅は24.6mmの設計となったそうです。

この精密な作業を引き受けてくれる製造先に出会えるまでがまた一苦労だったそうですが、最終的に奈良の桶づくりの技を受け継ぐ「ダイワ産業」が担当。ブナの無垢材と、日本の職人の工夫と手間が美しさの秘訣でもあるのです。

素材は天然ブナ材を使い、舐めてしまってもいいように、亜麻仁油などを原料とした国産オイル自然塗料で仕上げられています。

ただし、天然木材なので、湿気や熱、乾燥によって膨張や歪みが起きてしまうこともあるそうです。保存する場所には気を付けましょう。

また、「世の中に角はあるもの、足の上に落としたら痛いと知るのも大切」ということで最低限の面取りにとどめられています。2〜3歳頃までは親の管理下の元で遊ばせ、普段は手の届かないところに収納しておくと、より安全かもしれませんね。

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子どもの手にも馴染みやすい、飲み込むこともない、ちょうどいい重さと大きさです。
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多様な遊び方が楽しめる!

自由に形をつくって遊ぶ

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なんとなく組んだだけでも、カッコいい形が仕上がります!
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まずは、積んだり、並べたり、はめこんだり。回転させたり、ひっくり返したりしながら積み木やブロックとして、自由に形をつくってみましょう。親子や友達同士でそれぞれに刺激しあって遊べます。

パターンを探して遊ぶ

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筆者はオリジナルカラー、娘はパステルカラーのセットがお気に入り。親が見本のパターンを仕上げるとそれを見ながら自分もやってみるとわかりやすいようです。ちょっと歪みましたが無事バランスを崩さずに完成!
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左右や上下対称など、規則性のあるパターンを見つけて遊んでみましょう。4色の順番もさまざまに変えて遊べます。

ゲームとして楽しむ

「相手が作った形と同じ形を作る」ゲームも

「相手が作った形と同じ形を作る」ゲームも

パパママが作った形を子どもが真似する、次は子どもが作った形を真似するなどのゲームも盛り上がります。
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あやとりのように、親子で交互に、あるいは複数で順番に。形を真ん中に置いて、並べ替えたり、回転させたりするとまた新しい形を発見できます。

パズルを解く

子どもが夢中になる階段パターンは難易度4★★★★

子どもが夢中になる階段パターンは難易度4★★★★

No.16D_12のパターンです。子ども用にはプリントしてカードにするなどすると分かりやすいかもしれないですね。
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同梱された説明書の他、公式サイト、Instagramにはたくさんの作例が公開されています。平面のパズルから立体まであり、難易度の高さに合わせて星がついているのでどんどんチャレンジを楽しめます。

ごっこ遊びにも!

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3歳半の娘は、お城や椅子、部屋などに見立ててごっこ遊びに夢中に。
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子どもは見立て遊びやごっこ遊びが得意です。シンプルでカラフルなピースは想像力次第でさまざまなものに変身・設定されて遊びの幅を広げてくれます。

プレゼントに最適!

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箱や包装もオシャレです!子どもは手にした瞬間から大喜び!
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誕生日やクリスマスプレゼントはもちろん、出産・入園・入学祝いなどでも喜ばれそうですね。パパママが、子どもが寝た後にお酒を飲みながら遊んでハマってしまうこともありそうです!

現在は公式サイトでの販売のみですが、今後はインテリアショップや玩具専門店など購入できる場所も増えていくそうですよ。

http://jino-toy.com (77685)

1セット4色構成。4つのカラータイプ(Original、Pastel、North、Plain)を展開。1セット16ピース、収納木箱入り、約1.1㎏。
via http://jino-toy.com

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

志田実恵
志田実恵

エディター/ライター。札幌出身。北海道教育大学卒業(美術工芸)。中高の美術教員免許所持。出版社でモバイル雑誌の編集を経て、様々な媒体で執筆活動後、2007年スペイン留学、2008〜2012年メキシコで旅行情報と日本文化を紹介する雑誌で編集長。帰国後は旅行ガイドブック等。2014年6月に娘を出産。現在は東京で子育てしながらメキシコ・バスクの料理本の編集のほか、食、世界の子育てなどをテーマにwebを中心に活動中です。