2023年01月04日 公開

情操心と好奇心を育てる!動物ふれあい施設で遊ぼう(体験談)

子どもの情操教育に効果的な「動物とのふれあい」。動物と過ごすことは、脳を活性化し、睡眠の質を高める効果も。「動物とふれあいで得られるメリット」、アニマルカフェ「Bamboo Palm(バンブーパーム)」についてご紹介します。

子どもの情操教育に良いとされる動物とのふれあい。
ペットを飼っている場合は、日常的に動物とふれあうことが可能ですが、そうでない場合は動物に触れる機会が少ないかと思います。

通っている幼稚園、保育園、小学校でウサギ、ハムスター、ヤギ、ニワトリ等を飼育している場合は、ふれあう機会があるかもしれません。
この場合でも、頻繁に触れないことが多いです。「生徒数に対して、動物の数が少ない」ことがほとんどなため、飼育係などにならない限り、ふれあう機会は少ないでしょう。

アレルギー、住環境、子どもの年齢・・・事情があって、ペットを飼うことができないご家庭も多いかと思います。
今後、またはしばらくはペットが飼えないご家庭でも、動物園や公園、猫カフェ、犬カフェなどのふれあいができる施設に行けば、ふれあいは可能です。

「動物の様子を観察して優しく触れる」ことは、思いやりの心を育て、知的好奇心も育みます。情操教育の一環として、ペットを飼う前の練習として、「ふれあい体験」を利用してみてはいかがでしょうか。

この記事では、動物とのふれあいで得られるメリットと、筆者が11歳の娘と行ってきたふれあい施設「Bamboo Palm(バンブーパーム)」のご紹介をいたします。

ふれあい体験とは?どんな種類がある?

施設種類動物園水族館猫カフェ犬カフェ
ふれあえる動物例馬、羊、ヤギ、牛、モルモット等のげっ歯類、ひよこ、うさぎ、猿、アヒルなどの水鳥、鯉
イルカ、アザラシ、セイウチ、ネコザメ、アカエイ、タコ、ウミガメ、ヒトデ、ナマコ、魚類など・猫

・保護猫がキャストとなっている保護猫カフェでは譲渡をしてもらうことも可能。(審査あり)
・犬

・保護犬がキャストとなっている保護犬カフェでは譲渡をしてもらうことも可能。(審査あり)
ふれあい方・なでる、餌をあげる。

・馬の場合は乗馬体験ができる。
・ふれる。(イルカと握手、たくさんの魚がいる水槽に手を入れて餌やりなど)

・餌をあげる。
・なでる、抱っこする。(抱っこNGの施設もあるので、スタッフさんに確認しましょう。)

・施設内にあるおもちゃで猫と遊ぶ。

・おやつをあげる。
・なでる、抱っこする。(触られるのが苦手な犬もいます。スタッフさんの注意をよく聞きましょう。)

・施設内にあるおもちゃで犬と遊ぶ。

・おやつをあげる。
料金目安・無料または、
ふれあい料もしくは餌代
100円~500円前後。
・無料または、
ふれあい料もしくは餌代
200円~800円前後。
首都圏で複数店舗のある有名店の料金は、
平日10分220円、最大料金2,640円。
休日10分275円、最大料金2,970円。
この他ドリンクバー代385円。
・都内にあるティーカッププードルがメインキャストの人気施設は、
基本料金30分1,300円、フリードリンク&写真撮影つき。
延長30分1,000円。

対象年齢・保護者同伴で、安全を約束できるお子さまであればOK。

・乗馬体験は施設によって、対象年齢が違いますが、お子さま一人で乗れるのは、小学生以上からの施設が多いです。
ポニーですと4歳以上から乗れることもあります。
・体験内容によって、年齢制限があります。
イルカ、ウミガメとのふれあいは4歳以上からとなっている施設もあります。
・3歳以上、小学生以上、中学生以上など、
施設によってさまざま。
・小学生以上から入場可能な施設が多いです。
5歳以下は保護者同伴でも入れないことがあります。

