
ゲームが大好きな息子は、小学校2年生の頃から「将来はゲームクリエイターになりたい」と話していました。その頃は「なれるといいね」と彼の気持ちを受け止めていましたが、まさか数年後に実際に自分でゲームを作ることになるなんて思ってもいませんでした。今回はゲーム好きが高じて、プログラミングや生成AIを学び、小学校6年生で実際にゲームを作った息子の話をお届けします。
マインクラフトの世界に魅了されて
デジタルなLEGOとも言われるマインクラフトにどハマり
息子が、立体ブロックでできた世界で自由に冒険や建築などができる「マインクラフト(以下、マイクラ)」に出会ったのは、小学校一年生の頃。最初はiPadで初めて、その後、Switch、PlayStation5、PCなどで、かれこれ7年くらい本気で遊び続けています。
マイクラは、モンスターとの戦闘がメインのサバイバルモード、自由な建築が楽しめるクリエイティブモードがあり、そのときの気分でどちらも楽しんでいるのだとか。そんな息子にマイクラの魅力を聞くと「遊び方が無限にあること」という言葉がかえってきました。
ゲームを作りたいという気持ちの芽生え
マイクラを攻略したいという気持ちから、息子は攻略本を読み始めました。本屋さんへ一緒に行き、どの本がいいかを納得いくまで選んでから購入。そして、じっくりと読み込んで知識を落とし込んでいきました。
本を買ってもらうために家のお手伝いを頑張ったり、誕生日プレゼントも攻略本にして欲しいなど、とにかくマイクラを攻略することに一生懸命。そして、マイクラにのめり込んでいくうちに「将来はゲームをつくる人になりたい」と話すようになっていました。
正直、ゲームクリエイターになりたい人は多くいること、実際になることは難しいことは知っていたので、「できたらいいね」とそのときは息子の気持ちを受け止める程度でした。
ゲーム以外のことにも…という親の気持ち
息子が小学生のときにSwitchやPlayStation5を購入しましたが、その時々に親としての葛藤がありました。特に大きな決断をしたのがPlayStation5が欲しいと言われたとき。ゲーム漬けになるのではといった気持ちがあったので、息子になぜ欲しいのかととことん話を聞きました。すると、息子は色々な種類のゲームをしたいからではなく、容量を大きくしてマイクラできることを増やしたいと熱を込めて話してくれました。話を重ねるうちに、こんなにマイクラが好きならとことんやれるまで応援したいという気持ちに変化していったのでした。
ただ、マイクラがやりたいと言えば全てが通じるとも正直思って欲しくはありません。
PlayStation5が欲しいと言い出した頃、息子は小学5年生。お小遣いは前借りで基本なしに加えて(必要なものは相談して購入)、毎日自宅のお風呂掃除をするという条件付きでの約束としました。その日からお風呂掃除は息子の担当になり、病気などで出来ない日を除いては、毎日お風呂掃除をしてくれています。
そして、PlayStation5でマイクラ熱はさらに加速。やれることを全てやりきったのち、小学6年生頃からはPCでマイクラをやるようになりました。
親としては、ゲームだけではなく他のことも体験して欲しいという気持ちは今もあります。それでも、マイクラに取り組む姿勢が本気であることはよく知っていたので、息子を見守ろうと思いました。
はじめてのゲーム作りはスクラッチ
Scrathe(スクラッチ)ではじめてのゲームづくり

はじめてゲームを作って披露してくれたのは、学校で習ったプログラミング「Scrathe」を使ったものでした。私が知らないことを息子は小学生にして学んでいるのだなと純粋に感動して、「すごいね!」と家で見せてもらって一緒に遊んだことを覚えています。
自ら通いたいとプログラミング教室へ
PlayStation5でマイクラをやりながら、息子の興味は色々な矛先へ向いていきました。図書館や本屋さんで購入したJavaScriptの本を読みながら学んだり、パソコンについても興味が湧いてきたようです。
そんなある日、「プログラミングの教室に通ってみたい」と息子が言い出したのです。
過去に習い事が途中で挫折することが多々あったので、不安な気持ちもありました。それでも話を重ねていくうちに息子の本気度がわかり、興味があることを応援しようと決めました。
今まで色々な習い事をしてきましたが、自らこれがやりたいと粘り強く話したのはプログラミングが初めてのことでした。
派生してタイピングにも興味が湧いてきた
プログラミングを学ぶ上で必要になってくるタイピングですが、自分でタイピングゲームを見つけて、それをやりながらタイピングの技術を身に付けていきました。
今ではブラインドタッチで、ものすごい速さでタイピングをすることができるようになりました。あっという間に親の私よりもタイピングが早くなり、好きなことは自らやって伸びるのだなと圧倒されたのを覚えています。

