2016年12月30日 公開

日本の幼稚園とは全然違う?フランスの保育学校とは

フランスには日本の幼稚園にあたる、「保育学校(エコール・マテルネル)」という教育機関があります。でも、この保育学校、日本の幼稚園とは全然違う仕組みになっているんです!希望者全員入学、無料、親の負担は最小限、というフランスの保育学校について詳しくご紹介します!

フランスの保育学校とは?

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フランスには2、3歳以上6歳未満の子どもを受け入れる教育機関、保育学校があります。日本の幼稚園にあたる機関です。義務教育の中には入りませんが、初等教育の一環とされているので、ほとんどの子どもがこの保育学校に入ります。公立がほとんどで、私立も存在はしますが全体の0,9%とその割合は少ないです。(私立の場合も国の助成金で運営されています。)
2014年時点、11,8%の2-3歳児、ほぼ100%の3-6歳児が保育学校で教育を受けている。
フランス教育省のサイトより
保育学校は年少・年中・年長組に分かれていて、年少組ではお昼寝の時間もあります。このお昼寝のための備品も全て学校側が用意します。給食はカフェテリアで教員とは別の、給食スタッフによって提供されます。

入学条件はおむつがとれていることなので、各家庭で入学時に合わせておむつがとれるように取り組みます。なので、フランスの子どものほぼ全員が3歳の時点でおむつを卒業しているんですね!

学費は無料!待機児童もなし!

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学費は無料で、この保育学校から大学までフランスの公立教育機関には、ほぼ無料で通うことができます。公立保育学校の数は、小学校と同じくらいあるため、希望者は全員入学することができます。(ちなみに日本では3歳以上の子どもの15%が待機児童という現状があります。)

保育学校への入学は、家族が希望する限り全ての児童が入ることができる、と法律で定められているため、待機するということはありません。

誰でも入学できる、ということから子どもたちのプロフィールもさまざま。両親がフランス語を話せない外国人というケースも多く、この時期から子どもたちはフランスという国を形作っている多様性を学ぶことになります。

入園グッズの準備は不要?親の負担は最小限に

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入園グッズである教材や文房具なども学校側が用意してくれます。とくに親が用意しなくてはいけない備品はありません。というわけで、学校へは手ぶらで通学。

また給食代も一律ではなく、親の世帯収入によって計算されます。

また行事などへの親の参加は任意制になっています。基本的には子どもの誕生日会か、年に1回の学校のお祭りのみ。親への負担は最小限に、という考えが浸透しています。

小1プロブレムが防げる仕組み?

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保育学校は教育省の管轄にあり、「メトレス(Maîtresse)」と呼ばれる保育学校教諭は、小学校教諭と同じ国家公務員です。そのため、お遊びの場所というよりも教育の場という要素が強いプログラムになっています。

年少組では体操や工作など、日本の幼稚園と同じようなカリキュラムが組まれています。
年中組からは通知表もあり、アルファベットのブロック体を習い始めます。
年長組は小学校入学の準備的要素が強く、アルファベットの筆記体を習い、文章を書く練習も始まります。

働くママ・パパへのケア♪時間外預かりも!

一般的な保育時間は、月・火・水(午前中のみ)・木・金の週4日半で、午前8時半から午後4時半まで。校内には時間外託児所もあり、保育学校が終わってからも子どもを預かってもらうことができます。時間外預かりは最大午後6時半までなので、帰宅が遅い家庭ではベビーシッターにお迎えをお願いしているケースが多いです。

また午前中のみの水曜日も、午後からは「サントル・ド・ロワジール」という子ども向けのアクティビティを提供している機関に預けることができます。

このため、働くママ・パパにとっての心配は、保育学校に入る2、3歳までをどうするか、ということのみに絞られます。

フランスの保育学校と日本の幼稚園の違い

フランスの保育学校について、いかがでしたか?
日本との大きな違いは、親の負担の少なさと、小1プロブレムに対する取り組みですね。
フランスの働くパパ・ママからは「やっと保育学校に入った!これで安心!」という声をよく聞きますので、3歳からいかに育児の負担が軽減されるかが分かります。

保育学校以前のフランスの保育事情に興味がある方は、こちらの記事もどうぞ!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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kaori kaori  在仏9年目、パリ在住。慶応義塾大学文学部卒業、フランスの大学院で日本語教育学を学びました。現在、フランスのラグジュアリー・ブランドに勤務しつつ、日本語学校を運営しています。現地からフランス流の子育て情報をお届けします!