動物園や水族館、動物が飼育されている公園では、ふれあい体験を行っている施設が多いです。
無料・有料・餌代のみ有料の場合があります。
ハムスター、ひよこ、ヤギ、羊、馬、サル、あひる、鯉などとのふれあい、えさやりが定番です。

また猫カフェ、犬カフェ、ふくろうカフェなど特定の動物を集めた施設も人気です。少人数、時間制である施設が多いので、たっぷりふれあえるのが魅力的。
保護猫、犬をキャストにしている施設には、譲渡制度があります。保護猫、犬を飼うことを検討しているご家庭は、足を運んでみては。ペットショップではわかりづらい気性、子どもとの相性などを見ることができますよ。

珍しい動物とふれあいたいなら、猛禽類カフェ、ミニブタカフェ、爬虫類カフェのような施設はいかがでしょうか。
「○○カフェ」の中には、保護者同伴であっても未就学児NGな施設もあります。入場可能年齢を事前に確認しましょう。

ふれあい体験は情操教育におすすめ

情操教育とは、正しいもの美しいものなどを素直に感じとる、豊かな気持ちを育てることです。
国語、算数、理科、社会、英語などの教科学習に比べて、受験や成績を左右する感が少ない情操教育。
実は勉強にも、社会生活にも大切な、「生きる力」を育てる大切な教育です。情操教育を行うことで共感性・道徳心・読解力・論理的思考力・知的好奇心なども育まれます。

子どもが動物とふれあうことは、「自分以外の生き物(多くの場合自分より小さく、弱い生き物)に思いやりを持って、優しく接する経験」です。
家庭内では、守られ譲られる一方の子どもが逆の立場となる、ふれあい体験は非常に効果的な情操教育と言えるでしょう。

ふれあい体験で身につく主な力

■人に思いやりの気持ちを持つ=相手の身になって考える。

■動物を間近で見ることで、知的好奇心が刺激されます。

■社会生活を送るうえで不可欠な道徳心。

■芸術、音楽、文学などの作品に接した際に、感じたことを自分の言葉で表現できる力=表現力

地頭が良くなる!ふれあい体験で脳を活性化

前章でも述べた通り、情操教育は精神面を成長させるだけではなく、「教科学習の学力」と密接な関係があります。動物とのふれあいは、介護、医療、教育現場でも「治療法、改善策」として用いられています。
アニマルセラピーとも言われていますね。

獣医師、日本動物病院協会理事である吉田尚子氏は、自身の論文「アニマルセラピーの応用と現状」で以下のように、動物とのふれあいが子どもに与える影響について述べています。

AATでは,動物とふれあうことで,人の生活の質 の向上,情緒的安定や身体的,社会的機能や精神面の 向上,回復など,一定の効果が検証されている。子どもの場合,道徳的,精神的,人格的な成長,学習意欲 の向上を促す効果も期待される。

引用:吉田 尚子,アニマルセラピーの応用と現状,小児保健研究 = The journal of child health 74 (3), 361-365, 2015

動物とふれあうことで、道徳心や学習意欲が高まることは確かなようですね。
また動物に興味を持ち、体の仕組みや生体を知ろうとする気持ちが生まれることで、知的好奇心が育っていきます。
知的好奇心と学習意欲の高さは相関関係があります。
子どもの「なぜ?どうして?」に、親が答える、自分で調べることで、答えを見つけることが「学ぶ喜び」を育みます。

動物とふれあうと子どもは多くの疑問を持つことでしょう。
面倒かもしれませんが、ママパパが答えることが知識を増やし、学習意欲を高めます。
例えば以下のように、簡潔に答えると小さなお子さまもわかりやすいかと思います。

