2019年4月1日 公開

プリスクールは英語学習に最適?英会話教室・幼稚園・保育園・インターとの違い

日本で急増中のプリスクール。託児と英語教育の両方のニーズを満たすものとして期待を集めています。実際に娘を通わせている筆者の経験から、プレ幼稚園や保育園、インターナショナルスクールや英会話教室の違いや詳しい内容をまとめました。

プリスクールとは?

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日本でプリスクールと呼ばれるところは、英語を使って行われる未就学児のための保育施設を指すことが多いです。3年保育の幼稚園入園前の1年間(2〜3歳)に通うクラスをそう呼ぶケースが最も一般的です。

保育園や幼稚園との違い

プリスクールは未就学児を預かる施設なので、英語の保育園、英語の幼稚園といった形で理解されることがあります。しかし、幼稚園が文部科学省、保育園やこども園が厚生省の管轄なのに対し、プリスクールは”認可外”の施設です。幼稚園・保育園とほぼ同じ時間帯・内容のサービスを行う、保育施設を伴うプリスクールもありますが、施設により形態は様々です。先生や保育士の方も海外の方であれば資格を海外でとっている場合があります。

「プレ保育」や「プレ幼稚園」というものもあります。こちらは幼稚園入園前に、年少前の1年(2〜3歳児)に通う慣らし保育や体験入園を主な目的とした特設クラスを指すことが多いです。一般的に「プレに行っている」と言う場合は、特に英語とは関係なく、週1回程度、幼稚園に親子で行っているケースではないでしょうか。

英会話教室との違い

プリスクールは子どもを長時間預かるので、英語に浸る時間は多いに変わってきます。内容も、英会話教室では英語”を”教えるのに対し、プリスクールは英語”で”アクティビティを行うことが多いです。未就学児の英会話教室は週1回40〜60分が一般的。プリスクールは10〜14時頃と4時間程度、週2、3回を目安に通う人が多いようです。

インターナショナルスクールとの違い

日本でのインターナショナルスクールは、主に英語で授業が行われるスクールの総称。外国人児童生徒を主な対象とする教育施設を指すことが多いです。小学校〜高校に当たる教育機関が主ですが、無認可のスクールから国際バカロレアに参加しているスクールまでさまざま。未就学児に向けたプリスクールクラス(幼稚部)を設けているインターナショナルスクールもあります。また、「インターナショナルプリスクール」という呼び方もありますが、これはプリスクールをメインにしたスクールのことが多いです。

プリスクール?プレスクール?

プレスクールとプリスクールの表記がありますが、基本的には同じ意味。英語で”preschool”と書きますが、発音は”プリスクール”に近いです。「プレ」は、名詞の上に付き、「以前の」「前の」などの意味を表し、カタカナとしても定着。「プレ花嫁」「プレママ」なんて言葉もありますね。

プリスクールではどんなことを学ぶの?

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英語で歌やダンス、造形活動をすることが多いようです。自然・動物・宇宙などとテーマを決めてそれに沿ったアクティビティをすることも。

また、英語での挨拶や表現を学ぶほか、アルファベットの読み方、フォニックスを学ぶカリキュラムを取り入れているスクールもあります。

母体の団体や経営者によって、アメリカ式・英国式、あるいはモンテッソーリやレッジョ・エミリアなどのメソッドを取り入れている場合もあります。

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筆者は、娘を1歳6カ月からプリスクールに通わせ、アフタースクール(幼稚園・小学校の午後の時間に行われる)も含めて8校ほど見学・体験・通学しました。

プリスクールは、共働きで幼稚園という選択肢をした場合、入園前まで、また入園後の春・夏・冬などの長期休み、振替休日、また幼稚園の放課後から小学校の放課後の時間の過ごし方を考える上でも、貴重な居場所になってくれます。

特に、アートやクラフトの創作活動、サイエンス分野の興味の広げ方は日本の幼稚園では無い要素で、経験させられて嬉しく思っています。

プリスクールは何歳から通う?

