育児との両立に不安はあるけれど、仕事復帰に興味がある方も多いのではないでしょうか。今回は結婚後17年間専業主婦で育児に専念していた私がどのように仕事復帰したのか、仕事復帰してから工夫したこと、良かったことをお伝えします。
ブランク17年、資格やキャリアがなくても仕事復帰できる?!
子どもが高学年になり仕事復帰を考え始めた時、私の仕事のブランクは17年になっていました。特別な資格もなく、仕事の経験はほぼ事務職のみ。ずっと専業主婦だった私が仕事復帰できるのかと不安でいっぱいでした。
家事との両立を考慮し、時短勤務や週3,4日の仕事を選択
仕事復帰といっても方法は様々です。近所のスーパーや飲食店でのパートから、正社員でのフルタイム勤務まで。仕事復帰を果たしていた先輩ママの話を参考にしているうちに、ぼんやりと自分にもできそうな仕事の仕方が見え始めます。最終的に派遣で週3,4回の勤務なら家事と育児の両立が可能だと判断しました。
派遣会社に登録し希望の仕事を探す
派遣会に登録し希望に合った仕事を探します。年齢や経験の不足から、紹介は多くなかったため、4,5社に登録し、採用されるチャンスを増やしました。
仕事復帰後の経歴
復帰後初の仕事は医療機器の測定や点検業務の仕事でした。一般事務を希望していましたが、未経験で一から教えてもらえるため、思い切って引き受けました。
その後、学校事務や化学系の企業で研究開発補助のお仕事を経験。ブランクが長くても、きっかけやタイミング次第で多くの分野の仕事に挑戦することも可能だと実感しました。
仕事復帰後4つの仕事を経験し、自分なりの判断基準を構築
仕事復帰後4つの職場で経験した反省をいかし、仕事選びの判断基準を構築しました。家事育児との両立を果たすため、仕事選びは重要なポイントです。
・週5日フルタイム以外の仕事
・自分のスキルで行える仕事、もしくは未経験でも丁寧に教えてもらえる仕事
・残業がほぼない、休みがとりやすい仕事
・30分以内の通勤時間
自分の生活スタイルに合った雇用形態や勤務時間を模索していこう
家族や両親の協力が得られるかどうか、子どもの年齢などにより、できる仕事の種類の幅も変化することでしょう。仕事をしていきながら、自分にあった仕事のスタイルを模索していきましょう。
職探しや家庭と仕事の両立、ママならではの苦悩は…
40代で事務職の経験のみの私には紹介してもらえる仕事の数は多くありません。加えて、家事育児と両立を果たすために設けた条件を満たす仕事となるとさらに数は限られてしまいます。やりたい仕事を追求しすぎるといつまでも仕事が決まらない!なんてことにもなりかねません。
無理をしてやりたい仕事を追求したため、フルタイム勤務の仕事を引き受けたこともあります。残業が多く休みがとれず、仕事と家庭のバランスが崩れてしまい、結局退職してしまいました。家族や家庭があるので、仕事だけに情熱をかたむけることは難しいですね。
仕事と家庭を両立するため、仕事にこだわり過ぎず、割り切って選択していくことも大切だと痛感しました。
仕事復帰をして良かった5つのポイント
不安は多くありましたが、今は仕事復帰してよかったと心から思っています。仕事をすることで新たな人生が広がります。
ポイント①仕事を通じて知り合う人が増え、友人関係が広がる
復帰前はママ友との付き合いが大半でしたが、働くことで新たな友人関係がうまれました。仕事を通じて出会った全ての人が自分と合うわけではありませんが、だからこそ多くの学びがあります。様々な環境の人と話すことにより、自分の世界も広がります。
ポイント②社会やだれかのために立つことで人生が充実する
子育てや家事も立派な社会貢献ですが、家族は当たり前すぎて、感謝を伝えてくれないことがありませんか?社会に出て家族以外の人のために働くことで喜びが広がります。「ありがとう」そう言ってもらえることだけで大変だった全てが吹き飛ぶことでしょう。
ポイント③新たなキャリアに挑戦することにより未来が広がる
