2017年3月10日 公開

南信州に樹齢300年を超える古桜・名桜を見に行こう!

長野県・飯田市及び近郊の南信州は、樹齢300年を超える古桜をはじめ、樹形の美しい名桜が数多く残されている地域です。地形のおかげで比較的長い間お花見を楽しめるのも特長です。見所や歴史、お花見のポイントをご紹介します。

樹齢300年を超える桜の古木が80本以上も点在

麻績の里舞台桜(おみのさとぶたいざくら)

麻績の里舞台桜(おみのさとぶたいざくら)

推定樹齢は約350~400年。花びらが5~10枚の日本唯一の品種でここでしか見られません。隣接する旧座光寺小学校は歌舞伎舞台として県下最大級であり県宝に指定されています。
via 飯田市観光協会
南信州には、樹齢300年以上の古い桜や樹形の見事な「1本桜」が数多く残っています。その数80本以上、あまり知られていないものも併せると100本を超えるという説もあり、「1本桜の宝庫」としても全国的に注目されている地域です。

飯田市内外に点在する名桜・古桜を訪ねるには、桜の歴史や暮らしとの繋がりに造形の深いガイドの「桜守」と巡る現地ツア-もあります。

手軽に楽しめる代表的な名桜

それぞれ言い伝えがある、見事な名桜の中から特に著名な木を幾つかご紹介します。

安富桜(やすとみざくら)

別名「長姫の江戸彼岸」で推定樹齢450年以上と、最も古い木のひとつですが、支柱もなく、見事な形で咲きます。天然記念物に指定されていますが、飯田市美術博物館の庭にあり、アクセスも便利です。
安富桜(やすとみざくら)

安富桜(やすとみざくら)

江戸時代に植えられ、木の高さは約20mもあります。
via 飯田市観光協会

清州桜(せいしゅうざくら)

愛岩神社境内にあり、樹齢推定760年、鎌倉時代に植えられたといわれている江戸彼岸桜です。
清州桜(せいしゅうざくら)

清州桜(せいしゅうざくら)

飯田市内では一番古い桜です。
via 飯田市観光協会

毛賀くよとの枝垂れ桜

くよとは供養塔のことで、桜の下を通る道は旧遠州街道。推定樹齢は270年。
毛賀くよとの枝垂れ桜

毛賀くよとの枝垂れ桜

地元の人々に大切に守られている桜。
via 飯田市観光協会

桜丸の夫婦桜(さくらまるのめおとざくら)

推定樹齢は約350~400年。江戸彼岸桜と枝垂れ桜の合体桜です。
桜丸の夫婦桜(さくらまるのめおとざくら)

桜丸の夫婦桜(さくらまるのめおとざくら)

互いを支えあっているような様子が印象的です。
via 飯田市観光協会

桜はいつが見頃?そして約1カ月間も楽しめるのはなぜ?

長野県は南北に長く、標高差が大きい地形なので、開花時期が異なり、比較的長い期間お花見ができるのも特徴です。

その年の気候によりますが、4月上旬に開花し、中旬が見頃、地域によっては下旬まで楽しめます。

山岳部は平地より気温が低いので、開花は標高が100m高くなるごとに2~3日遅くなるといわれています。「さくら前線」は南部から北上し、約一カ月間かけて標高800m以上の高冷地を越えるのです。

見事な桜街道や桜並木も!

天龍峡八重桜街道

天龍峡

天龍峡

via 飯田市観光協会
1998年に10種類の八重桜が植えられたことから始まったこちらの街道、現在は全長2kmに200本ものさまざまな種類の桜が楽しめます。開花期間中の午後6:45から9:30まではライトアップされ、見事な夜桜街道に。2008年からは毎年「天龍峡八重桜街道さくら祭り」も開催されています。

飯田市大宮通り桜並木

桜並木

桜並木

via 飯田市観光協会
飯田市街地のりんご並木に続く約700mの通りに、ソメイヨシノを中心に彼岸桜など約150本の桜並木が大宮神社まで続きます。こちらも、開花期の夜はライトアップされ、夜桜が楽しめます。満開時の桜トンネルが見事です。

名桜を守るために注意すること

大事なのは桜の木の杖先から中(樹下)には入らないこと。枝が伸びたところまで根が張っているので、注意が必要です。

理由は土を足で踏むことでかたくなるのを防ぐためです。土壌がかたくなりすぎると、根が呼吸できなくなり、桜の木が弱ってしまうそうです。

もちろん、桜の木を折ったり、花を摘んだりもしないように。事前に家族でよく話しておくといいですね。

また、多くの名桜の周辺に駐車場はありません。お花見の際は、周辺の土地所有者や他の通行者の方々へ十分な配慮をしてくださいね。また、トイレは事前にすませておきましょう。

最後に

歴史があり、種類の違う桜を見比べるお花見は、子どもの好奇心を刺激し、親子の時間を豊かなものにしてくれそうです。

飯田市は和菓子の製造でも有名。桜の形のかわいらしくも美味しい和菓子はお土産にオススメです。信州そばや温泉なども楽しみにぜひ足を伸ばしてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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志田実恵 志田実恵  エディター/ライター。札幌出身。北海道教育大学卒業(美術工芸)。中高の美術教員免許所持。出版社でモバイル雑誌の編集を経て、様々な媒体で執筆活動後、2007年スペイン留学、2008〜2012年メキシコで旅行情報と日本文化を紹介する雑誌で編集長。帰国後は旅行ガイドブック等。2014年6月に娘を出産。現在は東京で子育てしながらメキシコ・バスクの料理本の編集のほか、食、世界の子育てなどをテーマにwebを中心に活動中です。