親の葛藤を乗り越えた先にあったもの
自らやりたいと話したプログラミング教室ですが、天気が悪かったり、その日の気分で行きたくなくて、不貞腐れる態度のときもありました。何度も「時間だよ」と伝えるのはストレスになっていたので、AIアシスタントのアレクサ(音声認識サービス)でタイマーをセットして、「プログラミング教室にいく時間だよ」とアナウンスをするように工夫をしました。
それでもダメなときは声をかけることもありますが、息子にしては長く続けて頑張っていると、ポジティブな声かけをすることに気をつけています。
小学校6年生で生成AIを使ってゲームを作りだした!
生成AIに興味を持ち、独学で学び出した
ゲーム、パソコン、プログラミングとデジタルの世界に慣れていった息子は、生成AIに興味を持ち、誰に教わるわけでもなく自分で学んでいきました。「ChatGPT」、「Copilot」などAIスキルをぐんぐんと身に付けていきました。

あまりにも知識がすごいので「パパに教えてもらっているんだよね?」と聞いたところ、「教わったことは一度もないよ」と言われたときに驚いたことを覚えています。
息子から学ぶことも多く、使い方を教わるシーンも生活の中で増えていきました。
息子が作ったオリジナルゲームとは
将来ゲームを作る仕事をしたいと言っていた息子でしたが、小学校6年生のときに生成AIを使ってありとあらゆるゲームを作ったのです!
FPSゲーム、オセロなどのボードゲーム、街をつくるゲーム、株式売買ゲーム、オンラインゲームなど、その種類は多岐に渡ります。
街をつくるゲームは、街全体の使用電力が決まっている中でどんなお店があったら良いか考える設定。株式売買ゲームは株価が低いときに株価を買うというリアルなもの。ゲームに今まで勉強や漫画、ありとあらゆる知識が詰め込まれた内容であったことに驚きました。
特にびっくりしたのは、息子も読むかなと知人におすすめされた、『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』を渡したとき。「ChatGPT」を使ってプログラミングに挑戦したという内容の本をさらっと見て、自分もやってみようと、その場でオンラインオセロゲームを作ったのです!そして、息子はPC、私はタブレットで、リビングに一緒にいながらオンラインオセロを楽しんだのでした。
生きていく上で必要なことは親として伝えていく姿勢
息子が独学でゲームを作ったことには本当に驚かされましたし、生成AIの持つ可能性を体感しました。これからもどんどん時代は変化していくのでしょう。そんな、AIができることが増えていく時代に、息子には人としてしっかりと自分の軸を持って生きて欲しいと願っています。
「自分の考えをしっかりと持って変化の多い時代を生き抜いて欲しい」
親としてそのことをこれからも伝えていきたいと再確認しました。
ゲームに本気で向き合って得られたこと

まず行動してみるという心が育った
息子はもともと行動して学ぶタイプではありましたが、今回の件でその力がグッと伸びた気がします。最初こそ、本を購入するなどで話し合うことはありましたが、その後は基本一人で黙々と進めていきました。
ブラインドタッチに加えてタイピング力がUP
これも思わぬ恩恵なのですが、PCを使いこなす上でブラインドタッチを習得したかったようで、自分でネット上にあるタイピングソフトを見つけて練習したり、タイピングのゲームを通して力を身に付けていきました。今では親の私よりも格段に早くタイピングをしています。
ゲームが作れたことで自信を持てた
将来の夢だったゲームを作ることが想像以上に早く達成できたこと、また、やればやるほど力が身につくことを知って良いループに入り、自然と自信を持つことができました。小学校では息子といえばパソコンに詳しいと言われるようになったようで嬉しそうにしていました。
親もアップデートが必要だということ
息子がゲームにどハマりしたときに、正直不安になった気持ちもたくさんありました。ゲームだけになったらどうしよう、他のことも体験して欲しいなど、葛藤をあげたらキリがないほどです。それでも、その都度息子と話をして、今どんな状態にあって何がしたいのかを明確にすることで、今は信じて見守るときだと思ったのです。振り返ればですが、息子の挑戦を止めずに信じて良かったです。
親は自分自身の過去と比較してしまうことがありがちですが、息子が生きているのは令和の今であって昭和ではありません。当たり前のことですが、現在の状況を親が積極的に知ること、理解をしようとすることの大切さに気付かされました。
これから息子はどんな道を歩んでいくのか分かりませんが、彼が好きな道を選び、彼らしくチャレンジしながら生きてくれたら嬉しいです。
息子からたくさんのことを教わり、感謝の気持ちでいっぱいです!
【参考文献】
https://www.amazon.co.jp/#100日チャレンジ-毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった-大塚あみ/dp/4296071068
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大曽根 桃子