「鳥は温かいね。体温は人より高いのかな?」
答え「良く気づいたね!鳥は人間よりも高い40度~42度だよ。」

「どうしてヤギはいつも口を動かしているの?」
答え「一度食べたものを胃から戻して食べているからだよ。これは反芻(はんすう)って言うんだよ。牛、羊、キリンも反芻するよ。あと反芻する動物は胃が4つもあるんだよ!」

「サルのお尻はなんで赤いの?」
答え「お尻に毛がなくて、細い血管が透けて見えているからだよ。○○ちゃんの唇が赤いのも、血管が透けて見えているからだよ。」

図鑑や事典を与えて、一緒に読むのもおすすめ。「親に言われずに、自分から進んで勉強する子に育てるコツ」は、知る喜び、調べる楽しさを実感させてあげることです。

成長ホルモンの分泌にも◎

動物とふれあうことで、幸せホルモンと言われるオキシトシンが分泌されます。このホルモンには自律神経を安定させ、情緒を落ち着かせる効果があります。

また睡眠の質を向上させるので、脳と体の発達を促す成長ホルモンを十分に分泌させることにつながります。成長ホルモンは学習効果に大きくかかわる「記憶の定着」にも関わっています。
動物とふれあうことは脳と体の成長にも好影響なのですね。

このオキシトシン、親子のスキンシップでも分泌されます。1日5分でも良いので、手をつなぐ、抱っこをする、おんぶするなどスキンシップをすることで、自己肯定感も育ちます。
小学生以上のお子さまであれば、じっくり向かい合って親子で会話することでもOK。

【ふれあい施設に行く前に】知っておきたい”アニマルウェルフェア”

アニマルウェルフェア(Animal welfare )とは、家畜・研究施設などの実験動物、動物園や水族館の展示動物、ペット、野生動物がストレスや苦痛を感じず、健康的に動物らしく生涯を全うできるように人間が配慮すべきとする考え方です。(動物たちへの非倫理的な扱いをやめ、尊厳を守って飼育を行う。)
日本では「動物福祉」とも言われています。

アニマルウェルフェアの思想は、1964年にイギリスの動物福祉活動家ルース・ハリソンが出版した、『アニマルマシーン』がきっかけとなり発展しました。コストを抑えて生産量を上げる「工業的畜産」の劣悪な飼育環境を批判し、警鐘を鳴らした本書は国民の関心を集めます。
世論の高まりを受け、イギリス政府は専門委員会を立ち上げ、家畜飼育の調査・検討を行うことに。
そして1965年、畜産動物の飼育環境を改善するために、動物福祉の原則である「5つの自由」を提言しました。

5つの自由

・飢えおよび渇きからの自由(給餌・給水の確保)

・不快からの自由(適切な飼育環境を与える)

・痛み・負傷・病気からの自由(予防・診断・治療を行う)

・本来の行動がとれる自由(動物の習性に伴った住環境、仲間を与える)

・恐怖・抑圧からの自由(過度のストレスを与えない、生き物として適切に扱う)

当初、畜産動物を対象としていたアニマルウェルフェアですが、現代では人間に飼育されている動物だけではなく、野生動物も含めた「すべての動物の尊厳と快適な環境を守る」という考えが広まっています。
動物の立場に立って、飼育環境の改善と整備を考えるアニマルウェルフェアは世界共通認識となりつつあります。日本で行われている取り組み例は以下の通りです。

アニマルウェルフェアの取り組み例

・野良猫を住民、ボランティア、行政が協力して飼育する地域猫活動。

・野良猫、捨てられた犬猫、ペットショップで繁殖引退した犬・猫を「保護犬、保護猫カフェ」で保護し、飼い主を探す。

・動物園のふれあい体験をやめて動物のストレス軽減。

・捨てられるペットを減らすために、マイクロチップを埋める。

動物とふれあい体験を行う施設の多くが、「嫌がる場合は抱っこしないでください。」「勝手に食べ物はあげないでください。」「写真撮影はフラッシュをたかないでください。」などの、動物を守るための注意事項を提示しているはずです。小さな子であっても、注意事項は必ず守るように、ママパパが指導しましょう。