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日本では、2〜3歳児(3歳になる学年)が最も多いようですが、その前後が含まれる場合もあります。そのスクールによるようです。

早いところで生後6カ月程度から親子参加の短時間クラスを設け、さらに、その後幼稚園児や保育園児が午後、あるいは土日に、小学校3年生くらいまで通える、英語学童クラスを設けているスクールもあります。

プリスクールのメリット・デメリット

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メリットは……?英語が話せるようになる?

英語に触れている時間が長くなるので、挨拶など生活の中で使われるフレーズや語彙が身につきやすくなります。

ただし、英語の読み書きの学習を行なっていなければ、親が求める英語力は身につかない可能性もあります。

ただし、プリスクールの利点は、英語取得以外にもあります。日本の幼稚園や保育園にはない、非認知能力を鍛えるプログラム、STEAM教育や自主性を育てるカリキュラムやプログラムもあります。

世界各国の文化に触れる、国際的な感覚を身につける、自己表現ができるようになる、自己肯定感を高めるなどのメリットが見込めるスクールもありますよ。

デメリットは…?日本語の上達が遅れる?

幼稚園や保育園に通わせず、就学までは英語のプリスクールのみ、という場合は、日本語に触れる機会が少ないので、集団でいる際の日本語の語彙が少なくなる可能性はあります。しかし家庭内や休日の会話が日本語ならそれほど心配しなくて良いのではないでしょうか。

また、料金が高額なのもデメリットになりえます。英語取得を目的とし、その費用対効果を考えると必ずしも求めた満足度が得られない可能性はあります。

海外のプリスクール事情は?

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英語で”preschool”と言う場合、厳密には、就学前、小学校入学前の意味ですが、国や状況により、幼稚園を指すこともあります。

アメリカのプリスクール

小学校(Elementary school)に上がる前に1〜2年通う教育施設は「kindergarten(キンダーガーテン)」(5〜6歳児)で義務教育です。その前に2〜3年(2〜4歳児/3〜5歳児)通う施設を「preschool(プリスクール)」と呼ぶケースが多いようです。”Pre-kindergarten”と呼ばれる場合もあります。

イギリスのプリスクール

イギリスは、5歳から小学校(Primary school)に通います。その前に通う2~4歳までを就学前教育とし、プリスクール(Preschool)」と呼んでいます。ちなみに、年間600時間までは無料です。「kindergarten(キンダーガーテン)」と呼ばれる機関はイギリスにはほとんどありません。

カナダのプリスクール

小学校(Elementary school)に入る前の1年間に通う施設を「kindergarten(キンダーガーテン)」。その前に3歳から2年間通う施設をプリスクール(Preschool)とするところが多いようです。

オーストラリアのプリスクール

プリスクール(Preschool)は、3歳以上が通う、小学校(primary school)前までの幼稚園のような教育施設(ただし、週に1・2度などの場合も)を指します。ただし、州によって異なり、同じ機関でも「kindergarten(キンダーガーテン)」と呼ぶ場合、あるいは小学校入学前の1年間(年長)の施設を「キンダーガーテン」と呼び、その前をプリスクールとするケースもあります。

デイケア(Daycare)

0歳から預けられる、保育時間が長い施設、つまり保育園のことをデイケアと呼ぶ国が多いようです。ナーサリー・スクール(nursery school)と呼ぶこともあります。

日本のプリスクール事情

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どんな子どもたちが通っているの?

「将来、インターナショナルスクールに入れたい」「海外留学をさせたい」、転勤がある、両親のどちらかが外国籍、または在住歴がある方が通わせるケース。また、希望する認可保育園に入れなかったので検討するという場合も。

あるいは、幼稚園に通う前の1年間、親子だけで過ごすより、集団生活の経験を積んでほしい、母子分離の時間が欲しい、抵抗がないうちに英語環境に触れさせたいという理由で検討される方も少なくないのではないでしょうか。

芸能人も多い?

