ただの読み聞かせじゃない。触ったり歌ったりしながら、英語のアウトプットが自然に生まれる参加型英語絵本の魅力についてご紹介します。
「参加型英語絵本」とは?
おうち英語には欠かせない英語絵本。その中でも、読みながら絵本を触ったり、身体を動かしたり、歌ったりと、五感を思いっきり使う楽しいアクティビティが詰まった「参加型英語絵本」を9点紹介します。
ただ絵本を読みきかせるだけではつまらない、という元気いっぱいなお子さんでも、ドキドキワクワクの楽しい参加型の英語絵本に夢中になりそう!今回は、英語を始めたばかりの親子でも楽しめる「触る」「身体を動かす」「歌う」の3つのタイプ別に、参加型絵本の解説をしていきます。
「触る」参加型絵本
はじめに、読みながら絵本を実際に触ったり傾けたり、仕掛けをめくりながら楽しむ絵本のご紹介です。双方向のコミュニケーションを生む絵本は、楽しいだけではなく、聞き手の脳を刺激し、英語の理解も進みやすくなります。
Press here
絵本の指示に従って、ボタンを押したり、絵本を振ったり傾けたり。色々な丸だけの単純なイラストですが丸の数が増え、サイズが大きくなるにつれて、子供も大人も絵本の世界に惹き込まれます!絵本を読みながら、実際に丸を指で押したりするのも楽しい。読み手と聞き手のコミュニケーションだけではく、子ども達の豊かな想像力を育む絵本です。
著者:Herve Tullet
出版社:Chronicle Books
Don’t push the button
ボタンを押しちゃだめ、というシンプルなルールが1つだけ。どんなに素敵なボタンでも、押したくなっても、絶対にボタンを押しちゃだめ。そんなルールがあるのに、モンスターから「ちょっとだけボタンを押しちゃえ!」と言われてしまいます。読みながらイラストのボタンを押してみると、モンスターの色や模様が変わり大変なことに?!次々と起こる視覚的な変化に、大人も子どもも大興奮!自然と笑顔になれる絵本です。
著者:Bill Cotter
出版社:Sourcebooks Jabberwocky
Ketchup on Your Cornflakes?
こちらはベストセラーで大人気の絵本。タイトルを直訳すると、「コーンフレークにケチャップはお好きですか?」というもの。絵本の中身は上下に分かれていて、ちょっとありえない食べ物の組み合わせの数々に、大人も思わず声をあげて笑ってしまいそう。
著者のNick Sharrattさんは、この他にも「Pants」「Shark in the Park」「What’s in the Witch’s Kitchen?」など、はっきりとした色彩と楽しい仕掛けが特徴で、笑える絵本、楽しい絵本を多く出版されています。英語を始めたばかりの子どもでも笑って楽しめる、初心者さんにもおすすめの著者です。
著者:Nick Sharratt
出版社:Scholastic
「身体を動かす」参加型絵本
このタイプの絵本は、読み手が「Can you do it?」などと子どもに問いかけることで、子ども達が実際にイラストの通りに身体を動かしたり、「I can do it!!」とアウトプットできる絵本です。読み聞かせるだけではなく、子どもも発言したり身体を動かしながら楽しめる点が魅力です。
Little YOGA: A Toddler’s First Book Of Yoga
登場する英語も簡単ながら、絵本の中の子ども達のポーズを真似してみるだけで、たちまち立派なヨガポーズ!同じ年頃の子ども達の身体の動きを真似することで、幼児でも抵抗なくヨガを楽しめちゃいますよ。身体を動かす様々な英語表現や、動物の名前も一緒に習得できるのも嬉しいですね。
著者:Rebecca Whitford/Martina Selway
出版社:Henry Holt Books
From Head to Toe
「はらぺこあおむし」の著者として有名な故Eric Carle氏の作品。動物が首を動かしたり、足をあげたりしながら、「Can you do it?」と聞いてきます。それに対して、「I can do it!」と子どもが答える 問答の繰り返し。親子で一緒に身体を動かす動作を真似しながら「I can do it!」と言ってみるととても楽しい!自然に英語のアウトプットを促す仕組みが嬉しいですね。イラストを見ながら身体を動かすだけなので、
まだ英語が分からない初心者さんでも楽しめる絵本
です。
著者:Eric Carle
出版社:HarperCollins
Gallop!