ふれあい体験は、人間が好き勝手に動物に触るイベントではありません。動物も人間同様「感覚があり、生きている」ことを伝え、優しく接することを事前に約束させると良いでしょう。

▼アニマルウェルフェアについて詳しく知りたい方はこちら

体験:Bamboo Palm(バンブーパーム)川越で珍しい動物たちと遊んできました

コロナ禍以降、ふれあい体験、イベントが中止・休止とする施設も多かったですね。
2022年夏過ぎ頃からは、ふれあい体験、イベントを再開する施設が多くなりました。時間、人数の制限、消毒の徹底など感染対策を万全にして行っているので、安心して楽しめます。
小さな子や動物が苦手な子は、ひよこやハムスターなどの小動物とのふれあいからはじめてみては。

筆者の娘は現在11歳。
ふれあい体験デビューは1歳半で、動物は「ひよこ」でした。牧場で行われていた、ひよことのふれあい体験は、「手に乗せるだけでOK」だったので、乳幼児がたくさん参加していました。小さな子たちが、おっかなびっくり、ひよこを手に乗せて見つめている様子は、とても微笑ましかったですね。

その後も、動物園でハムスター・ヤギ・馬・羊、水族館でイルカ・アシカ・エイ・サメ、猫カフェで猫・・・など、さまざまなふれあい体験をしてきました。

我が家ではペットを飼っていないため、普段は動物とふれあうことはほとんどありません。そのためふれあい体験は彼女にとって一大イベント。
どこでどの動物とふれあっても、帰る時には「おうちに連れて帰りたい!」と言っていました。そんな「ふれあい体験大好き!」な娘でしたが、コロナ禍となった2020年以降は、行く機会がほぼありませんでした。

そして2022年、娘にとって小学校最後の夏休み、「どうしても動物のふれあい体験に行きたい!」と娘が言い出しました。
動物園、水族館、乗馬クラブなど、以前ふれあい体験、イベントを行っていた施設を調べてきましたが、その当時はどこも休止でした。

しかし少し検索範囲を自宅から遠いところまで広げたら、埼玉県川越市にある「Bamboo Palm(バンブーパーム)」が通常営業していました。
完全予約制感染対策もしっかりしていて、休憩するところもあります。
何より、フクロウ、ミミズク、フェネック、ミーアキャットなど、娘が触ってみたいと言っていた動物がいるのが魅力的。
早速、8月上旬の日曜日に予約を取り、動物ふれあい施設「Bamboo Palm(バンブーパーム)」へ出かけました。

「Bamboo Palm(バンブーパーム)」の楽しみ方

利用料1人1時間毎 1,000円
ふれあい券・珍しい動物
【ショウガラゴ・キンカジュー・アカハナグマ・プレーリードッグ・フェネックキツネ・ミーアキャット・ガマグチヨタカ…など】 1回約5分 500円

・アザラシは1回 700円

・鳥類を手に乗せる場合は1回500円
おやつ券・アザラシ 1回分 700円

・フクロウ 1回分 500円

・それ以外の小動物 1回分 200円
レンタル設備酸素カプセル( 酸素濃縮機エアコン付き) 10分 200円

バーベキューのゴミの引き取り 45ℓ袋 200円
利用料のみで利用できる設備駐車場(6台)・鉄板焼き機・冷蔵庫・調理器具・お皿・お箸・漫画・トランポリンなど
利用料のみでふれあえる動物メガネフクロウ・モリフクロウ・カラフトフクロウ・コキンメフクロウ・アナホリフクロウ・スズメフクロウ・インドオオコノハズク・ワシミミズク・シベリアワシミミズク・ベンガルワシミミズク・アメリカワシミミズク・アフリカワシミミズク・メンフクロウ・スーパーホワイトメンフクロウ・ウラルアウル・セイカハヤブサ・レッドテールホーク・ピグミーゴート・ケヅメリクガメ