芸能人の方がお子さまをインターナショナルスクールに入れるケースは多いようです。国際的に活躍できる人になって欲しい、という他、日本の学校より融通がきく、周囲に騒がれにくいといった利点もあるのではないでしょうか。お子さまをプリスクールに通わせる方も中にはいらっしゃるようですね。

学費:授業料・料金の目安は

入学金は1万円〜15万円程度とさまざま。授業料は1時間1,000円〜5,000円くらいまで、週何回、何時間通うかで料金が細かく設定されています。早朝や夜の預かりに対応している場合は延長料金、スクールバスを含む送迎、その他、Tシャツやカバンなどのユニフォームや教材代が別途かかります。さらに別途、施設費、また毎年更新料がかかることも。給食やおやつの有無でさらに追加料金が必要なこともあります。ホームページに料金表を掲載しているスクールもありますが、無い場合は資料請求や体験を申し込んでみましょう。

高額なスクールもありますが、認可外保育園とそれほど変わらないスクール、一時保育などより安いこともあります。

学費は年間40日をベースに、月払いが主ですが、半年、3カ月などの期間を設定しているスクールもあります。

先生は?

プリスクールのクラスは、定員4〜15名ほど。生徒数によって、先生は1~3名ほどです。1人は英語ネイティブか英語圏以外のノンネイティブですが、英語が流暢な先生がいることが多いです。幼児教育の資格を持った先生から、配偶者が日本人の方、また留学生がアルバイトで参加することも。また、バイリンガルの日本人教師(留学経験ありか帰国子女など)が間に入ることも多々あります。

日本語は?

職員は日本人が対応することが多いので、親のコミュニケーションは日本語でも問題無いスクールがほとんどです。ちなみに、生徒も親もほとんどが日本人のスクールから、日本に駐在している外国人のお子さまが多いスクールなどさまざまです。

どこにある? 

東京・大阪・横浜など、主に首都圏を中心に増加中です。東京では、特に港区や世田谷区、渋谷区、などに集中してるようです。

環境は?

園舎は特になく、雑居ビルの1階か2階の1~2室が使われていることがあります。外遊びや運動は近隣の公園が利用されます。駅から離れている場合、車か自転車での送迎になりますが、住所を見て場所をよく確認しておきましょう。

体験できる?

いつでも体験レッスンを受けられるスクールが多いです。特に1〜3月は入会金半額キャンペーンを行なっていることも。また、どこも春休みにスプリングスクール、夏休みにサマースクール、冬休みにウィンタースクールを用意していることが多く、会員にならなくとも(入学金を払わなくても)通えるのでお試し通園にはぴったりです。ハロウィンやクリスマスなどのイベントに外部から参加できることもあるので、そのような日をチェックしておくのもオススメです。

興味を持ったらまずは見学・体験を

最近はプリスクールが急増中。幼稚園や保育園とは違い、もし合わなければ、柔軟に変更したり、お休みして様子を見やすいという利点もあります。

スクールによって、特色やカリキュラムが全然違います。相性もあるので、職員や先生方はもちろん、通っている子どもたちの様子や雰囲気も見てみると良いですよ。

「自分の子どもをプリスクールに」と良い場所や情報を探されている皆様にも良い選択肢が見つかりますように。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

志田実恵 志田実恵  エディター/ライター。札幌出身。北海道教育大学卒業(美術工芸)。中高の美術教員免許所持。出版社でモバイル雑誌の編集を経て、様々な媒体で執筆活動後、2007年スペイン留学、2008〜2012年メキシコで旅行情報と日本文化を紹介する雑誌で編集長。帰国後は旅行ガイドブック等。2014年6月に娘を出産。現在は東京で子育てしながらメキシコ・バスクの料理本の編集のほか、食、世界の子育てなどをテーマにwebを中心に活動中です。