こちらは、見開きページの半分を動かすと、実際に動物が動いているように見えるしかけつきの絵本。全てのページにしかけがついていて、Can you~ ?と読み手に問いかける内容。パパママの言葉で子どもに問いかけ、子どもがI can~!と答えるやりとりが自然と生まれそうです。
著者:Rufus Butler Seder
出版社:Workman Pub Co
「歌う」参加型絵本
英語絵本の中には、マザーグースを始めとした英語圏の子ども達に大人気の歌の歌詞がイラスト付きで紹介され、歌いながら読める絵本も多くあります。YouTubeやDVDでもお馴染みの英語の歌ばかり。隙間時間に動画も楽しみつつ、親子で歌いながら、パパママは歌詞として文章を読みながら、一緒に楽しめます!
The Wheels on the Bus
バスに色々な乗客が乗っていくお話が、陽気でテンポの良い歌になっています。様々なパターンの絵本がありますが、特におすすめなのがしかけ絵本のこちら。それぞれのページのバスの「Wheels=車輪」部分に丸い穴が開いています。歌いながら丸を触って指をぐるぐるさせたり、手の感触と歌が同時に楽しめる仕組みになっています。手の感触や歌を楽しみたい1歳頃から楽しめる絵本です。
著者:Annie Kubler
出版社:Child’s Play
Who Stole the Cookies from the Cookie Jar?
こちらも良く知られた子ども達に人気の歌です。登場するのはネコ、ブタ、ウサギ、ネズミなど、子ども達に親しみのある動物たち。「誰がクッキーを盗んだの?」という質問に対して、毎回次のような問答が続きます。
Yes, you! そう、君!
Couldn’t be! そんなわけないでしょ!
Then Who? じゃあ誰?
掛け合いの言葉をリズムよく歌ったり、毎回続くセリフ部分のどちらかを親子で担当しても楽しく読めそうです。歌いながら読んだり、絵本のセリフを自分の言葉で読んでみることで、自然と英語のアウトプットにも繋がり、耳や脳に記憶が残りやすくなります。簡単なセリフの連続なので、読んでいるうちに覚えてしまい、絵本を見なくても暗唱しやすい絵本です!英語で独り言なんて、ちょっとカッコいいですよね。
著者: Public Domain
出版社:HarperFestival
Five little ducks
こちらもマザーグース定番のしかけ絵本です。アヒルの子ども達が1羽、2羽といなくなってしまうストーリー。お母さんが「Quack, Quack,Quack, Quack!」と鳴いて呼んでも、子ども達はなかなか戻ってきません。とうとう1羽もいなくなってしまい、お母さんは探しに出かけます。英語の数唱も学べるストーリー展開です。人間の親子でもよくありそうな状況に、ついついクスっと笑ってしまいそうな内容ですね!
マザーグースの定番ということもあり、YouTubeでも「Five Little Ducks」と検索すると歌がたくさん出てきます。まずは動画や歌で親子で耳を慣らし、絵本を読むと始めやすいかもしれません。こちらの絵本もCDつき、CDなしと音源の有無を選べます。
著者:Annie Kubler
出版社:Child’s Play
まとめ
今回は様々な参加型英語絵本を紹介してみました!ただ読み聞かせるだけではなく、問いかけや歌、触れる絵本で五感を刺激され、子ども達は夢中になるはず。また、読み聞かせの後は出てきた英語表現を日常生活でも実際に使ってみると、「英語も日本語も特別じゃない」というスタイルを生み出します。
悩みの尽きない英語教育ですが、今回ご紹介したような英語絵本をうまく取り入れながら、生活の中に英語を馴染ませることがポイント。親子でコミュニケーションを取りながら、お子さんが気づいた時には英語が出来るようになっていますよ。ぜひ実践してみてください!