利用は完全予約制
少人数制のアニマルカフェで、ふれあいの他、バーベキュー、トランポリン、くじ引きなどをして楽しめます。

利用料は1人1時間1,000円
約30種類以上の動物とふれあい、観察することが可能です。
珍しい動物(ゴマフアザラシ、キンカジュー、フェネック、ミーアキャットなど)とのふれあいは1回5分500円です。またおやつ券を購入すればアザラシ、フクロウ、それ以外の小動物にえさやりを行えます。
これらの体験は、時間内であれば家族全員で楽しめます。

ふくろうや鷹を腕にとまらせたり、ミーアキャットを抱っこしたり、ゴマフアザラシに芸をさせたり・・・動物園や水族館ではできないレア体験がたくさんできます。

施設内は南国リゾート風

私たちが訪れた時間帯は14:00~15:00。
他には4~6歳のお子さまを連れた家族連れが2組のみでした。(わたしたちの入園後30分後から2人連れの方が2組来ていました。)
入場すると漫画や楽器の置いてある休憩所のような場所で、施設利用の説明を受けます。

木造の半屋内の施設は、南国リゾート風で開放的な雰囲気。
ここで入場料、ふれあい券、おやつ券などの料金を支払います。娘がふれあうと決めた動物で、ふれあい券が必要になったのはミーアキャットとフェネック
それ以外の動物も見学&ふれあいOKでした。
また全動物の見学とふれあいにスタッフさんが同伴、動物の生体と触り方をレクチャーしてくれます。

「包み込むようにしっかり抱くとおとなしくなるよ。」
「急に噛むことがあるから、顔の前に指を出さないでね。」
などのように、
動物と仲良く、安全にふれあうための注意点を子どもにわかりやすく教えてくれます。

お子さまが小さい、または怖がってしまう場合、抱っこはママパパがして、お子さまはなでることに集中すると良いでしょう。

ふくろう、アザラシ、キンカジュー、フェネック・・・一緒に遊べる動物は30種以上!

Bamboo Palm(バンブーパーム)で出会える動物は、動物園ではふれあえることが少ない動物が多いです。
生息地が中南米のキンカジュー、北アフリカ・砂漠地帯のフェネック、アフリカ南部・乾燥地帯のミーアキャット・・・約30種類以上の動物とふれあい体験ができます。

肉食で怖いイメージもある猛禽類も、ここでふれあうと印象が変わるかもしれません。レッドテールホーク、アメリカンワシミミズク、ウラルアウルなどの鷹やフクロウ、ミミズクは、とても人に慣れていておとなしい!
お客さんの多くが「可愛い!!」となでなでしていました。

他にうさぎ、やぎ、ハムスター(購入可)などの身近な動物ともふれあいができますよ。中でも羊は人が大好きなようで、後をついてきて、頭を擦りつけてきます。つぶらな瞳が愛らしい、甘えん坊さんでした。

動物の生態を詳しく学べる

1予約(1団体)につき、1人スタッフさんがつき、ふれあう動物の生態と触る際の注意事項を説明してくれます。
私たちは初回、かつ比較的空いている日だったので、全動物の説明をしていただきました。
触り方、抱き方の実演を動物ごとにやっていただけます。

「ミーアキャットは砂漠の穴で暮らしている動物なので、体をすっぽりくるむように抱っこしてあげると穏やかになりますよ。」

「フクロウ、ミミズクは甘噛みしてくるので顔付近は撫でない方が良いですよ。」

「キンカジューは寝る時は毛布の中に入り込んで寝るんですよ。」

娘に動物を見せながら、丁寧に詳しく紹介してくれました。

Bamboo Palm(バンブーパーム)では、動物の体調をみながら、ふれあいを行います
予約した動物が「気が立っている状態」の場合は、別の同種類の個体か、違う動物とふれあいをすることとなります。
動物の心身のコンディションを随時確認することが、安全で楽しいふれあい体験につながっていると感じました。

また、スタッフさんたちの声がけ、抱き方などから、普段から動物を大切にしていることがうかがえました。
安全で穏やかなふれあい時間を過ごすために、動物主体でふれあいを行っているのが印象的でしたね。

スタッフさんがとにかく親切

子ども目線でかがんで話してくれたり、質問に笑顔で答えてくれたり、子どもに合わせてゆっくり歩いてくれたり・・・と、とにかくスタッフさんが優しい!

