2019年1月6日 公開

子どもとの会話は「5W1H」の意識を。表現力&思考力が向上!

4歳を過ぎるころになると、子どもたちの話し方にも特徴が出てきます。言葉数が少なかったり、単語で会話を終わらせてしまったりする子に、豊かな表現方法を教えるには、どのような方法が効果的なのでしょうか。「5W1H」を意識した会話法のコツを紹介します。

表現力が乏しいとなぜ困る?

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言葉と感情には、深いつながりがあるといわれています。

胸の中に何かもやもやする気持ちを抱えているとき、「なんかムカつく」という表現方法しかわからないと、周りもその気持ちに共感しにくいですし、自分自身もその悲しさの解決方法を見つけられません。

でも、「昨日友だちと話をしていたら、嫌なことを言われて悲しかった」と言うことができれば、周りの理解も得やすく、「次はどうすれば良いか」「悲しい気持ちを解消するには何ができるか」といった、前向きなことを考えることもできます。

感情というあいまいなものを正しく相手に伝えたり、自分の中で整理したりするためには、言語化する力、すなわち表現力が必要です。

表現力が乏しく、自分の感情をうまく言葉にできないと、「自分のことを誰もわかってくれない」という孤独感をおぼえたり、いらだちを暴力などの不適切な方法に変換してしまったりすることもあるのです。

表現力を向上させる「5W1H」とは?

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表現力を向上させるには、「5W1H」を意識した会話をするように心がけると効果的です。

「5W1H」とは、情報伝達を円滑にする次の6つの要素のことを指します。

・when:いつ
・where:どこで
・who:だれが
・what:なにを
・why:なぜ
・how(how much / how many):どのように(どのくらい)

これらの要素を会話に盛り込むことで、内容が具体的になり、相手に情報が伝わりやすくなります。

「5W1H」の入った言葉で子どもに話してみよう

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子どもに豊かな表現方法を教えるうえで、まずは親が見本となって、「5W1H」を意識した言葉がけをしてみましょう。

子どもに話しかけるとき、こんな「あいまい語」を多用していませんか?

「ちゃんときれいにしなさい」
「しっかり手を洗いなさい」
「よく見て横断歩道は渡りなさい」

「ちゃんと」「しっかり」「よく」といった言葉はとても便利ですが、子どもにとっては、何をどうすれば良いのかがわかりにくい「あいまい語」です。

特に年齢が低い子どもには、できるだけ具体的な「5W1H」を伝える必要があります。

「他の人が踏んだら痛いから、床に出したおもちゃは全部、もとあった場所に戻そう」
「手についたバイキンを落とすために、手はせっけんをつけて10回ごしごししたら、泡がなくなるまで水で流してね」
「横断歩道では、車にぶつからないように、左右を1回ずつ見て車が来ないことを確認してから渡りましょう」

「5W1H」を意識してこのような言い方に変えると、子どもは親の考えを理解しやすくなりますし、子どもの表現の幅も広げることができますよ。

「5W1H」を意識して問いかける

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小さな子どもは、自分の気持ちを表す言葉が思いつかずに黙ってしまったり、逆にしゃべりたいという気持ちが先走って言葉を羅列してしまったりと、うまく話せないことが多いものです。

「5W1H」を意識した問いを投げかけて、子どものおしゃべりをリードしてあげましょう。

「幼稚園どうだった?」という親の問いかけに、「楽しかった」という言葉しか返ってこなかったら、次のような問いかけをしてみてはいかがでしょうか。

・when:どの時間が楽しかったの?
・where:どこで遊んだのが楽しかったの?
・who:誰と一緒で楽しかったの?
・what:なにをしたのが楽しかったの?
・why:どうして楽しいと思ったの?
・how(how much / how many):どういうふうに(どのくらい)楽しかったの?


一度に複数の質問をすると子どもは混乱してしまうので、順番に1つずつ問いかけて、子どもが答えるまでじっくり待ってあげましょう。

親の質問に答えることで、子どもは自然と主語や修飾語の使い方に慣れていきますし、言葉にすることで、「自分は何が好きなのか」「どういう時間が楽しいと感じるのか」という自己理解も進みます。

わが家でも「5W1H」の問いかけを実践中です

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筆者の長女は、おしゃべりは好きなのですが、言いたいことだけをまくしたてて、要領を得ない話し方をする傾向がありました。

そこで「5W1H」を意識して、「それはいつの話?」「誰と一緒だったの?」「どのくらい楽しかった?」という問いかけをするようにしたところ、少しずつ説明が上手になっていきました。

長女は現在小学2年生になりましたが、今では「5W1H」の中身を理解し、相手に伝わっていないと感じたら、意識的に「5W1H」の要素を言葉にするよう心がけているようです。

また「5W1H」を使う練習は、学校で作文を書くときにも役立っているそうですよ。

「なぜ(why)」の使い方には気をつけて

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「5W1H」のうちの「なぜ(why)」は、使い方によっては子どもに圧迫感を与えることがあります。

失敗してしまったときや、悪いことをしてしまったときに、「なぜこんなことをしたの!」と言うと、子どもは怒られたと思ってパニックに陥ってしまい、原因を考えて話す余裕がなくなってしまいます。

マイナスのできごとが起きてしまったときは、「なぜこんなことをしたの?」という過去に対する「なぜ(why)」よりも、「次はどうしたらうまくいくかな?」という未来についての「なにを(what)」をたずねると、子どもも答えやすくなりますよ。

表現力の向上は思考力アップにもつながる

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「5W1H」を意識した会話を心がけることで、表現力は向上していきます。

また、表現力が向上することで、物事を深く考える思考力も高まるといわれています。

できごとや感情を言語化する能力がアップすると、頭の中にためておける情報が増えていきます。その情報を分類したり、結びつけたりすることで、他人に伝わるような適切な筋道を見つけたり、新しい視点に気づいたりできる思考力も向上するのです。

親子間の豊かなコミュニケーションのためにも、子どもの思考力を高めるためにも、家族で「5W1H」を意識した会話ができるよう、心がけていきたいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

青海 光 青海 光  都内在住、二児の母。大学卒業後、子育てをしながらIT企業でフ ルタイム勤務をしていましたが、夫の海外赴任に伴い退職。カオスなインドで3年ほど暮らしました。帰国後はライターとして 、育児やライフスタイルに関する記事を中心に執筆しています。楽しく・読みやすく・有益な情報をお届けします!