2017年10月6日 公開

読み聞かせ絵本の選び方と読む量の目安は?親子の時間を大切に!

心の安定や学力向上など、さまざまな効果が報告されている読み聞かせ。けれども、何万冊も出版されている絵本や児童書の中から、どの本を選べばいいのでしょうか?読み聞かせに適した量はあるのでしょうか?そんな疑問に、読み聞かせ歴9年の筆者が自らの経験を元にお答えします。

読み聞かせ用の絵本の選び方の4つのコツ

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Sergey Nivens / Shutterstock.com
読み聞かせの絵本はどうやって選べばいいのでしょうか? 大事なのは、読み聞かせの時間を楽しくすること。0歳から小学生ぐらいまで使える絵本の選び方のコツを4つ紹介しますね。

【1】0歳~「世代を超えて愛されている絵本を選ぶ」

生まれたばかりのわが子のためのファースト絵本。書店に足を運んで、子どもに読んであげたいという本を選ぶのは大賛成です。でも、もしどの絵本にするか迷ってしまったら、長い間読み続けられている赤ちゃん絵本を選びましょう。名作には、絵の暖かさや言葉のリズムなど、時代が変わっても赤ちゃんを包み込む優しさがありますよ。筆者の息子が読み聞かせではじめて笑顔を見せたのは「おひさまあはは」でした。

赤ちゃん絵本だけではなく、世代を超えて愛されている絵本からは、たくさんのことを感じることができます。子どもが成長する過程で、その年齢にあった名作を読み聞かせてあげましょう。
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タイトル:おひさまあはは
著者:前川かずお(作)
出版社:こぐま社

【2】1歳~「子どもが興味のある分野の絵本を選ぶ」

個人差はありますが、1歳ぐらいから乗り物や動物など特定のものに興味を示すようになってきます。子どもの好きなものがわかったら、その分野の絵本を読み聞かせてみましょう。気に入る可能性が高いです。

筆者の息子が最初に興味を持ったものは「路線バス」でした。その当時、自宅の本棚にはバスや乗り物に関する絵本がどんどん増えていきました。特に気に入った絵本は、親子で暗記してしまうほど繰り返し読みました。

【3】2、3歳~「子どもに読みたい本を選ばせる」

2、3歳ぐらいになると、自分が読みたい本がはっきりしてきます。子どもが「この本読んで」と言うようになったら、子どもが選んだ本を読んであげましょう。イヤイヤ期まっさかりでわがままばかりのこの時期の子どもには、つい「あれもだめ、これもだめ」と言ってしまいがちです。ですから、せめて絵本だけは好きなものを読んであげてくださいね。きっと、子どもの心も満たされるはずです。

【4】全年齢「親が読んであげたい絵本を選ぶ」

2、3であげたように、子どもが好きなものの絵本を読んであげるのは大切です。けれども、それだけではなかなか世界が広がりません。ですから、親が子どもに知ってほしいことを伝える絵本も読み聞かせてあげましょう。

筆者は、幼児期の息子に自分のからだの仕組みについてしっかり知ってほしいと思っていました。それで、「はなのあなのはなし」など、体の部分を題材にした絵本をたくさん読み聞かせました。
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タイトル:はなのあなのはなし
著者:柳生 弦一郎(作)
出版社:福音館書店
親が選んだ本を読むときも、押し付けず、子どもが自ら選びやすくする機会をあげると良いです。本棚の子どもが手にしやすい場所に、親が読んであげたいと思っている本を置いておきましょう。また、親が5冊ほど絵本を選んでおいて、その中から子どもに選んでもらうのもオススメです。

絵本選びに困ったら図書館へ!

photo by author (64861)

via photo by author
絵本選びのコツを紹介しましたが、自分で選べないというときは図書館へ行ってみましょう。親子で読み聞かせ会に参加をして、そのときに読んでもらった絵本で子どもが気に入った本を借りてみてください。

また、「子どもの興味はわかっているけど、どの絵本がいいの?」というようなときには図書館の司書さんに相談してみましょう。自分ではきっと選ばない意外な絵本に出会えることがありますよ。

1日にどれくらい?絵本の読み聞かせの量

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Stephen Denness / Shutterstock.com
わが家では、子どもが乳幼児期は1日に数時間、読み聞かせをする日が多くありました。それから、習慣にするために昼寝の前や夜寝る前など、だんだん決まった時間に読みきかせをするようになっていきました。

現在息子は9歳ですが、寝る前の読み聞かせは続いています。時間は10分から30分ぐらい。絵本を数冊読むこともあれば、児童書の1章か2章だけを読むこともあります。読み終えると、息子は「あともう1冊(章)」と言うことが多いので、事前にこれが最後の1冊(章)だということは伝えておきます。その上で、おまけの話を読むとすごく喜ばれることもありますよ。

寝る前だけでは、息子が満足する量の絵本や児童書を読むのは難しいです。それで、休みの日には少し長く時間をとって、まとめて読み聞かせをすることも。一度にたくさん読むときは、電子書籍を活用することもあります。
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タイトル:ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法
著者:大川翔(著)
出版社: 扶桑社
「読み聞かせが学力向上につながる」という話を聞いたことがある人は多いかもしれませんね。14歳でカナダの名門大学5校に合格した大川翔さんも著書で、0歳からたくさんの絵本を読み聞かせてもらっていたと書いています。また、大川さんが5歳でカナダに移住したころは、ベビーシッターから1週間に60冊以上の英語の絵本を読んでもらっていたとのこと。休みの日はなんと、朝、昼、夕に合計6時間も読み聞かせをしてもらっていたようですよ。

絵本は親子で楽しい時間を共有するためのツールのひとつ

とはいえ、「読み聞かせをしたら勉強ができるようになるから」という思いで、無理に読み聞かせをしても、子どもにいい影響はありません。読み聞かせは勉強ではなく、遊びのひとつ。だから、親子でワクワク、楽しい気分になれる絵本を選びましょう。また、無理に長時間の読み聞かせをしようとしないで、できる範囲で習慣にすることが長く続ける秘訣ですよ。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

LOA LOA  カナダ在住のフリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。