娘はうさぎを抱っこする際、怖がってしまったのですが、スタッフさんが励ましてくれたおかげで、上手に抱っこすることができました。抱く時の手の置き方、姿勢を指導してもらえるので、うさぎも落ち着いていられたようです。

全部の動物の名前と性格を紹介してもらえるので、どの動物にも興味を持って接することができると思います。

「フクロウ、ミミズク、鷹」猛禽類がこんなに可愛いとは!

以前からフクロウカフェに行きたがっていた娘。スーパーホワイトメンフクロウ、アナホリフクロウ、シベリアワシミミズクなどの猛禽類の美しさに、大興奮していました。
後頭部あたりを優しく撫でてスキンシップします。彼らはとっても静か。目をパッチリ開けて、じっとしている姿は気高く、賢い印象を受けます。

特にメガネフクロウは、難しい質問や悩みにも答えてくれそうな信頼感を感じさせました。

どの子もスキンシップOK。ただし甘噛みをすることはあるので、顔を近づける、指をくちばしに触れさせることはNG.

つややかな羽毛、くりくりとした目、愛嬌のある尖ったくちばし・・・造形がとにかくキュート。いつまでもなでていたくなります。

可愛いだけじゃないウサギは筋肉質

ふわふわでか弱い印象のウサギですが、実際に触ると思いのほか筋肉質でした。
娘が優しく抱っこして膝に乗せたら、膝を蹴って跳び出してしまいました。
スタッフさんによると、包み込むように抱っこしておくと暴れないとのこと。

言われた通り両腕で包み込んだら、おとなしくしてくれました。
ウサギが姿勢を変えようと足を踏ん張るときがあるのですが、その時のキック力がなかなかのもの。小さなお子さまはママパパが一緒に抱っこしてあげた方が良いかもしれません。

抱っこOK、元気いっぱいミーアキャット

ふれあい券を購入して触ったミーアキャット。スリムで可愛らしい顔をしていますが、動きはかなりアクティブでした。
アフリカ南部の砂漠地帯などに、穴を掘って暮らす彼らは、用心深く、縄張り意識が強いです。穴にいる時のように優しくくるむように抱っこするのがコツ。

娘は抱っこに挑戦しましたが、鋭い爪と動き回る勢いに怯えて断念しました。
筆者が抱っこして、娘がなでる形式でふれあいをしました。
すべすべの被毛とまあるい目が、とても可愛いですが、顔の前に指を出さないようにしましょう。ミーアキャットの主食は、サソリ、蛇、昆虫、植物などの固いもの。鋭い歯と強い咀嚼力に注意が必要です。

愛嬌抜群、丸い頭がキュートなゴマフアザラシ

その愛らしい容貌と賢さから、水族館の人気者ゴマフアザラシ。
Bamboo Palm(バンブーパーム)のゴマフアザラシ「まる子」は、小柄で人懐っこいです。
プールにお客さんが近づくと、スーッと近寄ってきて顔を見せてくれます。おやつをあげたり、芸をさせたりすることもできます。

黒くて丸い目、丸い頭、笑っているような口元は、愛嬌抜群!見ていると、笑顔になってしまうはず。

子ども人気高し!ぬいぐるみのようなフェネック

こちらもふれあい券が必要。キツネと犬の間のような風貌、顔よりも大きな耳、大きな目・・・可愛いの塊のような生き物です。
しかしその容貌とは裏腹に、本来人には懐かない性格と言われてきました。砂漠地帯に生息し、肉食獣や猛禽類の天敵が多いフェネックは、本来非常に警戒心が強い生き物。
そんなフェネックをBamboo Palm(バンブーパーム)なら、抱っこしてなでることもできちゃいます!