未経験の業務にチャレンジすることでこれからの道が見えてくることもあります。臆せず新たなキャリアにも挑戦してみましょう。眠っている才能がまだまだ自分の中にあるかもしれませんね。子どもがいるから、家庭があるから、年齢が高いから、そんな理由だけですべてをあきらめるのはもったいないです。
今ある経験を活かし、もっとスキルアップすることもいいですね。
ポイント④経済的な自立によりできることが広がる
今までは家計から捻出していたお小遣いも、働くことにより格段にふえることでしょう。今までできなかった習い事に挑戦したり、趣味のお料理や食べ歩きを極めてみたり。経済的な自立により、自分の世界も広がります。
ポイント⑤家計に余裕がうまれる
今まで熱心に節約していた方も、世帯年収が増えることにより、余裕が生まれることでしょう。時には高級食材を使ってみたり、スイーツを買って帰ったり。経済的な余裕は心の余裕につながります。
家事と両立するためにした工夫⑤つ
このように仕事復帰してよかった点はたくさんありますが、家事や育児につかえる時間は大幅に減ります。専業主婦の時と同じようにしていては回らないこともあるでしょう。仕事をするうえで工夫した点をお伝えします。
①家事の采配は自分次第、省けることは思い切って省いてみよう!
専業主婦だったころは毎日していた掃除ですが、今は2日に一度ほどです。一番多く使う場所を整える、キッチンやトイレ、お風呂といった水場の掃除を徹底する、等のルールを決めることで短時間で家の中をきれいに保つことができます。食事も週末に作り置きをしたり、手のかからない料理を取り入れたり。冬場は鍋が続くことも多いです。工夫次第で、手抜きせずに時間を短縮する方法は沢山あります。時には外食やお惣菜を買って家事を休むことも大切ですね。ご家族に協力を求めるため、コミュニケーションを取ることもお忘れなく。
②仕事での失敗、ストレスは引きずらずに気分転換
どのような仕事であっても、慣れるまでは大変です。時にはミスして落ち込んでしまったり、どうすれば効率的に業務を行えるか考え込んでしまうこともあるでしょう。一歩家に入ったら仕事のことを考えることは極力さけることが長く続けられるポイント。考えても始まらないこともあります。明日は明日の風が吹く、そう考え気持ちを切り替えることも大切です。
③子どもの行事や提出物の管理はしっかりと
手を抜いてはいけないこと、それはお子さんの生活管理です。家に帰ったら、学校の提出物や宿題の管理もしっかりと行いましょう。仕事に出てしまったら忘れ物を届けることができません。夏場のプールでは体温や印鑑を押すのを忘れプールに入れなかったなんてことにならないよう気を付けました。
④週末は子どもと思いっきり関わる時間を持とう
仕事の日は帰って急いで家事をするのに必死で、子どもとゆっくり話す余裕がないかもしれません。週末は子どもとお出かけしたり、ゆっくり過ごしてみましょう。子どもはお母さんがお仕事を初めて寂しい思いをしているかもしれません。
⑤趣味や生きがいをみつけてリラックスする時間も忘れずに
自分に投資するお金がなかった方も、働くことで得たお金を使って趣味や生きがいを充実させてみませんか。習い事を始めたり、食べ歩きや旅行をするのも楽しいですね。仕事になれてきたら、ぜひ自分自身の楽しみを見つけてリラックスしましょう。
仕事復帰は世界が広がる!迷ってる方もとりあえず挑戦してみよう
仕事復帰前は17年間専業主婦だった私には無理だとあきらめていました。同じように仕事をしてみたいけれど躊躇している方は多いかもしれません。家事との両立や時間配分に悩むことは多いです。しかし、思い切って飛び込んでみることで新たな世界が広がり、新たな可能性を発見することもきっとあるはず。挑戦に年齢制限はありません。工夫次第で、家事や育児と両立することも可能です。年齢を重ねても挑戦する心を忘れずに、いつまでも自分らしく輝けるママを目指してみませんか。