全国統一小学生テストを知っていますか?
年長から小学6年生までが受けられる日本最大規模の小学生テストで、塾に通っていなくても無料で受けられます。全国レベルで現在の立ち位置を知ることができること以外にも、さまざまなメリットがあるんですよ。
それでは早速、全国統一小学生テストとはどんなテストで受けるとどんなメリットがあるのかご紹介します。ぜひ最後まで読んでくださいね。
全国統一小学生テストとは?
全国統一小学生テストとは、中学受験塾の四谷大塚が行っている大規模な小学生テストです。実施日や対象年齢、費用、内容について解説します。
実施日
テストは6月と11月の年2回の実施。2024年の実施日は、6月2日(日)と11月3日(日)です。全国の約2,600会場で一斉に行われます。今年で18年目の開催。1回あたり15万人が受験しているとは驚きの数字ですね。
対象年齢
“小学生”という名がついたテストですが、年長から小学6年生までが対象です。塾に通っていなくても、四谷大塚とは別の塾に通っていても受験できます。もちろん、四谷大塚系列の通塾生も受験します。
全国統一中学生テスト、全国統一高校生テストもあるので、ずっと受け続けて成績推移を知ることができるのも魅力ですね。
費用
全国統一小学生テストは、対象年齢であれば誰でも無料で受けることができます。費用をかけずに現在の学力を知ることができ、詳細な成績分析表をもらえる貴重な機会です。
テスト内容・形式
年長生は算数国語融合型、小学1〜3年生は算数と国語、小学4〜6年生は算数・国語・理科・社会 の問題が出題されます。年長・小学1、2年生は記述式、小学3〜6年生はマークシート形式です。
年長のテストは先生が問題を読み上げ、解答も丸で囲んだり、塗りつぶしたり、線を引く形式で行われるので、読み・書きに不安があっても受けられますよ。初めてのテスト受験におすすめです。
また、小3からはマークシート形式なので、受験する際には要注意です。中学受験ではマークシート方式ではないので、少し形式が違います。
尚、実用英語検定はマークシート形式なので、慣れという意味ではどちらの試験もおすすめです。
全国統一小学生テストを受けるメリットとは?
全国統一小学生テストを受けるメリットには何があるのでしょうか。いつ、何を目的に受けるのか考えてみましょう。
学力を伸ばすためのサポートが充実
全国統一小学生テストは、学力を測るだけでなく、学力を伸ばすためのテストだと言われています。そのため、テスト当日だけでなく、前後のサポートも充実しています。
テスト前には、テスト会場となる塾で対策授業を受けることができます。受講料は無料です。
子どもがテストを受けている間、父母会が実施され、中学受験の現状や対策など、今後に役立つ話が聞けます。
通塾前にはなかなか受験の現状を体系だって聞く機会がないので、とっても貴重な機会ですよ。
テスト後には、なんと、算数の個別指導とアドバイスを受けられる見直し勉強指導もあります。通塾生以外にこれだけ門戸が開かれたテストは他にはないので、通塾前のお子様は受けられることをおすすめします。
テスト後にもらえる成績表には、全国や都道府県別の順位はもちろん、偏差値や問題別の成績、学習のアドバイスなど、かなり詳しい内容が載っています。継続して受験すると、成績推移も掲載されるので、学力の推移の仕方に関しても実際の塾の先生からアドバイスがもらえることもありますよ。
テストで合格基準をクリアすると、四谷大塚系列の塾への入塾資格を得られます。四谷大塚の入塾テストの合格は2人に1人です。入塾するかどうかは別として、合格証をもらえることはお子さまの勉強へのモチベーション向上にとても役立つのでおすすめです。
どれも無料で受けたりもらえたりするものなので、有難いチャンスですね。
年長・低学年で受けるメリット
年長のテストは考える力を測るもので、小学校の勉強の先取りをしたものではありません。親と離れた状況で、先生の話をよく聞いてテストに取り組み、問題を読んで答えるなど、小学校から始まる学習に向けての準備にもなります。
小学1、2年生であれば、それまでの勉強の理解度をチェックできるのはもちろん、テストに向けての勉強やテスト後の復習など、学習の習慣づけにも役立ちます。
中学受験を考えている家庭には、テスト慣れの機会としても有効。受験本番のみならず、受験に向けて塾に入るときにもテストがあります。特に低学年のうちは周りも初めて受ける子が多いので、テストの練習として参加しやすい雰囲気なので安心して受けられますよ。
中学年で受けるメリット
小学校では4年生になるとぐっと学習内容が難しくなりますよね。そのため、3年生までの学習の理解・定着が大切です。まずはその確認として全国統一小学生テストを受けてみるのがおすすめです。ここで見つかった弱点はしっかり克服しておきましょう。
中学年になると塾に通う子も増え、中学受験に向けての準備も本格化してきます。テストの成績は、塾や受験校など今後の判断材料の一つです。
小学3年生からは、成績上位者による決勝大会もあります。なんと、4年生の6月の大会では、その中でも優秀な成績を収めた上位30名を対象に、アメリカ東海岸を巡る研修旅行がプレゼントされます。
高学年で受けるメリット
小学6年生になると、成績表に志望校判定も加わります。志望校別の順位や合否判定のグラフが掲載され、自分の立ち位置が明らかになります。
中学受験をしない子でも、全国単位での自分のレベルを知る良い機会です。中学進学を前に、改めて学習の目標や指針を立てるきっかけにもなります。
継続してテストを受けていれば、自分の学力の推移もわかりますね。
なんと、全国統一小学生テストを運営している四谷大塚の実際の授業がオンラインで受けられるスクールもあるんですよ。10日間無料で受けられるので受験前にぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
全国統一小学生テストを受ける際に知っておきたいこと
全国統一小学生テストを受ける際、いくつか注意しておきたいことがあります。
このテストは全員が満点を取れる問題にはなっていません。年長は配点の80%、1年生は70%、2、3年生は60%、4〜6年生は55%が平均点となるように問題が作られています。中学受験向けの内容でもあるので、当然塾に通っている子の方が有利です。通塾している子だとしてもわからない問題がたくさん出てきますし、制限時間内に解き切れる子はそう多くないそう。
特に低学年のうちは、学校のテストでは満点を取る子も多いと思います。この全国統一小学生テストで思ったほど点数が取れなかったからといって、過度に自信を無くさないようにしましょう。親もその結果に一喜一憂しないようにしたいですね。
なお、中学受験向けの内容とはいえ、中学受験をする子は学年が上がるにつれてこのテストを受ける層が減るとも言われています。なぜなら他塾系列の通塾生にとっては、自分が通っている塾の内容をしっかり定着させることが第一。とはいえ、国内最大規模を誇る、早稲田アカデミー含めた四谷大塚系列の塾では内部生も変わらず受験することが推奨されていますし、塾内でのクラスアップのチャンスでもあります。
全国的にも高校からの受験に備えて小学校時代の勉強へのモチベーション維持のため、全国統一小学生テストを継続受験することは以上に挙げた注意点を補ってあまりあるメリットです。中学受験だけではなく高校受験をも見据えての中学進学に向けた大規模なテストは他にないので、貴重な機会であることに変わりはありません。
次回はぜひ全国統一小学生テストに挑戦してみよう
全国統一小学生テストは、費用をかけずにさまざまな利点が得られるテストです。子どもが小さいうちのほうが挑戦しやすいので、早めに挑戦するのがおすすめです。
2024年11月実施分の申し込みは開始済。今の力試しにも、これからを考えるためにも、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。