2017年10月30日 公開

勉強も運動も伸びる子に!幼児期に集中力を育てるコツ

幼児期の子どもは好奇心旺盛で、集中できる時間は短時間です。そんな幼児期に集中力を育てるのは難しいとお考えのパパママもいるでしょう。しかし、脳の急成長期である幼児期は集中力を伸ばすチャンス。子どもの興味をひくものを見つけ、取り組んでみてはいかがでしょうか。

幼児期に集中力をつけることのメリット

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勉強・スポーツ・芸術など各分野の第一線で活躍する人に見られる特徴のひとつが、高い集中力。周囲の環境に惑わされず物事に集中し、楽しむことが技術・考え方を極めることにつながります。

幼児の集中力持続時間は「年齢+1分」とされています。この5分程度の集中時間を延ばしつつ、充実させることが能力の高い子に育てるカギです。

幼児期に物事に没頭する楽しさを体験させることで、無理なく集中力を伸ばすことができるでしょう。

集中力がある子=総合力の高い子

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我が子には、できれば運動も勉強もできる、総合力の高い子に育って欲しいものです。それには、幼児期から集中する時間を多く持ち、集中力を高める訓練が大切。集中力が高められれば「今していることに対して最善を尽くす」ように脳が働くので、自然と運動も勉強も成果をあげやすくなります。

「絵本の世界に入り込む」「公園でがむしゃらに走り続ける」「マグネットを冷蔵庫にたくさん貼る」……何でも良いので子どもが興味を持つものを続けさせてみましょう。興味を持続させることを繰り返すことで集中力を高める訓練になります。

集中力が出ない原因とは?

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集中力は、上手に出せる子もいればなかなか出せない子どももいます。では集中力が維持できない原因にはどのようなものがあるのでしょうか?

集中力が出ない原因は、子どもの心理的・身体的な要因と、環境の要因の大きくふたつのタイプに分けられます。

心理的・身体的な要因

・やっている活動に興味が持てない
・苦手意識がある
・悩み事や不安を抱えている
・気が散りやすい
・妄想癖・空想壁がある
・睡眠不足・睡眠時間が足りていない

環境の要因

・部屋の片付けがされていなく、散らかっている
・目につくところに気になるものがある
・音がうるさい

このように、ひと口に「集中できない」といっても影響しているものは一人ひとり異なります。お子さまの状況をよく見極め、考えられる理由を理解し、ひとつずつ取り除いていくことが必要です。

以下に生活の中でできるサポート方法や、遊び方、トレーニング方法など、家庭で取り組めるものを中心にご紹介します。お子さまと一緒に取り組んでみてはいかがでしょうか。

今すぐできる「集中力を育てる5つの方法」

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幼児期は好奇心が旺盛で、活発に動き回ることに喜びを感じる時期。だから、静かに物事に集中させることは難しいものです。言い聞かせたり、命令したりする行動は親子ともにストレスになる場合もあるでしょう。無理はさせずに、環境を整えて親子のコミュニケーションを増やすだけで、特別な工夫をしなくても集中力は伸ばせます。

1.テレビ・タブレット類をつけない時間を持つ

テレビやスマホ、タブレットは子どもの視覚や聴覚を過剰に刺激し、注意を強制的に向かせます。子どもが自分で考え、体を動かす時間を増やすために、テレビ・タブレット類を使わない、視界に置かない時間を作りましょう。

2.子どもの集中していることを見守る

大人から見ると意味の無いことも、子どもにとっては楽しい遊びである場合が多いです。知育にならない、役に立たないと感じたときでも、子どもが集中しているのであれば止めずに見守りましょう。楽しみながら、没頭することで集中力が高められています。

3.読み聞かせの時間を作る

読み聞かせの結果、絵本の途中で子どもがその場を離れたり、別の遊びを始めたりしても読み続けるのがベストです。大事なのは、親が自分のために本を読んでくれている、向き合ってくれていると感じること。大好きなパパママの読み聞かせは、視覚・聴覚の良い刺激になります。

4.親子で遊ぶ

3歳くらいまでは一つの遊びに5分と集中せず、すぐに別の遊びに興味が向いてしまうことが多いかもしれません。パパママも遊びに参加することで、遊びに集中する時間が延ばせます。笑顔・声かけ・スキンシップで子どもの興味が長く続き、飽きづらくなるでしょう。

5.部屋を片付ける

点在するおもちゃ・出しっ放しのおやつなどは子どもの気を散らします。

・今使うもの以外は手元に置かない
・使ったらすぐに元に戻す
・床にものを置き過ぎない

この3つを常に心がけましょう。乳幼児期から整理整頓された部屋で過ごすことは、空間認識能力・正しい衛生観念を育てることにも繋がります。

子どものやる気を伸ばす声かけとは?

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やる気・集中力を持続させる「ドーパミン」、精神を安定させる「セロトニン」、意欲を高める「ノルアドレナリン」。これらは脳内三大神経伝達物質と言われる集中力の素です。バランスよく分泌されることで高い集中力を発揮できます。

三大神経伝達物質の分泌を最適にするには親の声かけが不可欠です。子どもが頑張ってしたことは言葉にして認めて、褒めてあげましょう。ドーパミン・セロトニンが分泌され自己肯定感を持つことができます。

上手くいかない場合、根気がない場合は「一緒にやろう」「次はきっと上手くいくよ」など励まし、促す言葉がおすすめ。ドーパミン・ノルアドレナリンが分泌され挑戦する気持ちを育みます。

集中力を鍛えるための食材・食事

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毎日食べるご飯も、お子さまの成長に大きく関連しています。そして食事は体の成長だけでなく、脳の成長にも重要な要素です。集中力も、摂取する栄養素によって鍛えることができます。

