寒く暗いオランダの冬。どんよりとした気持ちを吹き飛ばすためにも、大騒ぎをして過ごすのが年越しの定番です。ギネス級のたき火、限定スイーツ、花火、とド派手で盛りだくさん。日本とは一味も二味も違う、オランダの年末年始の様子をお伝えします。
クリスマスにお正月!オランダのお休み事情
一方、【年末年始のお休みは元旦のみ】という会社が多く、オランダはキリスト教圏だということを実感します。
爆竹、花火、DJイベントで派手にお祝い
Happy New Year 2017 in DenHaag Netherlands
大晦日の夜は、町中で爆竹が鳴り、花火が打ち上げられます。筆者の住むエリアでは、煙で前が見えなくなるほど(室内にも煙が入ってきます)で、車やベンチが燃えることも……。とても寝ていられる状態ではありません。打ち上げ花火も上がり、賑やかな年越しです。
オランダといえばDJ文化も盛ん。各地のパブやクラブ、ライブハウスなどではイベントがあり、お酒を飲んで踊りながら年越しを迎えます。
ギネス級の大騒ぎ!年越しはビーチへ
大手スープ会社の主催する元旦寒中水泳大会では、毎年1万人前後の人が参加し、思い思いのスタイルで海に飛び込みます。オランダの12月、1月の平均最高気温は5度程度ですから、大変寒い中でのイベントです。
Bonfire Scheveningen 2016-2017 NYE Event (Official Aftermovie)
Unox Nieuwjaarsduik: We gaan weer duiken!
Vreugdevuur Scheveningen 2016 / 2017 I New website online!
オランダの年末年始限定スイーツといえばオリボーレン
オリボーレンは日本語に直訳すると「油の玉」。イーストの風味のする、ふわふわとした丸いげんこつ大の揚げドーナツ(揚げパン)で、このオリボーレンが今世界中に流通しているドーナツの元祖とのこと。
「魔除けのために」油をたっぷり使ったオリボーレンを食べるといわれており、空気が乾燥し、寒さの厳しいこの時期にアツアツ揚げたてのオリボーレンを食べると、元気が出る!のかもしれません。
自宅でつくるという人もいるので、この時期のスーパーには、オリボーレンのミックス粉が販売されています。
年越しそばのように、大晦日の夜にも必ず食べられるオリボーレン、オランダに年末年始に訪れた際にはぜひお試しくださいね。