子ども人気が高いフェネック。娘の直前にも幼稚園の子がふれあいしていたとのこと。
Bamboo Palm(バンブーパーム)のフェネックは、甘えん坊でおとなしい
少々お疲れのご様子で、娘が抱っこすると小さないびきをかいて、寝始めました。時々目を開けて、娘を見上げる様子が最高に可愛い!
その可愛らしさ、おとなしさは今回ふれあった動物の中で、一番子ども向きに感じました。

はずれなし・くじ引きをやってみた

1時間はあっという間。
娘は非常に名残惜しそうで「また絶対行きたい!」と言っていました。
最後に、おみやげを買い、くじ引きも引くことにしました。

おみやげは缶バッチ、Tシャツ、ステッカーなど。娘は「幸せのふくろうの羽根 500円」を購入。スタッフさんが、いろいろな種類のふくろうの羽根を持ってきて、選ばせてくれます。まだら模様、縞模様、水玉模様・・・どの羽根も綺麗でした。

くじ引きははずれなし、500円で1回ひけます。景品はおみやげにもあった缶バッチ、TシャツなどのBamboo Palm(バンブーパーム)グッズ。
タブレットで引く「電子くじ引き」でした。箱に手を入れて引く、アナログくじびきを想像していた娘は少々がっかりしていました。
しかしお目当てのふくろうの缶バッチが当たり、大喜びしていました。

施設名Bamboo Palm(バンブーパーム)
住所埼玉県川越市池辺478-2
アクセスJR川越駅から車で約15分
(東京方面、練馬ICから20~30分程)

※13時、15時ご予約の お客様限定で、
来店&お帰りの時間に合わせて無料送迎♪
営業時間11:00~22:00(ラストオーダー 21:00)
定休日木曜日
利用料・1人1時間毎 1,000円

・ふれあい券(珍しい動物) 1回約5分 500円

・おやつ券
アザラシ 1回分 700円
フクロウ 1回分 500円
それ以外の小動物 1回分 200円

公式HPhttps://www.saitamaasobi.com/

ふれあい体験は必ず保護者同伴で

子どもと動物、両方の安全のために、ふれあい体験は大人が付き添うことが鉄則です。動物は、大人と子どもで態度を変えることもあります。子どもだけで動物とふれあうことがないように監督しましょう。
たとえ小学校低学年以上であっても、ふれあい体験時は保護者が見守ります。

筆者が訪れたBamboo Palm(バンブーパーム)でも、

小さいお子様の場合は、保護者様が動物を抱っこしてあげて下さい​(すべて自己責任となります)

引用:Bamboo Palm(バンブーパーム)公式サイト
https://www.saitamaasobi.com/

という注意喚起がされていました。他の動物園、水族館、猫・犬・フクロウカフェ等でも同様の注意があります。
お子さまが動物とふれあう時には、以下のことに留意しましょう。


・ふれあいの前後は入念に手を洗う。

・食べかすなどを体や服につけたまま施設に入らない。

・幼児だけで触らせない。

・顔を近づけない。

・優しく触る。(触り方をスタッフさんに確認する。)

・大声を出さない。

・しつこくしない。(嫌がる動物を追いかける、触ることはさせない。)

小さなお子さまは悪気なく、力が入ってしまったり、必要以上に顔を近づけたりすることがあります。また動物は子どもの高い声や大きな声に思わぬ反応をすることがあります。
動物が危機感を感じて攻撃してしまう可能性は0ではありません。
子どもと動物が楽しくふれあうために、ママパパが近くで見守ってあげましょう。

Bamboo Palm(バンブーパーム)公式サイト

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。