では、集中力を鍛えるのに効果的な栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか。

DHA

「頭がよくなる」と評判のDHA。DHAには、脳細胞を柔らかくする働きが期待されます。脳細胞が柔らかだと情報のキャッチボールがスムーズになり、記憶力や思考力が高まるのです。

DHAは魚介類、特に脂ののった魚や青魚に豊富に含まれています。中でもマグロのトロには多くのDHAが含む食材。なお、熱を加えるよりも刺身など生で食べるほうが、より効率的にDHAを摂取できます。

脳の神経回路の9割は6歳までに完成するといわれているので、小さなうちから積極的にとる意識をしましょう。

鉄不足が貧血の原因になることはご存じの方も多くいますが、その症状で意外と知られていないのが「集中力や学力の低下」です。特に体の成長が著しい思春期の子どもたちは、大人に比べて多くの鉄を必要とします。

鉄はレバー(特に豚レバー)、赤身の肉や魚、納豆、青菜(ほうれん草や大根の葉)などに特に多く含まれる成分。動物性の食品に含まれるヘム鉄は体への吸収率が高いので、毎食メニューに取り入れてあげましょう。

ただし、レバーには食べ過ぎると体の不調を起こすビタミンAを多く含まれるので、週1~2回までを目安として食べ過ぎには注意してください。

また、植物性の食品に含まれる非ヘム鉄はビタミンCと一緒にとることで吸収率が高まります。ブロッコリーやパプリカ、レモンなどと一緒に食べると良いでしょう。

ビタミンB1

ビタミンB1は、糖質の代謝に欠かせない栄養素です。糖質は脳のエネルギー源となります。しかしいくら糖質だけとっても、ビタミンB1が不足していると糖からエネルギーをつくることができず、疲れやすくなったり集中力が落ちてしまうことも。

ビタミンB1は、豚肉、うなぎ、たらこ、海苔、豆類などに多く含まれています。ビタミンB1の吸収をぐっとアップしてくれる「アリシン」を含む、玉ねぎやニラと組み合わせて食べるのがオススメです。

カルシウム

「カルシウムが不足するとイライラする」と聞いたことがある方もいるかもしれません。じつはカルシウムには、神経や脳の活動をスムーズにする働きがあります。これによりカルシウムが不足すると、思考力や記憶力の低下を招くのです。

カルシウムが豊富な食材にあげられるのは、青菜(小松菜、ホウレンソウなど)、じゃこ、牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆腐、ひじき、切り干し大根など。

マグネシウムやビタミンDを一緒にとると吸収率が高まるので、「カルシウムなら牛乳を飲んでおけば十分」などと考えずに、いろいろな食品をバランスよく食べる意識をしてみてください。

毎日の食事の中に、これらの栄養素を意識して取り入れてみましょう。なお一日三食、決まった時間に食べるなど食習慣を正すことも大切なポイント。特に朝ごはんを抜くと、集中力が低下するといわれています。栄養素をバランスよく取るとともに、食習慣も見直してみてはいかがでしょうか。

集中力を向上させるためのおすすめの習い事

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「お子さまが遊びに夢中になって、名前を呼んでも全く気が付かない」という経験をしたことがあるパパママは多いのでは?好きなことをしているときの子どもの集中力には本当に驚かされます。

「この習い事をすると集中力がアップする」というよりも、好きなことに思いっきり取り組むことが、集中力アップのポイント。習い事選びで大切なことは、お子さまの興味関心や適性を十分考慮して選ぶということになります。

これからお子さまに習い事をさせたいと考えている方は、「お子さまが楽しめそうな習い事」を選ぶよう心がけましょう。たとえば音楽が好きならピアノ教室、ゲームが好きなら競技かるたや囲碁・将棋、植物が好きなら生け花などもおすすめです。

どうしても集中力が続かない

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大人でも、一つのことに集中できる時間は50分程度が一般的と言われています。3歳の子どもが集中できる時間は5分ほど。小学校低学年に上がっても15分ほどです。お子さまが長時間集中を保っていられないのは、当然のこととも考えられるでしょう。

さらに、集中力を発揮できるかどうかには、作業内容とお子さまの個性との相性も深くかかわっています。授業中の姿勢や習い事の生徒としての一面ばかり見ていると集中力がないように見えても、よく観察したら好きな遊びやおもちゃには長く没頭できているのかもしれません。

子どもは元気いっぱいで好奇心も旺盛。いろいろなことに興味をひかれるのは当然です。あまり過剰に心配したり、問題視したりすることはせず、集中できる環境や場所を整えてあげるようにしましょう。

それでも周りの子と比べて集中力のなさや落ち着きのなさが気になる場合は、専門家に相談するのも手です。信頼できる医師や先生に話を聞いてみましょう。

集中力のある子に育てるなら遊びも大切

おえかき・ごっこ遊び・工作・ボール遊び……子どもが夢中になるのであれば、時間が許す限り好きなだけやらせてみましょう。たとえくだらないことのように思えても、口や手は出さず自由にさせることが大切です。

大人も好きなことをしているときは、時間が過ぎるのを忘れるほど没頭しますよね。この没頭している時間は、脳内伝達物質であるドーパミンが分泌され集中状態を作っています。

集中力は、ほかのさまざまな能力の土台となりうる可能性を持っています。幼児期に遊びを通してドーパミンが分泌される機会を多く持つことで、集中することに喜びを感じる子に育つでしょう。
(監修:管理栄養士  佐藤まゆこ )
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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aotanaoao aotanaoao  小学1年生の娘を育てる兼業主婦です。遊びながら知育できることを日々模索中。 英会話教材、学習テキストを使ってマイペースで家庭学習を楽しんでいます。