2018年5月28日 公開

上手な魚の食べ方と教え方のコツ|子どもの食育&集中力向上に

骨のある魚を、子どもに食べさせるのを躊躇するパパママも多いのでは。小骨の扱い・身をはがす順番をどう伝えれば良いのか、教え方も迷いますよね。正しい手順であれば、子どもでも安全に美しく食べられます。幼児にも分かりやすい魚の食べ方と教え方のポイントを見てみましょう。

骨のある魚を食べる=子どもに好影響

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身をほぐして、小骨を取り除いて、見苦しくないように食べる……骨のある魚をきれいに食べることは、大人でも容易ではありません。後片付けの煩わしさ、骨が喉に刺さる心配といった理由から、子どもに魚を食べさせることを敬遠するパパママもいるのではないでしょうか。

しかし骨抜き加工・切り身ではない、骨のある魚を食べることは栄養面ではもちろん、子どもの成長のためにも良いとされています。

箸の使い方・食事のマナーを覚えるだけではなく、巧緻性・集中力アップ効果も。身をはがす、裏返す、骨を抜くなどの動作を箸で行うことは、手先のトレーニングになります。食べるまでに手間がかかることで、集中力を高めるともいわれています。

骨のある魚を食べる練習は、箸の使い方に慣れてきた頃がおすすめ。目安は2歳前後~3歳頃です。練習中、骨や固い皮の有無はパパママがしっかり確認しましょう。

食べやすい魚で楽々マスター

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ある程度大きさがあり、小骨が少ないものがおすすめです。食べるまでに時間がかかりすぎると、子どもは魚に苦手意識を持ってしまいます。

【丸ごと・骨あり切り身】
鮭・サバ(骨のあるもの)・アジ・カレイ

【干物】
アジ・ホッケ・金目鯛・イトヨリ鯛

こうした魚からスタートしてみましょう。特に干物は骨離れが良いものが多いので、箸使いが苦手な子でも食べやすいです。骨が一気にきれいにはがれたときの満足感と達成感。子どもが「魚を食べるのって楽しい」と感じてくれたらうれしいですね。

幼児期に習得したい”正しい食べ方”

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幼児のうちは「箸を使って口に食べ物を入れる」だけで、本人もパパママもひと苦労かもしれません。手間のかかる魚を食べるときは、作法・マナーよりも「早く食べられること」を優先してしまいがちです。

しかし和食は、作法・食べ方のマナーを守ったほうが効率的に美しく食べられます。

尾頭付きの魚を正しい食べ方を習得すれば、作法・食べ方のマナーの多くが身につきます。育ちの良さを感じさせる食事作法は、一生ものの財産です。なかなか上手にはできなくても、根気良く子どもに教えてあげてください。

幼児にもできる「簡単・きれいな食べ方」

尾頭付きの魚は、手前がお腹、頭が左の状態が正しい出し方です。

1. 頭から尾に向かって、箸で切れ目を入れながら身を押さえてほぐしていく。

2. まずは上の半身を左から右に向かって食べる。(頭→尾)

3. 身をひっくり返さず、骨をはがす。
頭を指で押さえて、尾の方の骨を箸でつまみ尾から折り取る。
そのまま一気に尾から頭に向かって骨をはがす。このとき頭も一緒に取る。

4. 骨・皮を皿の奥にまとめて置く。

5. 下の半身を左から右に向かって食べる。(頭→尾)

口の中に小骨があるときは、箸で取り皿の奥に置きます。

魚のチクチク感に慣れないうちは、子供用ゴム手袋をさせるのも手です。また外食をすると、懐紙が添えられていることがあります。骨をはがす際の頭を押さえる、骨・皮を置いた場所を隠す時に使いましょう。

脳と体にメリット!「魚好きな子」に育てるコツ

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魚は、成長期の幼児・児童に欠かせない栄養成分が含まれています。焼く・煮る・蒸すなど調理方法を変えて、週に3回以上食べるのがベストです。

【魚に含まれる成長期の脳と体にうれしい栄養成分】
・DHA
脳細胞を作る栄養素。脳の発達を促進し、記憶力・集中力を向上させ学習能力を高めます。

・カルシウム
免疫力アップ効果骨と歯を強化する効果があります。精神安定・免疫力アップにも有効。

・タウリン
視力低下を防止します。血流を正常に保ち、血圧を安定させます。

・EPA
血管をきれいにする高度不飽和脂肪酸。肥満防止に効果があります。

新鮮な魚をシンプルな調理法で

魚嫌いの子どもの多くは、「生臭さ」と「パサついた食感」を嫌いな理由にあげます。

生臭さの原因は、細菌の繁殖。獲れてから時間が経てば経つほど、臭いが気になりやすくなります。また古い魚は調理する際、しっかりと加熱する必要があります。そのため食感も固くパサついたものになりがちです。

味覚が未完成な幼児に、魚の美味しさを教えるコツは、「新鮮な魚をシンプルな調理法」で食べさせること。塩焼き・オーリブオイルソテーなどで魚本来の旨味を実感することで、「魚好きな子」になるかもしれません。

どうしても魚の臭いが苦手であれば、にんにく・生姜を使い、臭みを消します。アジのアクアパッツァ、カレイの煮付け、サバのガーリックソテーなどは、ご飯にも良く合い、食が進むのでおすすめです。

意識して魚料理を献立に増やす

骨付き魚を使った献立を定期的に出すことで、手早く正しい食べ方ができるようになるでしょう。また魚は種類が多く、旬の味を楽しめるため「食を通じて季節を感じる」ことができます。

グリルの片付け・部屋の臭いなどから、魚料理は肉料理よりも敬遠されがちです。しかし脳・骨の発達を促進し、成人病予防効果も期待できる頼もしい存在。子どもの健やかな成長と家族の健康を望むのであれば、意識して魚の献立を増やしたいですね。

参考資料

水産物に含まれる成分と機能 -水産庁
http://www.jfa.maff.go.jp/j/policy/kihon_keikaku/seibun.html

日本人の健康的な食生活を支える水産物 -水産庁
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h24_h/trend/1/t1_1_1_3.html
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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aotanaoao aotanaoao  小学1年生の娘を育てる兼業主婦です。遊びながら知育できることを日々模索中。 英会話教材、学習テキストを使ってマイペースで家庭学習を楽しんでいます。